写真=本人提供/Laundry Box

仕事のがんばりどきも、人付き合いでニコニコしなくちゃならない日も、私たちには毎月毎日“周期“がついて回るーー。

女性に月に1度生理が来ることくらいは知られていても、それがいくつものホルモンの変動により構成されていることはあまり知られていない気がする。

いや、私だって生理管理アプリで記録をつけ始めるまでは、そんなことちゃんと意識できていやしなかった。そこには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンの分泌が大きく影響しているらしい。

身体的、精神的、そして肌にまで変化があらわれるこの「周期」をいま一度整理しておきたい。

ホルモンバランスによる周期的変化

画像=Laundry Box

【月経期】

つまりは生理中のこと。この時期はエストロゲン、プロゲステロンの分泌量が共に下がり、身体的には腰痛や腹痛、頭痛などの月経痛があらわれ貧血気味に。

またプロスタグランジンという物質が胃や腸などにも作用するため、下痢や吐き気といった症状につながることがあるそう(くわしくは医師監修によるこちらの記事に解説)。精神的にもとにかく不快感がついて回る。

私も低用量ピルを飲むまでは生理痛が重かったため、初日〜3日目くらいまでは気分も鬱々としてしまうことが多かった。ただ、私の場合ニキビはできづらい肌質のようだけど、人によっては肌の乾燥や敏感さが気になるのもこの時期の特徴。

参考記事:生理痛の原因ってなに?対処法はあるの?医師が解説します。

【卵胞期】

エストロゲンの分泌量が上がり、1カ月の中で最も心身や肌の調子が良いとき。この時期の好調さは生理中の不快感から解放された喜びが大きいと思っていたけれど、ちゃんとホルモンレベルで調子が良くなることが証明されていた。

参考記事:基礎体温が大切な理由とは?正しい測り方や生理周期との関連性(医師監修)

【排卵期】

プロゲステロンの分泌量が急激に上昇する変化の激しい時期。人によっては心身共にPMS(月経前症候群)の症状も出てくる。肌も徐々に不安定になってきて、脂っぽくなったりニキビ、吹き出物ができやすくなるという兆候が……。

【黄体期】

いわゆるPMS症状がいちばん出やすいとき。プロゲステロンが上昇して身体、心、肌にもっともトラブルが多い時期とも言われている。

生理周期の参考記事:生理期間の目安は3〜7日。8日以上、2日以内の生理は要注意(医師監修)

身体的にはむくみやだるさ、眠気などが現れ、精神的には憂鬱になったりイライラして怒りっぽくなることも。肌も排卵期に引き続き、脂っぽくなってニキビなどができやすくなり、ほてりを感じる人もいるそう。

私の場合は精神的不調が現れない代わりに、こめかみのあたりに激痛が走り仕事にならない日も。低用量ピルをもってしてでも、こればかりはいまだに改善されていない。

私たちは女性ホルモンに支配されすぎではないか

え?こうしてあらためて見ると、1カ月の間で調子の良い時期、短すぎない?卵胞期以外なにかしらトラブル抱えていることにならない?

これらの症状はもちろん個人差が大きいし、年齢によって変動するものでもあるので一概には言えないものの、それにしたってちょっと私たちは女性ホルモンに支配され過ぎているのでは…?

こうなってくると「私は、太りやすい/頭痛持ち/乾燥肌/オイリー肌」という個人の特性以外に、周期に合わせたケアが必要ではないだろうか。実はいま、周期ケアができるプロダクトが徐々に増えているのだ。

周期ケアができるプロダクト

《Rael フェイシャルマスク》

生理周期に合わせて使えるフェイスマスク。WEEK1(月経期)のブルーは高保湿タイプ。WEEK2(卵胞期)のピンクはコラーゲンタイプ。WEEK3(排卵期)のイエローはビタミンCタイプ。WEEK4(黄体期)はさっぱりタイプ。

これらはもちろん、周期だけでなく自身の肌タイプに合わせて使い分けてもOK。

私の場合は実は生理周期で肌のゆらぎがそこまで出るタイプではないので、このマスクは友人へのプレゼントに重宝している。

教え子のアイドルやダンサーといった出役の子にはもちろんのこと、母親になって子育てに追われている友だちにも「がんばっている自分を労ってほしい」という願いを込めて贈るのにぴったりだと思う。

写真=fermataより

《withmoon エッセンシャルオイル》

なんと今年の2月からは生理周期に合わせて使い分けるアロマオイルも発売されたらしい。

生理前はイライラした気分におすすめなカモミールなどに柑橘系をブレンドし、リラックスする香りをイメージした「Before」。

生理期間中は憂鬱な気分を晴らしてくれそうなフローラル系をメインにした「Period」。心身ともにいちばん好調である生理後には、ライムやレモンといったリフレッシュ系のすっきりした柑橘系の「After」。

特に生理前、生理中は症状がつらい人ほど家でじっとしがちな時期。アロマオイルでしんどい自分に寄り添ってあげるのは精神衛生上よさそうだ。

写真=株式会社あしたるんるんラボ プレスリリース

私の周期ケアアイテム

こうした生理周期そのものに着目したプロダクトも増えてきている中、私が個人的に周期に合わせて使っているものを2つほど紹介する。

《月経期におすすめ・よもぽか》

生理中は季節・気温関係なく下半身は冷やしたくない。貼るタイプのよもぎ蒸しパッドは、鉄粉を酸化させて熱くさせるカイロよりもじんわりと温かくなるので生理中の時期は特に使いたい。

でもせっかく吸水ショーツを穿くようになってナプキンのストレスから解放されたところなのに、この手のパッドってショーツの内側に貼るものばかり。しかもこれじゃ生理中には貼れないし……。そう思っていたら、ありました。

この「夢ごこちほっとリフレ よもぽか」はショーツの外側に貼るタイプ。しかもかなり薄型なので「貼ってます!」という違和感もほぼなし。生理中もじんわ〜り下半身が温まって、不快感が和らぎ癒される。

写真=本人提供

《排卵期/黄体期におすすめ・あずきのチカラ》

頭痛や排卵痛には鎮痛剤を使うこともあるのですが、生理前の不調が現れたとき、少しでも気を紛らわせるために、温めたり、マッサージしたりツボを押したり……。

試行錯誤した結果、いちばん効いたのがこの「天然蒸気 あずきのチカラ(首肩用)」だった。偏頭痛は患部を冷やすほうが効く、と聞いたことがあったけど個人的にはこれで首や肩を温めるほうが和らぐ気がする。

情報通りじゃなくてもラクになるのがいちばんだよね、ということで毎月排卵期と黄体期にはこれを愛用している。性別関係なく、低気圧や緊張型で頭痛を持っている人にもおすすめ。なんと250回ほど繰り返し使えるそうなのでコスパもかなりいい。

写真=本人提供

周期に合わせてケアすることで実際に不快感を取り除いたり、揺らいだ肌を整えたりすることもできる。でもいちばんの効果は実は、自分に起こる日々の変化に目を向けるきっかけになる、ことではないだろうか。

周期ケアを試してみることで私たちは「自分を労る」というスイッチを手に入れ、ネガティブだった気持ちを少しでも楽しむ方向に変えられるのだと実感している。

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