ある日、ラジオを聞いていたときのことです。
リスナーからの人生相談に答えるコーナーで、こんな相談がありました。
「子どもが欲しくて婚活してるけどうまくいかないんです。周りが結婚していく中、このまま1人なのかと焦ってしまいます」
・・・私がアラサーになる頃、こんな悩みを見聞きすることがよくありました。でも、当時は励ましたり見守るぐらいしかできず、明確な答えが見つからないままだったのです。
回答者は女性ラジオDJ。どんな回答をするのだろう?と思わずラジオのボリュームを上げ、耳がダンボに。
回答をざっくりまとめると、
「パートナーを探すのも大事だけど、子どもが欲しいならまず体が問題なく妊娠できる状態かどうか、クリニックで検査するのはどうでしょうか?検査で早めに処置できることもあるし、問題なかったら安心できるし、状況によってライフプランを立て直すこともできますよ」
という現実的な答えでした。
結婚や出産を経験した人生の先輩からのアドバイス
私自身は今のところ妊娠の経験も予定もありませんが、結婚後の妊娠に関する悩みや大変さを知人や友人から聞くことが多いので、ラジオDJの回答に大きくうなずきました。
子どもの頃は『結婚=当たり前に子どもが産まれること』だと私も思っていましたが、自分が大人になるにつれて、不妊に悩むカップルが多いという現実を目の当たりにするようになっていたのです。
また、すでに出産している友人にこの話をしたところ、
「もしいつか出産を考えているなら、事前に女性特約付き保険に入ってたほうがいいかもしれない。何か病気が見つかったときとか、出産で帝王切開になったときとかにも安心だから。私はそれを知らなくて、妊娠がわかってから入れる保険を調べたら、そのときに選択できる保険が少なかったんだ」
というアドバイスももらいました。
そういった視点で保険加入を考えたことがなかった私にとっては、目から鱗のアドバイス。当たり前ですが、自分が経験していないことは未知のことが多いのです。
そこで、実際に結婚や出産を経験した女性フォロワーの人たちに上記のことを説明し、「シングルのうちにこれをやっておいたほうがいい!ということがあれば教えてください」とアンケートしてみました。
回答アンケートの内容をまとめてご紹介したいと思います。
1.検査や検診、ブライダルチェック
『ブライダル』という言葉から、ブライダルチェックは「結婚する前にするもの」と思いがちでしたが、すぐに妊娠を考えていなくても、「いつか子どもが欲しいな…」と思った段階で子宮頸がん・クラミジア検査・風疹抗体・遺伝子検査など早めに検査しておくほうがいいようです。
生理の出血量が多かったり、生理痛がつらいなど、自覚症状があるときはもちろんですが、自分でも気づかないうちに症状が進行している場合もあるので、定期的な検診も大事とのこと。
ラジオでアドバイスされていた通り、実際に検査で症状が見つかり、早めに投薬や手術できたことで大事に至らずに済んだ人や、不妊治療を早めに開始できたという人もいました。
セカンドオピニオンで症状が発見されたという話もあったので、生活圏内で信頼できる病院を定期検診のうちから探しておくことも大事かもしれません。
また、すでにパートナーがいる場合、パートナーにも検査をしてもらったという話もありました。
自分が検査することについて嫌悪感を抱く男性もいるようなのですが、子どもが欲しい場合にはパートナー同士のヘルスケアは特に大事なことなので、検診や不妊についてお互いの価値観をあらかじめ話しあえる関係性でいたいですよね。
2.女性特約付き保険への加入
やはり友人の話のように、「女性特約付き保険がいざというときに役立った」という意見がいくつかありました。
「私は大丈夫」と思い込んでいても、女性が多い場で女性特有の病気や症状について話してみると案外「私はこんな経験があった」「◯歳のときに病気が判明して、こんな手術をした」と話す人も少なくないので、他人事ではないと感じます。
状況によっては保険に入れないタイミングがあったり、保険会社によって内容が異なるので、興味のある方は早めに検討したほうが良さそうです。
私はフリーランスで仕事をしていることもあり、こういった保険制度は活用したほうがいいなと感じたので、加入を検討中。
体はいつ何が起こるかわからないからこそ、あらかじめどんな制度を利用できるか、まず調べておくだけでも安心度が違いますよね。
3.経済的自立と自分の生き方の確立
- 子どもが生まれる前に大人しか行けないお店に行っておく
- 資格をとって経済的自立ができる状況と周りを頼れる環境を作る
- 「自分自身をどう生きるか」という核のようなものを持つ
・・・などなど、シングルだからこそフットワーク軽く行動できたり、自分のための時間を多く使えるので、現時点でできることに時間を使うのも大切だと改めて感じました。
「自分自身についての核は、結婚出産よりも前に持っていたら強いかもしれません。本でも映画でも美術品でも何でもいいので、本物を知っておくことが大事」という意見もあり納得。
ちなみに私自身は、自分の中で『なぜ結婚したいのか』『なぜ子どもが欲しいのか』という目的に対する理由をはっきり認識することも大事だと思っています。
例えば『結婚が幸せのゴール』になると、「結婚しなくては」と、焦りや不安から結婚を急いで、自分にとってよくないパートナーを選んでしまったり、結婚していない場合にストレスの多い生活を送ってしまうことにもなるからです。
これは自分の人生経験で「痩せれば幸せになれると思っていた、でも実際は違った」と感じたことにも繋がっています。
なので、何かやりたいことがあるときやこだわりがあるときは「なぜ?」を自分に問いかけるようにしています。
今回は結婚や妊娠についての話でしたが、自分なりに頑張ってもうまく進まない物事にぶつかったときは、一旦立ち止まって違う方法を探すことや、そもそも自分の心が何を求めているのかを知ることによって、解決への道が開くのかもしれません。