株式会社FiNC Technologiesが「コロナ禍、在宅ワークも影響!?生理に関する意識調査」を発表した。2021年3月にFiNC生理ラボメンバーを対象に行われたアンケートで、20代〜60代の女性1003人が回答した。

コロナ禍で変化する生理

生理痛など生理関連の体調が原因で、仕事を休んだ経験はありますか?
FiNC総研調べ

就業経験のある女性のうち、生理休暇を利用したことがある人は、全体の1割以下にとどまる結果に。それを上回ったのが、「制度があるものの使いづらいので、通常の休暇を取得した」という割合。また「制度自体がない」という回答も1割強だった。

なお、コロナ禍で生理との向き合い方に変化があったのは、5%だった。その中でも「在宅ワークで生理関連の悩みが軽減された」という声が目立ったという。「トイレにすぐに行ける」、「服装を調整できる」、「辛いときに横になれる」という意見があった。

一方で、同居家族の働き方の変化によって、生理中の過ごし方が変わっているという声も見受けられた。「夫が在宅勤務になり、生理だからとゴロゴロできず薬を飲むことが増えた」、「ずっと家族がいるので、生理で汚してないか気になった」などの声もあった。

普段お使いの生理用品を教えてください。(複数回答)
FiNC総研調べ

また普段使っている生理用品については、98.2%とほとんどの人がナプキンを利用していることが判明。またライフシーンや、生理日数に合わせて、ほかの生理用品と併用しているケースもみられたという。

在宅時間が増えたことをきっかけに「快適に過ごせるよう吸水ショーツを買った」、「ゴミの少ない布ナプキンや、月経カップ、吸収ショーツなどに興味を持った」という回答もあり、コロナ禍による「おうち時間」が生理用品の選択にも影響を与えていることもわかった。

生理の悩みは「生理痛」に続き「PMS」が約半数の結果に

生理関連のお悩みで該当するものを教えてください。(複数回答)
FiNC総研調べ

生理関連の悩みは「生理痛」の57.3%に続いて、「PMS」との回答が46.6%と約半数を記録し2番目に多い結果となった。

PMSやPMDDは、生理期間前の3〜10日前から症状が起こるため、生理期間を合わせると実に2週間以上もの期間、生理による体調変化と隣り合わせの状態という計算に。

こういった生理の諸症状の「家族やパートナーへの伝え方」の悩みは4.8%、「職場環境・働き方」への悩みは8.9%で、経血の量、モレ、におい、生理用品の使い方、服装など、生理期間中の悩みも目立った。

月経周期により変化を感じるものはありますか?
FiNC総研調べ

月経周期により感じる変化は、「眠たくなる」という回答が最も多い結果に。食欲や気分、肌のコンディションなど、複数の変化を感じている人が多いことがわかった。

生理関連で婦人科にかかったことがない人は55%も

生理関連の体調不良、改善のために婦人科にかかったことはありますか?
FiNC総研調べ

生理関連の悩みでも上がっていた「通院すべきかの判断」。実際に婦人科にかかったことがある人は、定期的・不定期を合わせて4割弱という結果に。一度も婦人科を受診したことがない人は55%という高い数字が出ている。

生理関連の体調不良、改善のために取り入れていることを教えてください。(複数回答)
FiNC総研調べ

生理関連の体調不良の改善策としては、婦人科などへ通院している回答者が通院処方薬、漢方、低用量ピルなどを取り入れている反面、市販の生理痛薬が52%を占める結果に。

月経周期を意識して過ごしている人は83%

月経周期を意識して過ごしていますか?
FiNC総研調べ

自分の月経周期を意識して過ごしている人は8割強。女性の日常生活と生理は、パフォーマンスや過ごし方に深く関わっていると考えられる結果となった。

月経周期は記録していますか?
FiNC総研調べ

月経周期を把握するための記録方法は、アプリなどデジタルツールを活用している人が圧倒的多数。「アナログ」の方法も合わせると、10人中9人が月経周期を記録しているという結果となった。

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