女性を32年間やってきても、正直、毎月訪れる生理についてだけはいまだに正解を導き出せていない。

生理の正解なんて、そもそも一体あるのかないのか

それは自分でもいまだにわからない。だけど<失敗した>だけは明確にわかる。本当はご近所付き合いのように、気軽に付き合いたい関係なのに、どうもそうはうまくいかない。ちょっとしたご近所トラブルを毎月毎月、経験しているような気分だ(それも初潮があった9歳から今日までの23年間ずっと)。

・旅行とダダ被りする生理
・そろそろかな?と思ってナプキンをつけてもなかなかこない生理
・蒸れてかぶれていくだけの私のお股(とお尻)
・なんだ、ちょっと気が早かったか。と思ってナプキンをつけなかった日に限って訪れる生理
・このナプキンなら大丈夫、と思っても被れるお尻とデリケートゾーン
・本当はうれしいはずのデートの日、生理ってだけで気分半減、増える荷物
・毎月のナプキンの金額で、そこそこおいしいご飯食べに行ける
・布ナプキンがやさしいのはわかるけど、自分のズボラさとライフスタイルにはなかなか合わなくて使えない

ちょっと思いついただけで、こんなにある。生理あるある。そして同時に、どうしても汚れてしまうパンツに、トイレマットに、ベットのシーツ。ちょっと気を抜くと、漏れている。そう、赤くなっている。

その度に、私は


「ああなんでこんなに長く生理と付き合っているのに、失敗するんだろう。はぁ、情けない」

と思っては、自分の中で、かりそめのポイント−3ptが蓄積されていく。生理で、かりそめポイントがプラスになることはない。“失敗”を繰り返すたび、永遠に、かりそめのマイナスポイントが蓄積されていくのだ。その度に自尊心が削られて、なんとなく生理が取り巻く私の中の自己肯定感も下がっていく。

「改めて生理ってキツい、ムズい、ダルい」

なあって、思う。これはきっと私だけが思ってる話じゃない。生理に悩む人、それぞれが毎月マイナスポイントを蓄積して、閉経までを過ごす。こんな悪循環、想像しただけでゾッとする。

そんな蓄積し続ける、かりそめマイナスポイントをひとつプラスとまではいかないけれど、せき止めてくれるアイテムに2年前出合った。そこから私の生理ライフがガラッと変わった。それが「月経カップ」だった。

Photo by Yukari Matsuura

月経カップは、膣の中に直接挿入して、経血を溜めるシリコン状のカップのこと。一定の時間が経ったら(私の場合多い日は5時間くらいで満タン、生理後半は12時間くらい余裕)、溜まった経血を捨ててまた挿入。タンポンと比べて素材も医療用シリコンで安心だし、繰り返し使える。使い慣れて、時間さえ見極めれば漏れることもなく、とにかく安心。

なぜ…なぜ私はもっと早くに、月経カップを使い始めなかったんだ…!!
もっと早く出合ってたらどれだけ、生理期間が楽だったか…!!!
まじでありがとう、キミに出合えてうれしいよ、カップちゃん!!!

月経カップは私の生理ライフを圧倒的に、変えてくれた。そう、まさに救世主だった

使い始めてしばらくしてから、Instagramに投稿をした。フォロワーが大しているアカウントでもないけれど「実はずっと月経カップ気になってた」っていうコメントやらメッセージやらもたくさんきた。保存数も50近く、インサイトが爆上がりした。みんな悩みは一緒だったんだって分かったし、仲間もたくさんいて安心した瞬間でもあった。もっとオープンに生理の話はしていこう、そう思った。

月経カップに変えてから、ナプキンは主戦力ではなく、あくまでも補助サポート役。カップが満タンになるのに間に合わなかった時、支えてくれるのがナプキン。もう、彼(ナプキン)には多くを期待しなくて良くなった。

とはいえ、ナプキンは使う。ナプキンをお股に当て続ける限り、蒸れるし被れる。そしてまれにカップの装着がちゃんとできてなかったり、そもそもの経血量が爆盛りの日は漏れることもある。生理カップ使ってるのに漏れちゃった時は「ああ失敗しちゃったな(カップ使ってるのに)」って思う。ここで久しぶりのかりそめポイント−3pt。

それからというもの

私の中の「もっと生理と楽に付き合いたい欲」が爆発。

どうにかその “失敗”を未然に、かつ高確率で防げて、ナプキンの煩わしさから開放してくれるものはないのか?ずっとずっと探す日々。知識もだいぶ増えたと思う。口を開けば「生理アイテムの話をする人マン」になった時期もある。

Photo by Yukari Matsuura

特に便利だなって思ってお世話になったのが、「シンクロフィット」。デリケートゾーンに押し付けて、お股に挟むような形で使う。吸水率が高く、いつものナプキンにプラス2時間位の安心感をくれる。

特に外出の時、カップの経血を頻繁に捨てられる機会があまり見込めない日は、シンクロフィットを使うだけでちょっと安心。<経血量が多い日に月経カップから血が溢れ漏れちゃう問題>を、ナプキンが綺麗なままで解決してくれるからすごい。そのままトイレにも流せるところも大好きなところ。

そして私にとっての生理の問題は、ナプキンが赤く染まり、重く、蒸れ、臭うことが諸悪の根源なんだな、ということもこれで明確に分かった。ショーツを脱いだときに「汚れていない」それが私にとっての生理の正解だった。

そして2021年私の前に現れた新たな救世主それが

彗星の如く現れた「吸水ショーツ」

吸水ショーツはその名のとおり、経血を吸水してくれるショーツ。つまり、ナプキン不要。ナプキンがいらないなんて…!!2021年の生理ライフがこんなことになるなんて、願ってもなかった。

こんなにも快適な生理があったのか??!!というくらい初めて使った日を今でも忘れないし、忘れられないし、伝えたい。

なんでもっと早く吸水ショーツ使わなかったんだ〜〜〜〜〜〜〜!!!(大声)

って自宅のトイレで叫んだほど。それくらい衝撃だし革命だった。そう、それは革命だった。

吸水ショーツは生理界におけるナポレオンだったんだ

Photo by Yukari Matsuura

経血量が多い1〜3日目は月経カップと一緒にBe-Aの吸水ショーツを使っている。

特に給水率が高い<ウルトラヘビー&ナイトショーツ>は、まさに救世主。ちょっともこもこする厚さは気になるが、背に腹は変えられない。

それに、腹巻もいらないくらい(生理の時は腹巻きをしている)お腹もすっぽり包んでくれるし、臭わない、蒸れない、経血も見えない、真っ赤に染まった汚ったないゴミも出ない。何よりも、夜用ナプキンを昼間でもつけるような悪夢より1000000倍マシだし快適だ。

そして経血量が少なくなる4~5日目は月経カップと併用でGUの吸水ショーツを使う。

GUの吸水ショーツは吸収量が多いわけではないので、経血量が少ない時専門(タイミングを間違えると、これまた漏れる)実は値段もお手頃だし、カラーも選べる点がうれしい。使った後はつけ置きが必要なので、3枚くらいはストックしておきたいところ。

6~7日目のだらだら生理の時は、GUのショーツだけで過ごしても大丈夫。小さいナプキンを使う煩わしさから開放してくれる(結構あの小さいナプキンがかぶれの原因だったりする)。あくまでも経血爆盛りの日ではなく、少ない日に使うというのがGUの吸水ショーツのキーポイント。

こうしてうまく月経カップを使いながら吸水ショーツを取り入れた生理は本当に、革命だった。

Photo by Yukari Matsuura

23年間の生理を抱える人生で、これほどまでにストレスなくゴミもなく臭いもない生理はあっただろうか?いや、ない。

むしろ“失敗”のない生理は

あれ、私やればできるじゃん!漏らさない!どこも汚さない!」

という成功体験が自信につながり、自己肯定感すら上げてくれた。


どんなにキツい、ムズい、ダルい、生理でも自分に自信を持って過ごせるんだから。こんな最高なことない。


もし、まだ、生理で煩わしさや、私と同じように“失敗”のマイナスポイントが蓄積しててパンク寸前の人がいたら、ぜひ試してみて欲しい。新しいことを始める、取り入れるってちょっと勇気がいるけれど、その先には生理の革命が待っているはずだから。

一緒に、自分の生理に自信をつけよう。

【本記事は2021年6月27日公開のnote吸水パンツが自己肯定感を上げてくれた話を転載したものです】

New Article
新着記事

Item Review
アイテムレビュー

新着アイテム

おすすめ特集