つらかったとき、あなたを救ってくれた言葉や体験はありますか?
3月8日は、国際女性デー。1975年に国連によって、女性の社会参加と地位向上を訴える日として制定されました。
イタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれる日。日頃の感謝を込めて、男性から女性へと「感謝」の花言葉があるミモザの花を贈る習慣があるそうです。
私たち女性には、ライフプランを考える上でさまざまな障壁や葛藤があります。
生理、更年期、婦人科疾患といった女性特有の身体症状や、妊娠・出産によるライフスタイルの変化、そして、目に見えない「らしさ」が自分の歩みを阻んでいることもあるかもしれません。
けれど、そのような人生を歩む中で、自分の価値観を変えてくれたり、勇気づけてくれたり、背中を押してもらった経験もあるのではないでしょうか?
これまでもランドリーボックスでは、さまざまな方がご自身の経験を綴ってくださいました。
つらいこと、逃げ出したくなりそうなこと、負けてしまいそうなこと。
でもそれらを乗り越えた経験の裏には、誰かのちょっとした言葉や出来事もありました。
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そこで、ランドリーボックスでは、国際女性デーに際し、「悩んでいた時のわたしを救ってくれた言葉や出来事」に関するアンケートを実施しました。
「あの日のあなたへありがとう」と題し、みなさんからいただいた回答の一部をご紹介します。
「2人合わせて100%になるように」「なんとかなる」「心を殺さないで」つらかったときに救われた言葉
多発性硬化症と脳下垂体腺腫という難病になっていることが分かり、自分の人生を悲観していた時に、当時高校生だった子供が医学部を目指すと言い出しました。私が反対をしたら『自分を今まで助けてくれたお母さんがかかった病気の研究をしたい。1秒でも長くお母さんが生きていてくれる方法を探したい』と言ってくれて、すごく嬉しかったです。
家族に迷惑をかけないためには、早く自分が死んだ方がいいのかなぁと思いましたが、それが間違いであったと、心から気付かされた思い出です。
女性、40代
人生に悩んで心が折れそうになったとき、一番支えになったのは家族の存在です。特に、失敗して落ち込んでいるときに母がかけてくれた『大丈夫、なんとかなるよ』という言葉。
一見シンプルですが、『失敗しても人生は続くし、どうにかなる』という安心感をくれました。深刻に考えすぎず、まずは一歩踏み出そうと思えた瞬間でした。
女性、30代
元々好きな医療業をしていて仕事が本当に辛かった時期に、自分を奮い立たせ、吐いても仕事をしていた時期がありました。自分で決めた道を曲げたくないと思いつつも他にやりたいこともできてしまい、精神的にもかなり疲弊していました。
母は完全に疲れ切っている私を見て、『あなたが病気になっても先生は責任を取ってくれないよ。色んなことをしたらいい。挑戦して失敗したらまたやり直せばいい。若いんだから失敗しても何回だってやり直せるよ』と言ってくれました。
母はやっぱり強くて、いつでも子供の味方なんだなと思いました。
女性、20代
妊娠して喜んでいたが心臓病が分かり、生まれてすぐ手術しなければならなくなった。障害や後遺症など、医療的ケアが必要な子になると不安だったが、その都度うまくいき乗り越えました。
経過良好で帰宅してからが地獄でした。病気による不機嫌があると言われ、なにをしても泣き止まず、苦しいのでは?なにか見落としてるのでは?不安で仕方なかった。
産後ケアで、『もっと適当で大丈夫』と言われてすぐに信じられなかったけど、泣けるだけ元気だと病院でも言われ、少し心が軽くなった。
女性、30代
離婚することになってはじめてお母さんに電話したときに、理由も聞かず「よくがんばったね」と言われたこと。
女性、30代
初めての子育てで、自分が精一杯しないとと頑張っていたが上手くいかず、自分は何をやっても上手くいかないと思っていた時、夫から『十分頑張ってるし頑張りすぎてるほどだから。自分だけで100%目指すんじゃなくて俺と二人合わせて100%になるようにしていこう。俺も頑張るから』と言ってくれた。
女性、30代
当時勤めていた職場の上司から日常的にパワハラを受けていました。
休みの日でも仕事のLINEが絶えずきて、でもその時の私は自分を責めてばかりでした。地元に帰った時家族や友人と話していて『心を殺さないで。会社の仕事はみんなできるけれど、あなたはあなたにしか生きられないよ』と言われました。自分を大切にしなければとハッとさせられました。
女性、30代
ペットの具合が悪かったり、自分の仕事がなかなか決まらなかったり、知人にマウント取られたりと、嫌なことが続いた時に『自分がコントロールできないことは気に病んでもしょうがない』と言われたこと。
女性、50代
20代の頃、家族のことや仕事のことで息苦しさを感じていた時期、ピルを処方してもらっていた婦人科の先生に紹介してもらった精神科の先生のカウンセリングを何度か受けていて、ずっと溜め込んでいた話を聞いてもらっていました。そのとき『あなたの足は鎖に縛られてはいないんだから、自由に生きていいんですよ』と言われて、心が軽くなってふっきれた感じがしました。20年経っても、今でも支えてくれる忘れられない言葉です。
女性、40代
「君は君でいい」「迷惑かけてもいい」「一生懸命は楽しい」救ってくれた本や言葉
宮崎駿『風の谷のナウシカ』ー その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。
子供の頃、環境問題や戦争の悲惨さを描いたこの作品に強く惹かれました。特に、ナウシカの『それでも生きねば』という姿勢に勇気をもらいました。困難な状況でも、人のために行動することの大切さを学びました。
女性、30代
大好きな祖母が亡くなり、落ち込んでいた時、千と千尋の神隠しで、『一度あったことは忘れないものさ 思い出せないだけで』という言葉で、祖母との思い出を忘れても忘れないものだと思えて前向きになれた。
女性、30代
仕事をしながら成長実感が得られず悶々としていたが、哲学書に書いてあった『成長は答えを得たときではなく、課題を得たときにできるものだ』という言葉を知って、いろんな壁に当たりながら課題を見つけて成長していこうと気持ちが切り替わった。
女性、20代
ヘミングウェイの『他人より優れていることが高貴なのではない。本当の高貴とは、過去の自分自身より優れていることにある。』
女性、30代
「吉本ばななの『大丈夫、大丈夫、いつかはここを抜ける日がやってくる』
女性、40代
星野源の『アイデア』の中で『生きてただ生きていて踏まれ潰れた花のように』の歌詞で、辛い抗がん剤の副作用に耐えられた。
女性、50代
『あきらめたらそこで試合終了ですよ』ースラムダンク
諦めてしまいそうな時でも、諦めないことが大切だと思い返せました。
女性、30代
『コウノドリ』というドラマで、耳が不自由なことで出産が不安な妊婦さんに主人公が言った『迷惑かけてもいいじゃない!』という言葉。自分自身、他人に気を使いすぎることがあるので、すごく響きました。
女性、20代
ドラえもんの『人間にできて、きみにできないことはないよ』
女性、40代
歌詞ですが中島みゆきさんの『闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう』という言葉は、仕事がうまくいかない時などによく口ずさみます。それだけで勇気をもらえます。
女性、50代
ちはやふるの『一生懸命は楽しいぞ』の言葉は、色々あり気が抜けていた自分に響きました。
女性、30代
村田さやかさんの『コンビニ人間』という本。普通ってなんだろうと高校や大学の時に考えていた時の一冊。普通の人なんてこの世にないんだなと、安心させてくれた本でそのままの自分でいいんだと勇気をもらいました。
女性、30代
Mr.Childrenの『終わりなき旅』の「誰の真似もすんな 君は君でいい 生きる為のレシピなんてない」という歌詞は自分の中で迷いや不安が生じた時に勇気づけられました。
女性、30代
コジコジの『遊んで食べて寝てちゃだめ?盗みも殺しも詐欺もしてないよ、何が悪いの?』そうだよな、何も悪いことしてないから胸を張って生きようと思いました。
女性、50代
『きみのことがだいすき』という絵本で、『じょうずにできたときも じょうずにできなかったときも あなたが とっても がんばっていたことは なにも かわらないよ。おつかれさま。よく、がんばったね』という言葉は子どものすべてを愛おしく受け入れていいんだ、過度に失敗を恐れる必要はないんだと、心を軽くしてくれました。
女性、30代
オタクで女の子が好きだった私。槇原敬之の『どんなときも』の歌詞はずっと心の支えであり生きる指針でした。『どんなときも どんなときも 僕が僕らしくあるために 「好きなモノは好き!」と言えるきもち 抱き締めてたい』
女性、40代

たくさんのご回答ありがとうございました。
どんなにつらいときでも、あなたの周りには必ず支えてくれる存在がいます。
周りの人に頼ることは、弱さじゃなくて強さです。
どんな言葉や体験が、あなたを救ってくれましたか?
ぜひ、みなさんの体験も教えてください。
あなたの言葉が、誰かの何かのきっかけになるかもしれません。