生理中はさまざまなストレスを感じやすいですが、なかでも厄介なのは「経血モレの不安」ではないでしょうか。
「スカートに経血のシミが…!」
「漏れているんじゃないかと不安で会議に集中できない」
「オフィスのイスに血がついてしまった」
なんて経験をしたことがある人もいるでしょう。
自宅ではなんとかなるものの、外出先では焦ってしまいますよね。
経血量やナプキンの取り替え頻度は人によってまちまちで、その対策に正解はありません。人それぞれ、自分の生理に合わせて対策しましょう。
原因1:ナプキンのずれ
経血漏れの原因として最も多いケースは、実は「ナプキンのずれ」なのだそう。
運動や日常生活で体を動かす動作をすることで、ナプキンとショーツが離れ、最初に付けた位置からナプキンがズレてしまう、またナプキンの吸収体のシートがヨレてしまうことなどが経血漏れに繋がります。
シール面の粘着力が高いナプキンを、正しく装着することでズレを減らし、漏れにくくなります。
対策①:ナプキンの前後を確かめる
ナプキンの前後を間違えないようにしましょう。
ナプキンの多くは前側が細く、後ろ側が幅広く作られていることが多いです。前後の表記がなくて迷ったときは、幅の細い方を前に装着しましょう。

またナプキンの個包装を開いたときに、テープがついている側が前側なので、覚えておきましょう。

対策②:ナプキンとショーツの中心を合わせる
装着時は、ナプキンの粘着テープがついている面の中心と、ショーツのクロッチ部分の中心を合わせて、動かないように貼り付けます。

中心がずれないように、しっかりおさえて装着します。
前後が折れたままにならないように、接着面の全体がショーツに貼り付いていることを確認しましょう。
対策③:クロッチ部分が二重のサニタリーショーツを使用する
ナプキンのズレを防ぐために生理中は、サニタリーショーツを使用しましょう。いつものナプキンでもなんとかなりますが、専用ショーツの方がナプキンがズレるリスクが少ないです。
サニタリーショーツはナプキンが接着しやすい生地が使われているため、ホールド感がよく、ズレにくいです。
また、羽付きのナプキンを使用する際はクロッチ部分が二重になっているタイプのサニタリーショーツがおすすめ。羽根を折り込んで使用することで、羽根部分の接着面が剥がれにくくなります。

羽根の接着部分が剥がれると、肌に触れて不快感が生じたり、肌にくっついて剥がれやすくなるため、ナプキンのズレやヨレに繋がります。
<おすすめサニタリーショーツ>
ロリエ アクティブガード デスクワークガードタイプ M
ソフィ ユニセックス大人 ボクサー セイフティフィット M
ショーツを履いたあとは、ナプキンがずれていないか、違和感がないかを一度確認しましょう。
時間がなくて急いでいるときなどは、ナプキンの後ろが折れ曲がった状態になってしまうことがあります。気をつけましょう。
ズレに強いナプキンを選ぶのもおすすめです。
ソフィ スポーツ(SPORTS)ナプキン ズレに強い 特に多い昼用 羽つき
原因2:経血量に合ったナプキンを使っていない
生理中、ナプキンの取り替えのタイミングがちょっと遅かったりすると漏れてしまうので気が抜けません。
生理の経血量は個人差がありますが、1回の生理(1周期)で20~140mlが正常と言われています。140mlより多いことを「過多月経」といいます。
昼用ナプキンが1時間もたない、夜用ナプキンで就寝しても朝パジャマやシーツに経血が漏れていることがあるなど、心当たりがある人は過多月経である可能性が高いです。
下記のチェックリストを参考にしてみてください。

対策①:過多月経の専用ナプキンを使う
過多月経の人向けに開発された、専用ナプキン「エリス クリニクス」は、経血量に悩む方におすすめです。
「大量の経血」「どろっと粘度が高い経血」「ドバッと一気にでる経血」による漏れや不快感の軽減に特化しています。
絶対に漏らしたくない日や、仕事や移動の都合でナプキンをこまめに取り替えられないという方は試してみてください。
エリス 朝まで超安心 クリニクス
【参考記事】生理の量が多くて経血モレを繰り返していた私が見つけた神ナプキン「エリス 朝まで超安心 クリニクス」
エリスブランドを提供する大王製紙とランドリーボックスの共同プロジェクト「#お願いクリニクス」では、エリスクリニクスのレビュー記事や婦人科検診の啓発を発信しています。
対策②:タンポンや月経カップなどの生理用品を併用する
ナプキンがすぐに溢れてしまうという人には、タンポンやシンクロフィットの併用がおすすめです。
ソフィ ソフトタンポン オーガニックコットン スーパープラス
タンポンのような膣に挿入するアイテムが苦手な人は「ソフィ シンクロフィット」を試してみては。
シンクロフィットはデリケートゾーンにくっつけて、経血の広がりや伝え漏れを防ぐアイテムです。ナプキンとセットで使うことで約2時間分の吸収力がプラスされるそう。しかも使用後はそのままトイレに流せるすぐれもの。
ソフィ シンクロフィット
使い慣れるまで、少し時間がかかるかもしれませんが、月経カップや月経ディスクも慣れておくと安心です。
月経カップは繰り返し使える挿入タイプの生理用品。持ち手がリングになっている「メルーナカップ」は取り出しやすく、ほどよい硬さで使いやすいです。
メルーナ 月経カップ リング型
月経ディスクは、子宮頸部の下に装用する生理用品。きちんとフィットすれば、装着時の違和感がほとんどありません。
【参考記事】月経カップで肌のかぶれが改善! 仕事中なかなかトイレに行けないけど、漏れる不安が解消された
月経ディスク INTIMINA Ziggy Cup2 スモール
月経カップや月経ディスクは、旅行や温泉と生理が重なった時に便利です。日頃から使い慣れておくといいでしょう。
【参考記事】月経ディスクの使い方、挿入位置は?メリット・デメリットを伝えます
原因3:就寝時の対策不足
寝ている間はナプキンを取り替えられないので、夜用ナプキンを使って対策している人も多いと思います。それでも漏れてしまうという人は、次のように対策してみてください。
対策①:ショーツ型ナプキンを使用する
ショーツ型ナプキンは「ナプキンがずれることがない」、「ショーツ一体型なので下着の汚れを心配する必要がない」という圧倒的な安心感があります。履くだけという手軽さも嬉しいアイテム。
サニタリーメーカー各社から出ているので、夜用ナプキンでも漏れる、という人はチェックしてみてください。
ロリエ 朝までブロック 安心ショーツ
ソフィ 超熟睡ショーツ
対策:万が一に備える
さまざまな対策をしても漏れてしまう人には、老舗の寝具メーカー「西川」が提供する「まもら騎士(ナイト)」シリーズがおすすめです。
漏れが心配でバスタオルを敷いて対策している、という人もいるかもしれません。生理用オーバーシーツは、「防水なのに蒸れない素材」、「経血が目立たないネイビー」、「サッと洗えてすぐに乾く」という生理の就寝時に特化しています。
コンパクトに折りたためて持ち運びしやすいので、旅行の移動中や、宿泊先の寝具を汚したくない、というときにも便利です。
まもら騎士 生理用オーバーシーツ
「まもら騎士 生理用オーバーパンツ」は、股下の内側の広い範囲を、防水布でガードするアイテム。ショーツの上に重ねて履けば安心感をプラスできます。
まもら騎士 生理用オーバーパンツ ショートタイプ/レギンスタイプ
それでも経血が漏れてしまった場合の対策
どんなに対策をしても、ふとした時に経血が漏れてしまうこともあるかもしれません。生理中でただでさえしんどいので、少しでも負担なく経血汚れを洗いたい。
そんな時には経血汚れ専用の洗剤を使うのがおすすめです。
サラサーティ ランジェリー用洗剤
ロリエ ランジェリー泡洗剤
【参考記事】泡のチカラすごすぎ…!経血&おりもの汚れがスルッと落ちる「ロリエ ランジェリー泡洗剤」が神がかっていた
経血漏れに悩む人は、婦人科検診へ
経血が漏れやすいという人は、過多月経で、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などの婦人科疾患や、機能性疾患の病気が隠れていることがあります。
【参考記事】正常な経血量ってどれくらい?「過多月経」と「過少月経」(医師監修)
過多月経の症状で婦人科にかかる場合は保険適用となります。
漏れ対策をしつつも、経血量が気になる人は婦人科を受診しましょう。