生理前や生理中に、デリケートゾーンのにおいが気になったことはありますか?においのおもな原因は、おりものや経血が生理用品や下着に付着することです。この記事では、においの原因、生理用品の交換頻度、デリケートゾーンのケア方法などを紹介します。

生理のにおいの原因

生理前や生理中のデリケートゾーンは、独特なにおいがしますよね。その原因となっているのは、生理前はおりもの、生理中は経血です。

生理前のにおいは、おりものが原因

おりものが増えることと、黄体ホルモンの影響で汗や皮脂の分泌が増えることが、生理前のにおいの原因です。おりものとは、子宮・膣・汗腺からの分泌物が混じった分泌液のこと。生理前のおりものはホルモンバランスの影響で、量が増えたりにおいが強くなったりします。

女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があり、生理前は黄体ホルモンが増えます。黄体ホルモンは、妊娠を継続できるよう女性の身体を守る役割があるため、体温を上げ、発汗や皮脂の分泌を増やす作用があります。

生理中のにおいは、経血が原因

経血自体はほぼにおいませんが、空気に触れることで酸化したり雑菌が繁殖したりして、においが強くなります。

生理のにおいの対処法

生理中のにおいの対処法は、以下4つです。

1.生理用ナプキンをこまめに交換する

生理中のにおいは、経血が空気に触れる時間を短くすることがポイントです。そのため、経血の多い日は、生理用ナプキンを2~3時間ほどで交換しましょう。

また、生理が終わりかけていると経血量が減るため、交換頻度が下がる人もいるかもしれません。しかし、経血が出ていなくても汗や皮脂は出ているため、長時間ナプキンを交換しないとにおいの原因になります。あまり経血がついていなくても、こまめに交換してください。通気性のよい下着・パンツを使用するのもおすすめです。

生理のモレを気にして、昼でも夜用ナプキンをつけている人がいるかもしれませんが、長時間つけておくことのないように気をつけましょう。

2.タンポンを使用する

タンポンは生理用ナプキンよりも空気に触れにくいため、においを抑えられます。注意点としては長時間使用せずに、4~8時間で新しいものに交換しましょう。

タンポンの使い方は、「タンポンの正しい使い方知ってる?タンポンを使うときの注意点(医師監修)」の記事でくわしく紹介していますので、確認してくださいね。

Photo by sorara on PhotoAC

3.月経カップを使用する

月経カップは膣内に装着する生理用品なので、経血が空気にほとんど触れません。そのため、生理中のにおいを抑えられます。

月経カップの使用方法を知りたい人は「慣れてしまえば超快適!月経カップの使い方」の記事をチェックしてみてください。

Photo by Natsuki Hamamura / Laundry Box

4.アンダーヘアを処理する

アンダーヘアにおりものや経血が付着すると、においを発生しやすくなります。そのため、デリケートゾーンを整えることで、においを軽減できる可能性があります。

生理中は皮膚が荒れやすくなっているため、アンダーヘアの処理は、生理以外のときにするようにしてください。
デリケートゾーンの処理の方法については、「アンダーヘアの処理・お手入れどうしてる?タイプ別おすすめの処理方法」の記事で紹介しています。

生理中のデリケートゾーンのケア

生理中は肌が敏感になっているため、デリケートゾーンを丁寧に優しく洗いましょう。経血で汚れているからといって膣の中まで洗ったり、ゴシゴシと力を入れて洗ったりしないようにしてください。

デリケートゾーンを洗うときは、専用のソープを使用しましょう(例:iroha INTIMATE WASH デリケートゾーン用ソープ )。

デリケートゾーンの洗い方は、「においの原因はちゃんと洗えていないから? 正しいデリケートゾーンの洗い方(医師監修)」の記事も参考にしてみてくださいね。

こんなにおいは要注意!ほかの病気が隠れているかも

生理前のおりものの色やにおいがいつもと違うときは、なんらかの病気が原因の可能性があります。

おりものの色やにおいが気になる!性感染症が心配なおりものとは(医師監修)」の記事では、性感染症の可能性があるおりものについて説明していますので、気になる方は確認してみましょう。

生理のにおいは、おりものや経血が原因であることが多く、清潔に保つことが一番の解決方法です。おりものシートやナプキンをこまめに交換する、デリケートゾーンは優しく洗うなど、日々のケアを徹底することでにおいを軽減できる可能性が高いです。

監修者プロフィール

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医

柴田綾子

2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修。世界遺産15カ国ほど旅行した経験から女性や母親を支援する職業になりたいと産婦人科医を専攻する。
著者:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、総合医療雑誌J-COSMO編集委員LINEボット「妊産婦さん向けの風邪薬ボット https://line.me/R/ti/p/%40rvv7448q」 運営中。 https://twitter.com/ayako700

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