更年期女性の6割が、「更年期によって日常生活に支障あり。最も大きな影響は“仕事”」と回答しました。

これは『ルナルナ』×『TWANY(トワニー)』のコラボ企画によって実施した「更年期についての意識調査」により明らかになったもの。

更年期の症状は何百種類にも及ぶと言われていますが、「身体的な症状」と「精神的な症状」があり、多くの人が共通して悩まされている具体的な症状も明らかになりました。

10月18日は、更年期に関わる情報を全世界へ提供する「世界メノポーズデー」。更年期への理解を深めるためにも、今回の意識調査の結果を見て考えていきましょう。

(調査概要:2022年7月29日~8月3日に、『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』、『ルナルナ ベビー』にて実施。35~44歳で「閉経を迎えていない」と回答した1,390名の女性、45歳以上または「閉経を迎えた」と回答した1,383名の女性が対象)

45歳以上の約8割が、自分は更年期に「当てはまる」

45歳以上または「閉経を迎えた」と回答した、一般的に「更年期を迎える年代」とされている女性を対象に「あなたは更年期と聞いて、自分に当てはまると思いますか?」と質問したところ、「とても当てはまる」29.5%、「なんとなく当てはまる」53.4%と回答。8割以上の人が自身を更年期と捉えている結果になりました。

その理由として「自分の年齢を考えて」74.9%、次いで「更年期症状と思われる症状を感じた」64.1%、「月経周期が乱れてきた」60.0%が並びました。

更年期の症状には個人差がありますが、「基礎体温の変化をきっかけに更年期に気づいた」との声もあったとのこと。

多い症状は「倦怠感」、「発汗」、「頭痛・腰痛」

更年期の症状を感じたという人を対象に、具体的な症状について問う質問では、身体的/精神的な症状で共通して多い症状がわかりました。

精神的症状として最多の回答は「倦怠感」73.8%、次いで「不眠」50.1%、「不安感」48.0%と続きます。

身体的症状としては「発汗」64.2%、次いで「頭痛・腰痛」62.6%の回答が上位にあがりました。また「ほてり」、「月経異常」、「肩こり」なども過半数という結果になりました。

6割が日常生活に支障あり!最も大きな影響は「仕事」

更年期の症状によって生活や仕事に影響があるかをたずねると「とてもある」14.1%、「ある」45.2%となり、合計すると約6割の人が更年期によって日常に支障を来していることが分かりました。

「とてもある」「ある」と回答した人に、具体的にどのような影響があったかを尋ねたところ、最も多い回答は「仕事」74.5%、次いで「家事」64.1%、「パートナーや家族との関係性」33.1%という結果になりました。

辛かったエピソードとして「身体がだるくて、起きあがれない。外出も出来なくなった」、「家族や周りに辛さをわかってもらえず怠けていると思われた」、「めまいで急に休むことが続き、異動を打診された」など切実な声も。仕事への影響から、「退職」の選択をした人も多いことがわかりました。

更年期の対処法は?

更年期症状による不調を経験した人に、その対処法を聞いたところ、「ストレスをためないように気を付けた」29.5%がもっとも多い回答となりました。

一方で「婦人科を受診した」の回答は26.8%にとどまり、「特に何もしていない」が21.6%という結果に。医療に頼る選択をした人は少ないことがわかりました。

更年期障害は、漢方薬やホルモン補充療法などの治療法があるため、婦人科の受診をお勧めします。

参考:更年期障害ってどんな症状?原因と対処法を解説します(医師監修)

更年期経験者による「これから更年期を迎える方へのメッセージ」の自由回答では、次のようなコメントがありました(一部抜粋)。

・「家族の理解があるのなら、心も体もゆっくり休めてほしい」
・「更年期は恥ずかしくないこと。自分から口に出して家族・周りの人にサポートしてもらうと気持ちが楽になる」
・「ちゃんと向き合って、気のせいにしないで」
・「ご自分に合う婦人科を探すことを諦めないで」

「自分のために生きる」という意識も大切に(成城松村クリニック院長/松村圭子さん)

今回の調査結果を受け、成城松村クリニック院長/松村圭子さんは次のように話します。

「更年期の症状は千差万別で、治療法もさまざまです。ご自身で不調を感じたらまずはかかりつけの婦人科医を受診してみると良いでしょう。ストレスで症状が悪化する場合もあるため、我慢しないということも覚えておいて欲しいです」

「私は、更年期の時期を“人生の荷下ろし、棚卸しの時期”だと考えています。『自分のために生きる』という意識も大切に、カラダの変化を自身で理解し、自分を労わり、周囲にサポートをお願いしてみるきっかけとして考えてはいかがでしょうか」

ランドリーボックスでは、更年期にまつわる基礎知識や、体験コラムなどを公開してきました。症状は千差万別と言われていますが、ぜひご自身にあう選択肢を見つけるための参考にしてみてください。
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