9月26日は、世界避妊デー(World Contraception Day)。

世界避妊デーとは、望まない妊娠を減らすことと、全ての妊娠が望まれたものであることを願い制定された日です。日本ではまだあまり知られていませんが、毎年世界的なキャンペーンが行われています。

「今は妊娠したくない」「将来、子どもを持つことは考えていない」そう思っているときに異性間でセックスをするならば、避妊は必ず必要です。

しかし、避妊についてパートナーと「堂々と話し合える」という人はあまり多くないと思います。「彼との避妊方法はコンドームのみ」「心細いけれど、一人で産婦人科にピルをもらいに行く」そのような経験をしている方も多いのではないでしょうか。

自分で考え、選択していく

避妊をする上で、パートナーとの話し合いはとても大切です。そして、男性も女性も避妊について関心を持ち、積極的に実践していく必要があります。

それでも妊娠は、女性の体のみに起こるもの。そして、パートナーと避妊について話し合うのは「まだ勇気が出ない」という人もいると思います。

しかし、世の中には色んな避妊方法があります。

これまでランドリーボックスでは、主に日本で可能な避妊方法を紹介してきました。どの方法も、100%妊娠を防ぐということはないですが、望まない妊娠から自分の心と体を守るため、自分にベストな避妊スタイルを見つけてもらえたら嬉しいです。

自分に合った避妊方法を見つけよう

コンドーム

Photo by Reproductive Health Supplies Coalition

コンドームは、男性が装着するため男性主体の避妊方法です。また、手軽にコンビニや薬局で買えるといった便利さがあります。しかし、失敗率は意外と高いのが問題点で、相手の避妊への意識が低い場合や、装着時に爪などで傷をつけないなど注意が必要です。そのため、コンドームは性感染症を予防するアイテムと認識しましょう。

ピル(低用量ピル)

Photo by Reproductive Health Supplies Coalition

ピルは、女性が自分で購入し服用することができるため、女性主体の避妊方法です。また、ピルは正しく使用すれば、ほぼ100%(99.7%)の避妊効果が期待できます。ただし、購入には医師の処方箋が必要で、婦人科などの医療機関で処方してもらいます。費用は、医療機関によって異なりますが、1シート2000〜3000円というところが多いです。

ピルの基礎知識についてはこちらを参考にしてみてください。

IUS(ミレーナ)

Photo by Misa Nishimoto / Laundry Box

IUS(ミレーナ)とは、子宮内に入れておくことで黄体ホルモンを放出し、主に子宮内に作用する避妊器具です。こちらも、女性主体の避妊方法です。1回装着すると、5年間効果が持続すると言われています。

IUSについての避妊効果・費用・注意点についてはこちらを参考にしてみてください。

IUD(避妊リング)

Photo by Reproductive Health Supplies Coalition

IUD(避妊リング)とは、子宮内に装着することで子宮内の環境を変え、精子の運動を阻害し、精子・卵子の受精を妨ぐことで避妊効果を発揮します。こちらも、女性主体の避妊方法です。またIUS(ミレーナ)と同様に、1回装着すると、5年間効果が持続すると言われています。

避妊インプラント(皮下挿入型の避妊ホルモン剤)

Photo by Hiromi Takahashi

日本ではまだ認可されていませんが、海外には、埋め込み型の「避妊インプラント(皮下挿入型の避妊ホルモン剤)」という方法もあります。こちらの方法は避妊が主な目的ですが、その他にも、避妊を促すホルモンが排卵自体を抑えるので、生理がこなくなる、もしくは生理の経血量が減る人も多いです。

海外で実際に使っている方の声はこちらの記事で紹介しています。

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)「避妊に失敗した」と思ったら

上記で紹介した方法以外にも、「コンドームが破れた、避妊をしなかった、同意のない性行為を無理やりされた」などの後に、緊急措置として使用する緊急避妊薬(モーニングアフターピル)があります。

無防備なセックスが行われた後、72時間以内に服用する必要があります。費用は、病院によって異なりますが、1万円前後のところが多いです(ジェネリック薬品だとより安価になります)。

また、日本では緊急避妊薬を薬局で購入できず、病院での処方箋が必要でした。一部の報道によると、2020年10月7日に日本政府は「医師の処方箋がなくても薬局で購入できるようにする方針を固めた」と発表。2021年にも導入予定としている。

Netflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』では、そんな日本と異なった、イギリスの緊急避妊薬のあり方が描かれていました。

緊急避妊薬について、もっと詳しく知りたいという方には、下記のイベントもおすすめです。

<イベント情報>

  • 9/26世界避妊デー #緊急避妊薬を薬局で × I LADY. オンラインイベント【今どうなってるの?緊急避妊薬】開催
  • イベントURL:https://kinkyuhinin.jp/926wcd/

今回は、世界避妊デーと避妊方法をいくつかご紹介しました。避妊は、「自分で考え選択できるものである」ということと、「パートナーと話し合うこと」のどちらも欠けてはいけないものだと思います。

ランドリーボックスでは、10月に「パートナーシップ特集」を行います。避妊に限らず、パートナーとの関係について気になるという方は、ぜひそちらも覗いてみてください。

UPDATE:2020年10月7日 緊急避妊薬に関する情報を追記しました。

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