写真=本人提供/Laundry Box

年齢を重ねていく中で、数年前と異なる体の変化を感じることはあるでしょうか。

「脂っこいものですぐ胃もたれするようになった」「シワが目立つようになった」「体力が持たない」など、身体機能の低下に気付いてハッとすることや、女性はホルモンバランスの変化が体調にあらわれてくる場合もありますよね。

そして、そんな変化と、どのように付き合っているでしょうか?

今回は、加齢との向き合い方についてお話していきます。

加齢を感じることは、ポジティブなターニングポイント

加齢を感じたことと言えば、私は30歳ごろから白髪が生えてくるようになりました(現在は35歳)。1番最初に白髪に気付いたときは驚きました。

でも、落ち込むというよりは、「当たり前だけど、私の体も老いるんだな。こうして体が少しずつ老いていくなら、やりたいことを先延ばしにするのは辞めよう、人生経験を積もう」と感じました。

子どものころから落ち着いた性格だったので、「早く年齢を重ねて年相応になりたい」「大人になりたい」と思っていたせいもあるかもしれません。「ついにこのときが来た・・・!」という感覚でした。

20代は仕事のことや、自分の人生をどうしていけばいいのか、漠然とした未来の不安で悩むことが多かったのですが、白髪が生えてきたタイミングは、アラサーになり仕事も生活も落ち着いてきたころ。「今のうちに早く◯◯しなきゃ」という焦燥感というよりも、「今できることを積極的に楽しもう」と前向きに捉えられたのです。

それからは、仕事に全く関係ないコミュニティに参加したり、趣味の経験を積極的に広げていくことにしました。

例えば、英語の勉強をしたり海外旅行へ行くこと。興味のあるワークショップやレッスン、新しい経験や出会いの場に足を運ぶこと。シェアハウスに住んでみること。パートナー探しをしてみることなど。「いつかやりたいなぁ」と感じていたことを思い切って行動してみると、生活がより充実していきました。

プライベートが充実していれば、仕事にも張り合いが出て、良いライフワークバランスになりました。「加齢を感じること」は、ただ悲観的なものではなく、私にとってはポジティブなターニングポイントだったのです

写真=本人提供

白髪染めでなく、白髪を活かすヘアカラー方法を取り入れた

外見に関して世間では、これまで「美しい=若い」「マイナス◯◯歳に見せよう」というイメージが強く、アンチエイジング的なケアやカバーをする方法が主流になっていました。

しかし、最近では白髪もグレイヘアーとしておしゃれの1つになり得たり、むしろ年齢を重ねたからこそにじみ出る深みが素敵に見えたりなど、加齢を肯定的に捉えようとする動きを感じます。

実は、外見が若く見えることは必ずしもポジティブな意味になるとは限りません。場合によっては、相手に失礼な態度を取られることもあるので、そういった意味でも年齢を重ねる良さもあると思います。

私は昨年コロナ禍になってから、白髪が一気に増えました。ストレス、環境変化、単純に加齢によるものなど思い当たる白髪の要因はいろいろあります。生活自体を見直すことはできますが、白髪は自分の意識でコントロールできるものではありません。

モデルとして撮影の仕事もあるので、黒髪よりもピンとした毛質の白髪が目立つことが気になり、白髪染めをすることも考えました。ただ、次々と増えてくるものを対処するには限界があり、また加齢を否定的なものとして捉えたくない複雑な気持ちもありました。

そんなとき、白髪を活かすヘアカラー方法を発見しました。

白髪の生えるエリアにハイライトカラーを入れ、白髪が生えてきても自然に馴染むように見せる方法で、「白髪ぼかし」「白髪なじませカラー」などと呼ばれるそうです。

ちょうどいい感じの距離で、自分の体と付き合う

そうして今は少しずつ、自分なりに加齢との付き合い方を模索しているところです。

白髪の有無が人によって異なるように、加齢にともなう体の変化は人それぞれ。なるべく自然のままに身を任せて付き合っていく場合もあれば、納得して安心できる改善方法を探す場合もあります。

なので、他人と自分を見比べて焦ったり、自分の状況に合わないことを無理にしようとすると、苦しくなってしまうかもしれません。あくまで他人の体は他人のもの、参考になれば取り入れて、合わないと思えば辞めてみる、というスタンスも忘れないようにしたいです。

人間の体は日々変わっていくもの。ふと大きな変化に気がついて「昔はこんなはずじゃなかった!」とショックを受けて現状を否定したくなることもあると思います。

でも、実は年齢を重ねることで「今よりも若かったあのころ」と引き換えに得た経験もあるかもしれません。

完全にコントロールできないものだからこそ、そんなふうに少し視点を変えてみて「ちょうどいい感じの距離」で自分の体と付き合っていきたいですね。

New Article
新着記事

Item Review
アイテムレビュー

新着アイテム

おすすめ特集