心身の不調に何年も悩んでいた私は、自分がPMDD(月経前不快気分障害)ではないかと思い、婦人科を受診。
参考記事
PMSとPMDDの違いとは?生理前に強い絶望感や不安を感じるのはPMDDのせいかも(医師監修)
イライラやうつ症状の原因を「自分がダメだから」と自分のせいにして、10年近く自分を責め続けていました。しかし、婦人科の医師は「あなたのせいではなく、ホルモンのせいだから」と言い、ピルや漢方を使った治療法を教えてくれました。
前回のお話はこちら。
あなたが悪いのではなく、ホルモンが原因。PMDDに悩まされていた私がピルを飲むきっかけになった言葉
ピルを服用することに不安もあったけれど、正しい情報を知って低用量ピルを飲んでみることを決意。
今回は実際に服用をしてみた結果や心身の変化についてのお話です。
めちゃくちゃ快適…!効果を実感
個人差がありますが、低用量ピルを服用しはじめの頃は、ホルモンバランスの変化により、吐き気や眠気、不正出血や頭痛、むくみなどの副作用が出ることがあります。
ほとんどの場合、1〜3カ月ほどすればホルモンバランスも整い、症状が落ち着きます。
副作用が強かったり、3カ月経っても症状が出てしまうようであればピルとの相性が合わない場合も考えられるので、医師への相談が必要とのこと。
また、手足の痺れや激しい頭痛、突然の足のむくみや呼吸困難などの症状があれば、血栓症の疑いがあるので、すぐに服用を止めて受診する必要があります。
参考記事
ピルを服用する8つのメリットと飲み方。気になる副作用もチェック(医師監修)
私の場合は1週間ほど「ちょっと頭痛があるかな?」と思う程度の副作用で、すぐに落ち着きました。
そして…低用量ピルを飲み始めてから、イライラや焦燥感といったつらい症状から解放されたのです…!
「もっと早くからピルを飲みはじめておけばよかった…!」
これが一番最初に感じた素直な感想でした。
PMDDの症状がひどいときには希死念慮も現れていた私だったのですが…そんな衝動にかられることも一切なくなり、あらためてホルモンの影響の恐ろしさを実感しました。
もっと自分を大切にしてもよかったんだ
ずっと悩んでいたPMDDの症状が治った喜びはもちろん、家族とも穏やかに過ごせるようになり、本当に嬉しかったです。
治療を始める前は精神的に不安定で、夫とも喧嘩が絶えず、子どもたちにもイライラをぶつけてしまい…その度に「こんな私、消えてなくなってしまえばいいんだ」と、自分を責めていました。
そんなふうに、自分を大切にすることができず、何年も過ごしていた私…。
まさか自分を大切にすることが、家族を笑顔にすることに繋がるだなんて思ってもいなかったのです。
もしも私がもっと早くきちんとした性の知識をつけていれば。
もしも私が低用量ピルに対する偏見がなければ。
もしも私がもっと早く婦人科に行っていれば。
ものすごく後悔しました。
ただ、子どもたちの笑顔を見て
「これからの人生、家族ともっと笑顔で過ごせるように精一杯生きていこう」
と決意することができました。
次回はこのコラム連載の最後です。
低用量ピルを飲みはじめて5年、現在の気持ちや、家族との関係性の変化などを書けたらと思います。