今年は誰しもがコロナの影響を少なからず受けた年になりました。長引き、そして先が見えない状況に、心を悩ませた人も多いはず。あれもこれも自粛でなかなかストレス発散ができずに、モヤモヤを長く抱えたままにしてはいませんか?

今回はそんなわたしたちのために、3人の専門家にモヤモヤを断ち切る方法を聞きました。

お話を聞いた方

国際中医専門員

田中友也

神戸市にある漢方相談薬局・Coco美漢方薬局勤務。

鍼灸師

CHIHIRO

銀座、恵比寿、広島など都内を中心に8店舗を展開する、女性限定鍼灸サロンCALISTA、C by CALISTA総院長。

精神科医

鹿目将至

日本医科大学卒業。現在、愛知県内の病院に勤務。

Q.コロナ禍で人と会う機会が減ってから、いったん気持ちが落ち込むと切り替えられなくなりました。落ち込んだ気持ちを切り替える方法は?

A1.新鮮な空気を胸いっぱいに吸い、日光を浴びましょう

田中さん(国際中医専門員):落ち込んだ気持ちを切り替えるには、「日光浴」をしましょう。

いったん落ち込むとどうしても内に内にこもりがちになり、気分も暗くなってしまいます。そのまま放っておくと血流も悪くり、元気もどんどん失ってしまい、さまざまな不調につながります。中国には「冬の日光浴には、人参湯(元気が出る漢方薬)を飲むのと同じような効果がある」という言葉もあります。特に背中には「督脈(とくみゃく)」といって体を温める経絡が通っています。

できれば自然の中で新鮮な空気を胸いっぱい吸って、散歩しながら背中で日光を浴びると少しずつ心も体もぽかぽか温まり、気持ちも切り替えられます。今は人と会いにくいご時世なので、TV電話や電話などで友達や家族といっぱい話して、いっぱい笑うのもすごくいいですよ。

A2.日々の過ごし方など「変えられること」に目を向ける

CHIHIROさん(鍼灸師):今の状況では、「変えられること」と「変えられないこと」の2つがあるはずです。気持ちが落ち込んでいるときは、「人と会えない」「出かけられない」などの「変えられないこと」の方に意識が向いていることが多いのではないでしょうか。そういうときこそ、「変えられること」に目を向けてみましょう。例えば、日々報道される感染者数は自分一人だけが頑張ってもすぐに変えることは難しいですが、感染しないように免疫力を高め、自分の身体を整えるような過ごし方に変えることはできますよね。私のお客様では、上を向いて普段よりちょっと大股で歩いてみる、朝起きて日光を浴びる、お灸をして自分でメンテナンスするなど、「まずは今日からできること」を実践されていますよ。

また、思考のフレームを身につけておくことも有効です。事実は変わらないけれど、解釈を変えることはできます。こういった思考の「型」を身につけると、ポジティブな気持ちに切り替えやすくなります。「コロナ禍で大変だけれど、より健康になるために身体のメンテナンスをするタイミングになった」など、考え方・捉え方次第でいくらでもポジティブな方向に自分を導くことができます。

A3.自律神経を整える入浴がおすすめ

鹿目さん(精神科医):コロナ禍で物事が思うようにいかず、イライラする、落ち着かない、眠れない。そんな症状を訴える方が増えています。

私がおすすめするリラックス法はズバリ、入浴です。湯船にゆっくり浸って頭の中を「無」にすること。忙しい日々を送る中で入浴はどうしてもおろそかになりがちです。お湯は、ややぬるいくらいの温度がちょうどいいです。湯面の高さは心臓よりも下になる位置で、体に負担をかけず、ゆったりと時間をかけて体をほぐしましょう。入浴により、日中乱れがちな自律神経を自然に整えることができます。また、決まった時間に入浴することで生活リズムを維持することができ、昼夜逆転生活の予防にもなります。忙しく、不安定な日常なときこそ、入浴は心にも体にも効果的です。

Profile

田中友也

鍼灸師、登録販売者、国際中医専門員、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種資格保有。関西学院大学法学部卒業後、「イスクラ中医薬研修塾」にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。現在は兵庫県神戸市にある「CoCo美漢方(ここびかんぽう)」で日々健康相談にのる傍ら、Twitterで日々、時節に合った親しみやすい中医学や養生の知恵を発信している。

Twitter

CHIHIRO

女性限定鍼灸サロン CALISTA/C by CALISTA総院長。大学卒業後、TV・ラジオ局アナウンサー、PR会社勤務を経て、鍼灸師按摩師マッサージ指圧師になり、CALISTAを設立。セミナー講師や講演会を精力的に行うほか、著書の執筆、雑誌や書籍の監修を多数手掛ける。

CALISTA公式HP

C by CALISTA公式HP


鹿目将至

精神科医。1989年、福島県郡山市生まれ。日本医科大学卒業。現在、愛知県内の病院に勤務。「気軽に生きる」をモットーに活動中。

ランドリーボックス では特集「#わたしをいたわるメンタルケア」をはじめました。

世界中で大変なことが起きた2020年も、ようやく終わりを迎えます。

おうちで過ごす時間が増えた今、自分の心やからだと向き合う時間にしてはいかがですか。

たくさん悩んだり、不安になったりして疲れてしまっているあなたのからだと心のために、専門家からもらったアドバイスをぜひ、参考にしてみてください。

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