千葉県四街道市が、長引く新型コロナウイルス感染症の影響による経済的な理由などから、生理用品を十分に用意できない女性への緊急支援として、生理用品の無料配布の実施を発表した。

配布は5月24日と25日の2日間に分けて行われる予定で、昼用ナプキン1パックと夜用1パックを1セットとし、1000セットが配布される。配布場所の案内板に備え付けられた配布カードを女性職員に渡すことで受け取ることができ、その際に個人情報を聞くことはないという。詳細はこちら

全国の自治体で進む取り組み

ほかにも、いくつかの自治体で生理用品の無料配布が行われている。ランドリーボックス編集部でのリサーチによると、以前紹介した豊島区、北区、足立区、多摩市、明石市以外に生理用品の無料配布が行われている自治体は次の通り。

大阪府泉大津市(3月23日〜)、東京都中野区(3月29日〜)、東京都港区(3月29日〜)、埼玉県さいたま市(4月5日〜)、東京都品川区(4月6日〜)、滋賀県草津市(4月15日〜)、千葉県袖ケ浦市(4月15日〜)、奈良県生駒市(4月20日〜)、愛知県名古屋市(4月20日〜)、大阪府枚方市(4月21日〜)、東京都台東区(4月23日〜)、福岡県(4月26日〜)、東京都板橋区(4月27日〜)、群馬県前橋市(5月10日〜)、千葉県船橋市(5月22日〜)、秋田県大仙市(5月24日〜)、奈良県大和郡山市(6月1日〜)。

いずれも、災害備蓄用の入れ替えにともない数量限定で配布するとしており、なくなり次第終了となる(現在配布が終了している自治体もあるため、くわしくは各自治体へお問い合わせください)。

群馬県はOiTrを導入

画像=オイテル株式会社 プレスリリース

また、朝日新聞の報道によると群馬県は全ての県立学校や県有施設で、生理用品ナプキンを提供する方針を決めたという。「生理の貧困」に対応する狙いもあり、外出先でのトイレ使用時に、トイレットペーパーと同様に生理用品も無料で使えるようにするための取り組みだ。報道によると、群馬県いわく都道府県が公共施設に生理用品を常備する取り組みは全国で初とのこと。

県立の美術館や図書館などの施設のトイレには、以前ランドリーボックスでも取り上げた「OiTr(オイテル)」を導入するという。利用者が個室トイレに入り、便座に座るとセンサーが検知して広告動画が開始され、退室すると広告動画は終了する。このシステムを通じて広告収入を得ることで、OiTrが無料で生理用ナプキンを提供できる仕組みだ。

ランドリーボックスでは、「生理の貧困」に関する国内外の情報を集めています。自治体や教育機関、企業、団体などが取り組んでいる施策、無料配布が行われている地域など情報をお持ちの方はぜひ、こちらのフォームにご記入ください。

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