普段なら特に気にならないようなことでも、生理前になるとなぜかイライラしてしまう…。特に家族やパートナーなど身近な人にあたってしまうと、自己嫌悪に陥って余計イライラしてしまう、なんて人も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな生理前のイライラ(PMS)でお悩みの人に向けて、3名の専門家にアドバイスをもらいました。

お話を聞いた方

国際中医専門員

田中友也

神戸市にある漢方相談薬局・Coco美漢方薬局勤務。

鍼灸師

CHIHIRO

銀座、恵比寿、広島など都内を中心に8店舗を展開する、女性限定鍼灸サロンCALISTA、C by CALISTA総院長。

精神科医

鹿目将至

日本医科大学卒業。現在、愛知県内の病院に勤務。

Q.PMSで家族やパートナーにあたってしまいます。対処法を教えてください。また、家族やパートナーがPMSのときはどうすればいいですか。

A1.あなたは気滞タイプ。柑橘系を食べてストレス発散

田中さん(国際中医専門員):中医学ではこのタイプの人を「気滞(きたい)」と言います。

気の巡りが悪くなり、ストレスが溜まりやすく、ちょっとしたことでもイライラしやすくなります。気滞タイプの人はみかんやレモンなどの柑橘系や、パクチーやミント、紫蘇、ハーブティーなど香りのいい物を摂って、気の巡りを改善し、ストレスを発散しましょう。そして普段からテレビや映画を観たり、買い物をしたり、誰かと話したり、運動をしたり…自分の趣味や好きなことをして、ストレスを溜めずにこまめに発散しましょう。特に生理前後は予定を詰め込まず、時間と心に余裕をもって生活するようにしましょうね。

A2.症状が出る前に自律神経を整えると穏やかに過ごせます

CHIHIROさん(鍼灸師):個人差はありますが、PMSの症状が出る前に鍼灸の施術を受けると症状が緩和されます。PMSの症状は自律神経の乱れの影響を受けるので、自律神経のバランスを整えることで、ホルモンバランスも整いやすくなります。鍼灸は交感神経と副交換神経のバランスを整えるので、呼吸しやすくなり、精神的にも穏やかな状態に導きます。血行もよくなるため生理前の腰痛や生理痛が起こりにくくなる人も。

PMSやPMDDの症状でお困りの方の中には、周りに攻撃的になってしまい、自己嫌悪に陥る方も多いと思いますが、生理前に鍼灸の施術を受けておくと、自律神経が整い、心穏やかに生理を迎えることができます。鍼灸治療は、本来の「自分が在りたい自分」になるサポートになると思います。

A3.家族が悩んでいたら、まずは受け入れてあげましょう

鹿目さん(精神科医):生理前になると、どうしても気分が落ち込んだり、不安になったり、イライラしたり。そんな症状に悩む方は少なくないと思います。女性の生理周期に合わせて、気分が不安定になる障害のひとつに月経前不快気分障害(PMDD)というものがあります。若い女性のおよそ5〜10%がこの障害であるとされています。決して稀なものではありません。

大切なご家族がもしこの障害に悩んでいるとしたら、ぜひ、まずはそれを受け入れてあげることが大事なのかなと思います。一番悩んでいるのは本人のはず。その上で上手に距離を保ち、本人が助けを求めた場合にそっと手を差し伸べてあげることが、この障害に悩む本人との家族としての上手な付き合い方だと私は思います。

Profile

田中友也

鍼灸師、登録販売者、国際中医専門員、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種資格保有。関西学院大学法学部卒業後、「イスクラ中医薬研修塾」にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。現在は兵庫県神戸市にある「CoCo美漢方(ここびかんぽう)」で日々健康相談にのる傍ら、Twitterで日々、時節に合った親しみやすい中医学や養生の知恵を発信している。

Twitter

CHIHIRO

女性限定鍼灸サロン CALISTA/C by CALISTA総院長。大学卒業後、TV・ラジオ局アナウンサー、PR会社勤務を経て、鍼灸師按摩師マッサージ指圧師になり、CALISTAを設立。セミナー講師や講演会を精力的に行うほか、著書の執筆、雑誌や書籍の監修を多数手掛ける。

CALISTA公式HP

C by CALISTA公式HP


鹿目将至

精神科医。1989年、福島県郡山市生まれ。日本医科大学卒業。現在、愛知県内の病院に勤務。「気軽に生きる」をモットーに活動中。

ランドリーボックス では特集「#わたしをいたわるメンタルケア」をはじめました。

世界中で大変なことが起きた2020年も、ようやく終わりを迎えます。

おうちで過ごす時間が増えた今、自分の心やからだと向き合う時間にしてはいかがですか。

たくさん悩んだり、不安になったりして疲れてしまっているあなたのからだと心のために、専門家からもらったアドバイスをぜひ、参考にしてみてください。

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