写真=kaerujam

生理痛と陣痛ってにてるよね。

そうそう。私、陣痛と生理痛あんまり変わらなかったんだよね。

「…え?」

そんなライトな雰囲気で話はしたくはない。

現在思いっきり生理中で、ガンガン鈍痛が下腹部と腰を襲う最中、書き殴っているのだから。

21歳で子宮内膜症と診断され、生理痛=陣痛という壮絶な体験をしていた私が書く。

「女性よ、産婦人科に行け」

ぶっちゃけタイトルで必要なことは話している。

あとは全て余談に過ぎない。

産婦人科に定期検診に行くのだ。

生理中、痛み止めが必要な者は産婦人科に行け。

生理中、オムツ型ナプキンを使用しないと乗り切れない者は、産婦人科に行け。

性交渉の経験のある者は、子宮頸がん検診を受けろ。

女性ならば自分たちの月経(以下、生理のことは月経と書く)振り返りながら読んでほしい。

男性ならば身近な女性を、思春期の女児がいる家庭ならば、その子のことを考えながら読んでほしい。

とにかく月経で困ったら産婦人科なのだ。

我慢しちゃいけないんだ。本当に。

私が月経痛がおかしいと感じたのは20歳の時。

その頃から月経時は痛み止めが手放せずにいた。そして21歳の時に、腫瘍マーカー値が基準値を超えたため、子宮内膜症ですね、と診断された。

その時は様子見の漢方が劇的に効き、腫瘍マーカーが基準値以下となり、月経痛もかなり改善するのだった。たしか。

というかもう10年以上前なんで記憶あやふやなんです、すみません。腫瘍マーカーはマジで下がりました。でも痛みに関しては記憶があやふやなんです。本当にすみません。

で、時は流れ24歳。結局月経痛は悪化して、低用量ピルを飲むことにしました。

そう、巷ではビッチが飲むとか、浮腫むとか太るとか言われてるピルである。

ぜーんぜんそんなことなかったから、安心して試して見てほしい。

ピルユーザー歴10年のおばさんが、色々勝手に語るとしようじゃあないか。

まず、いまはこの記事の最初にある写真のお薬だが、これはピルである。

連続服用できるできるピルでヤーズフレックスというのだが、これを飲めば、最大で120日間月経が来ない。

120日間だよ。120日!!1年で約3回しか月経が来ない奇跡みたいな薬だ。

私みたいに激痛月経党の人も、月経過多で大惨事になりがちな人も、それだけで楽だろう。

月経は毎月やってくるもの、という普遍的な常識が変わってしまったのだ。

服薬に関しては、まず医師の診察で、何はともあれ医師の診察なので、これは単なる一般人が低用量ピルを飲んで、劇的に生活が楽になったよ!的なことも併記する。

でもまず男性には、月経というものが、いかに大変なモンだということをとりあえず理解してほしい。

ヤーズフレックスに出会ったのは、第1子出産後、はじめての月経だった。

産後の、約2年ぶりの月経はとても不安だった。もうティーンエイジャーの初めてのそれと同じくらいに。

いつ、どれくらいの出血が、どのくらいの苦痛を伴いやってくるのか全く分からないのだ。

2年も空いたら、前の感覚を完全に忘れてる。その上、隣にはいつも赤ちゃんも居たりするから、出血していてもすぐに処置できないかもしれない。本当に怖くて仕方なかった。

男性も想像して欲しい。

ある日突然肛門からペニスから、痛みと全身的倦怠感や精神的変調を伴いながら、下着とズボンを汚し出血するのだとしたら。

言い方を変えよう。

毎月痔が爆発し、大出血する。

しかも頭痛がしたり、下腹部が傷んだり、吐き気を催したりしながら。

28日周期のひとなら、毎月どころか、年に13回もある。

痔主ならこのヤバさが分かるだろう。

どうだ〜ワイルドだろう?

まずヤーズフレックスをはじめとした低用量ピルのメリットは

①自由に月経周期及び月経日が決められる

ヤーズフレックスの場合は120日間ピルを飲んでいる間は月経は来ないが、休薬期間(4日)あければ、2日3日あたりから月経が来る。

大会や試験期間などを避け月経をコントロールできるのは絶大なメリットだろう。フレックスという名がつくわけだ。

②経血量が減る

月経時の出血量は減ります。私もそうでした。月経過多の方は朗報です。シャレじゃないよ。

③避妊効果がある

排卵しないので避妊できます。ただし正しい飲み方をした場合。正しい薬の服用方は医師薬剤師に聞きましょう。

ではデメリットは?

①血栓症のリスクが上がる

なので、飲める人飲めない人がいます。

医師薬剤師に聞きましょう。その際嘘はダメ絶対。

②性感染症予防効果はない

妊娠しないからといって、不特定多数生セックスはダメです。思わぬ不幸に繋がります。

そもそも精神的に負担がありそうだし、不特定多数とのセックスは勧めないかなオバサンは。

③お金がかかる

診察代も含めて、保険適応で薬をもらっても年間3万くらいかかります。けして安くないです。

④妊娠しない

相反するデメリットなんですが、月経が苦痛すぎる者としては、妊娠を考えた際に、またあの苦痛を妊娠するまで耐えなきゃいけないの、地味に地獄なんですね。なので、ヤーズ飲みながら妊娠できるってなったら嬉しい。

いや〜。ざっとこんな感じです。

素人的ピルのメリットデメリットは。

私は生理痛が6日間くらいあるので、それが1年で12回あるとすれば、72日は体調不良だ。

1年で2ヶ月以上体調不良とか耐えられないが、それを4分の1に縮めてくれるのがヤーズなんですよ。

痔の爆発が年に72回あるより、18回の方が楽に決まってる。そんな感じでご理解いただきたい。

これが私がヤーズフレックスを飲んで良かった理由です。

最近の女性健康ムーブメントに乗って、私も色々発信していきたいが、残念ながら実体験のみの引出しでは恐ろしく乏しいので、ここら辺が限界かなと感じる。あとは、専門家にお任せするのがよいのかなと。

ただね、男性にお伝えしたい。

月経イコール痔爆発でいい。

痔主のみなさんは意味がわかるかな?

知り合い(男性)も痔の手術後にナプキン当てて、おれは女性の気持ちわかる。って分かりもせんくせに豪語してたから。

分かることはないし、分からなくていいから想像してもらえればいいんですよ。私としては。

とにかくその苦痛と股から血が垂れ流しを想像し、ウエッてなったらその苦痛も女性は耐えてるんだなと思い、ウエッを飲み込んでください。

ごっくん。

それかアレか。今流行りの辛いもの食べまくって、キンキンに冷えた飲み物飲みまくって、超絶下痢からの肛門ヒリヒリを体感しながら、仕事するってのが、生理中の女性を体感するに1番近そうに感じました。全然違うかも知れんけど。

近すぎて分かり合えない、それが男女の生理。

そうでしょ。ね。

とりあえず、画像を表題に入れちゃったんで、もう一度書いときますが、私にとっては、低用量ピルはよいお薬です。

お薬の作用、副作用は医師薬剤師に聞いて下さい。

私の実体験のみですが、浮腫んだり太ったりはしませんでした。美醜には影響なかったです。

n=1

医学的にはなんの根拠にもならない記事ですが、婦人科のハードルを下げたいだけの記事なので、月経が辛ければ、婦人科にいきましょう。

はじめての妊娠で、はじめて婦人科に行く時代はとうの昔に終わりました。中高生が婦人科に行くのを恥ずかしいことと捉える時代は、随分前に去りました。今でもそんなこと言う人は無視しましょう。

いまのティーンエイジャーは、初めての婦人科は子宮頚がんワクチンかな?私はメディアが危険なワクチンといい始める前に打ち、3回目の頃には段々と雲行きが怪しくなっていきました。

でも、吐き気と発熱以外の副反応はなく、無事に3回接種しました。いまも健康で生きてます。

みんなも自分の身体を大切にね。

(本記事は2021年7月1日note掲載の「女性たちよ、婦人科に行こう〜例えるなら女性は毎月痔が爆発の件〜」を編集し、転載したものです。)

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