生理中に起こる痛みのことを生理痛(月経痛)と呼んでいます。

どんな痛み?

生理痛の症状には、腹痛、腰痛、頭痛などがあります。痛みの特徴として、締め付けるような痛みが起きたり消えたりします。鈍い痛みが続くこともあります。痛みは月経前、または月経中に始まり、24時間後に最も強くなって、2日ほどで治まるのが一般的です。

このほか、イライラしたり、無気力になるなど精神的な症状もあります。

原因はなに?

下腹部の痛み

生理中は、子宮に収縮をおこす働きをするプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。これは、はがれ落ちた子宮内膜を、カラダの外に出すために子宮を収縮させるはたらきをするものです。この物質の分泌量が多くなると、子宮の収縮が激しくなって痛みをともなう場合があります。

腰痛

プロスタグランジンは子宮だけでなく、体の中の筋肉を収縮させる働きがあり、腰痛を引きおこす原因となります。また、卵巣ホルモンの一種であるリラキシンが腰や骨盤周りの筋肉や靭帯に影響して、腰痛をおこす可能性があると考えられています。

頭痛


頭痛には、頭の片方がズキズキと脈を打つように痛む「片頭痛」や、頭の両方が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」があります。片頭痛は、生理痛のストレスや疲れなどから悪化する場合や、月経の時に片頭痛がおきる月経時片頭痛などがあります。

このほかにも、子宮の発達が未熟、精神的ストレス、睡眠不足などの原因も考えられています。その他、子宮筋腫や子宮内膜症など病気が原因となる場合もあります。

対処法

リラックスできる状態で過ごす

家事や仕事を休めるなら、無理をせずに休みましょう。好みの音楽を聞いたり、適度にカラダを動かしたりしてリフレッシュするといいです。好きな香りのアロマを焚いたり、暖かいフレーバーティーを飲んだりするのもおすすめです。生理痛があるときは、お腹を温めることで痛みが軽くなることがあります。

鎮痛剤やピルを飲む

生理痛はガマンせずに痛み止めをしっかり使いましょう。ロキソニンやアセトアミノフェンなどの鎮痛剤が薬局で販売されており、安全に使うことができます。痛み止めは用法・用量を守って使っていれば、クセになることはありません。また、ピルを服用することで生理痛をやわらげ、生理の量を減らすことができます。ピルは、PMS(月経前症候群)の症状も和らげることもできます。医師に相談して処方してもらいましょう。

生理痛は誰にでもある痛みではありません。我慢するのが当たり前だと思っている人もいますが、我慢せずに痛み止めをしっかり使い、それでも痛みがおさまらないときは原因を調べることが大切です。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸がんなどの婦人科の疾患が原因かもしれません。我慢せずに婦人科で診察してもらいましょう。

■参考文献

監修者プロフィール

宋美玄(そん みひょん)

産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。 

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