多くの男性にとって、「生理」は、どこか遠く想像のしづらいテーマかもしれない。

先日、株式会社PLAN-Bによる10〜60代の男性581人を対象にした「生理に関するアンケート調査」が実施された。

生理への理解度や、「パートナーの生理周期を知りたいと思うか否か」の理由、そして男性が経験した生理にまつわるエピソードなどを紹介していきたい。

「生理について理解がある・ない」の割合は約半々

株式会社PLAN-B プレスリリースより

同調査で、「生理について理解があるか?」と質問したところ、もっとも多く回答されたのは「はい」の44.8%

それに対し、「いいえ」の回答は41.5%だった。

では、男性の具体的な生理への理解はどのようなものか。

「生理周期」「症状」「月にかかる生理用品代」に対する理解度

Q. 一般的に、生理はどの程度の頻度でおこると思いますか?

株式会社PLAN-B プレスリリースより

「生理は、どの程度の頻度(生理周期)でおこるか?」という質問をしたところ、もっとも多かった答えは「4週間に1度」の75.9%(441人)

個人差はあるものの、生理周期は25日から38日以内が一般的とされている。調査結果より、約7〜8割近くの男性が、生理周期について正しく理解していることがうかがえる。

Q. あなたが知っている生理の症状をすべて選択してください。

株式会社PLAN-B プレスリリースより

次に、「知っている生理の症状」について聞いてみたところ、もっとも多く回答されたのは「イライラする」の89.1%(518人)

「1週間程度の出血」をおさえた結果となった。

Q. 一般的に、月にどのくらい生理用品にお金がかかると思いますか?

株式会社PLAN-B プレスリリースより

続いて、「1カ月にかかる生理用品代」についての質問では、もっとも多い回答は「1,000円〜1,500円」の31.3%(182人)だった。

毎月の生理、生理前後や生理中にかけて、費やさなければいけない費用は人それぞれだ。人によっては、おりものシートや昼用・夜用のナプキンを買い揃えたり、鎮痛剤や漢方薬、ピルの服用なども必要になる。

「生理中にしない方が良いこと」は何を想定しているか

株式会社PLAN-B プレスリリースより

調査で「生理中にしない方がいいこと」を聞いたところ、もっとも多く寄せられた回答は「性交渉」。

生理中のセックスには、性感染症のリスクのほか、女性にとっては子宮内膜症になるリスクもある。くわしくはこちら

パートナーの生理周期を知りたい?その理由や、知りたくない理由など

株式会社PLAN-B プレスリリースより

調査では、「パートナーの生理周期について知りたい?」という質問をしたところ、59.2%の人が「知りたい」と回答。それに対し、「知りたくない」と回答したのは10.8%「どちらとも言えない」と回答したのは29.9%という結果になったという。

では、男性たちはパートナーの生理周期をどのような理由で「知りたい」「知りたくない」「どちらとも言えない」と考えているのか。実際に寄せられたコメントも紹介したい。

■「知りたい」理由

・気遣い・サポートしてあげられるから(144人)

・こちらの心構えのため(50人)

・理解を深めたい(40人)

・2人のことだから知っておきたい(29人)

・イライラさせたくない・ケンカしたくない(26人)

・性行為のタイミングが知りたい(21人)

・相手の体調を把握しておきたい(20人)

・予定を組むときの参考にしたい(8人)

・その他(4人)

・ある程度は知っている(2人)

【コメント】

「体調の良し悪しを共有することもパートナーとしては重要なコミュニケーションの1つであると捉えられるため。(20代/学生)」

「デートのプランを考えるときなど、考慮しておいた方がいいと思う。また、生理痛などは無理して我慢せず、言ってほしいと思うから。(30代/会社員)」

「生理のときは、極力外出を避けたり、食事や掃除などの家事を手伝ったり、パートナーの負担を減らすことができるので。(40代/自営業)」

主に、パートナーとの関係やコミュニケーションを良好にしていきたいと考えている男性が多いことが伺える。

また、ランドリーボックスでは以前、「生理でつらいときパートナーに言われて嬉しかった言葉」、「パートナーがしてくれて嬉しいこと」をまとめました。生理周期に限らず、生理中のパートナーとの関わり方について、関心がある人はぜひ覗いてみてください。

■「知りたくない」理由

・知っても何もできない(14人)

・知りたくない・興味がない(11人)

・聞きづらい(8人)

・相手が嫌がる(7人)

・知らないほうがいいと思うから(6人)

・生々しい・気持ち悪い(4人)

・パートナーがいない(3人)

・知って嫌な思いをしたことがある(3人)

・理解できると思わない(2人)

・相手に生理がない(2人)

・その他(2人)

・何となく知ってる(1人)

【コメント】

「生理周期や生理の症状について知ったところでどうしようもないから(20代/アルバイト)」

「あまり生々しい話を聞きたくない、またパートナーもあまり話したがっていなかったため(30代/自営業)」

「生理は女性にとってデリケートなテーマなので、 男性の立場としては干渉するのに気がひけます(40代/自営業)」

■「どちらでもいい」理由

・パートナー次第(35人)

・知られたくないかもしれないから(34人)

・何となく知ってる(18人)

・あえて聞かなくてもいい(17人)

・知っても何もできない(16人)

・理解できると思わない(9人)

・どちらでもいい(8人)

・詳しいと変(7人)

・パートナーがいない(7人)

・パートナーに生理がない(7人)

・知ると気を使わないといけなくなるから(4人)

・知りたいがパートナーに断られた(3人)

・結婚してから知りたい(3人)

・最低限だけ知りたい・詳しく知りたくない(5人)

・無回答(1人)

【コメント】

「サポートはしてあげたいが人によって具合が違うので、どうすればいいのかわからない(20代/会社員)」

「今生理中なのかくらいは知りたいですが、具体的なことまでは知りたくないです(30代/会社員)」

「本人の意思を優先したいのでどちらとも言えない(40代/無職)」

生理を経験する本人の意思を尊重したり、「デリケートな話題であるから」とあえて触れないのも、配慮と考えているのかもしれない。

パートナーの有無に限らず、職場、学校、家庭など、どのコミュニティにも存在する女性たちの、避けることができない生理現象やカラダの不調を知ることで、良好な関係を築けるなどメリットもあるのではないだろうか。

男性視点の「生理に対する理解」はこちらの記事「男性経営者が語る、「ちがい」を知ることからはじめる生理の話」を参考にしてみてください。

男性たちが経験した生理にまつわるエピソード

「妻が生理になったとき、家に生理用品の在庫がなくて、急いでドラッグストアに行って生理用品を購入した。購入時は恥ずかしかったが、帰宅後、妻から「ありがとう」と言われたときは、買いに行ってよかったと思った(20代/学生)」

「職場の後輩が生理でつらそうにしているとき、まわりの上司は知らん顔していたので、休めるように段取りを組んで負担を減らしてあげられた(60代/会社員)」

「職場の場合、彼女は頑張り屋だからとの言葉を鵜吞みにしてしまい、生理による貧血で職場で倒れてしまうまで仕事をさせてしまったこと(20代/自営業)」

「わからないからと目を背けるのではなく、寄り添ってほしいと言われてハッとした(30代/無職)」

調査概要と掲載サイト

・アンケート内容:「生理」に関するアンケート調査

・調査方法:インターネット調査

・調査対象:10代〜60代の男性581人

・アンケート実施期間:2021年7月21日〜7月26日

※この記事で使用される百分率(%)は各項目の数値が割り切れない場合、その総数が99.9%〜100.1%の間で変動致します。

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