これは、ホルモンの波と闘う、一人のおばさんの記録である。

(肉のホルモンのことではないが、腹部の肉ともそろそろ闘わねば)

38歳、会社員兼物書き。小学校低学年の子ども一人、夫一人。

月経前のメンタルの嵐に悩まされ、ついにメンタルクリニックで漢方薬を処方して貰った。
そして月経が終わったので、所感をここに記そうと思う。

しつこいが、個人の体験を書いているだけで、万人に効果があるものではないので、ご注意ください。

前回の記事はこちら

(受診の経緯や、クリニックでの様子、処方された漢方薬名などが書かれています)

漢方薬の効果は?

処方された漢方薬は2パターンの全4種。

■月経前=四物湯、柴胡桂枝湯(症状が出始めたら飲む)
■普段=抑肝散加陳皮半夏、半夏厚朴湯

受診時、月経開始予定の6日前だったので絶賛メンタル嵐中だった私は、帰宅してすぐ、昼食前から「月経前用」を飲み始めた。

結論から言うと、効いた

最初は分からなかったが、効果に気づいたのは翌日の夜。

風呂場でよく子どもがぐずるのだが、月経前はこれに耐えられず「いいかげんにしてくれェエエエ!」と発狂してしまうことが多い。

しかし、なんということでしょう。

ぐずる手前から、子どもがぐずりそうな場面に気づき、未然に防いでいる上に談笑しながら風呂でクイズを出し合っているではありませんか――。

声を出して笑っている。月経前、闇の塊のようになっていた私が、「キャハハ」と声を上げて、子どもとクイズで笑い合っている。

子が私の笑顔を見て、すごくすごく嬉しそうに飛び跳ねている。

(あっ、なんかママがこわくない)という顔をしている。

それに気づいたとき、ちょっと泣きそうになった。

自分を守ってくれるはずの親が、機嫌が悪かったり、どんよりしていたり、怒りっぽかったりすることは、子どもにとってはすごくつらいことだよなあ……と。

ごめんね。

予定より1日早く月経を迎えたが、メンタルは悪化しなかった。
多少のざわざわや、抱えている仕事に対する不安感などはあったが、攻撃性のようなものがまったく発生せず、うまく処理できた。

昨日月経が終わったので、処方された漢方の「普段用」に切り替えた。
この時期は普段も調子がいいので、心配はしていないし
スケジュールが押している仕事も「なんとかなるに違いない」「自分ならできる」などと思い始めているので、いつもの楽天的な自分、愛すべきおバカさんが戻ってきたよう思う。

対策別の状態を
①通常の月経前②命の母ホワイト服用時③処方された漢方服用時
の自分の精神状態を、絵にしてみた。こんなかんじ↓

画像1

左:何も対策していない月経前の精神状況
→発狂している、自分で何をしているか分からなくなっている、混乱、不安、被害妄想、衝動………という状態

中央:命の母ホワイト服用時
→発狂する自分がいるが、どこかで命の母ホワイト(理性)が「これはPMSだ! おちつけ」「どうどう」と食い止めようとしてくれている状態

右:処方された漢方薬服用時
→多少のざわつきはあるものの、攻撃性が封じ込められた状態。衝動も妄想もない。通常時の楽天家な自分よりちょっと気弱、くらい

結論

効いた、漢方薬効いた。効くのがはやかった。
勇気を出してクリニックに行ってよかった。
たった4300円で我が家に平和が訪れた。

言語化が得意というか、普段から何でも言語化したがる癖があるので、そのおかげで月経前の自分の症状を事細かに医師につたえられたのが(前回記事参照)、合う漢方薬処方につながったのではないかな、などと思ったり思わなかったり。
また、症状をしっかりと話せる(穏やかに聞いてくれる)医師だった、ということも、とてもよかったのだと思う。

これは漢方薬の効果なのか偶然かは分からないが、今回は月経後半に悩まされる頭痛がほぼなかったことも、追記しておく。(次回の診療で聞いてみる)

(了)

【本記事は2021年2月16日公開のnote「処方された漢方薬で、月経前のメンタル嵐が微風になった」を転載したものです】

※本記事の内容は個人の感想です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、適切なご対応をお願いいたします。

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