先日、生理に関する切実な悩みが伺えるアンケートが実施された。

「みんなの声を聞くラジオ」をコンセプトにするTBSラジオ『TALK ABOUT』が、10代の667人と20〜25歳の561人の計1228人を対象にして、生理に関するアンケート調査実施した

今回は、アンケートの調査結果や、アンケートを通じて寄せられた生理に関する体験談や困っていることなどを紹介したいと思う。

月にかかる生理用品代でもっとも多いのは「1000~1500円未満」の26.4%

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Q. 生理用品に月いくらかかっている?

・500円未満 25.6%

・500~1000円未満    25.3%

・1000~1500円未満  26.4%

・1500~2000円未満  13.9%

・2000~2500円未満  3.8%

・2500~3000円未満  2.3%

・3000円以上 2.4%

※回答者の年齢の内訳は不明

月にかかる生理用品代でもっとも多かったのが、1000~1500円未満の26.4%

ちなみに、アンケートで「生理用品には何を使っている?(自由回答)」という質問をしたところ、もっとも多かったのが「ナプキン」の96.6%

メーカーや種類によってナプキンの価格もさまざまだが、ナプキンの値段は1パック約数百円だ。

思わず「分かる」と言ってしまうほどの悩みやエピソードの数々

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アンケートで、生理用品について「困っていることがある」と回答したのは848人。

続いて、アンケートに参加した10代〜20代の人たちから実際に寄せられた悩みやエピソードをご紹介したい。

Q. 生理で困っている人は何に困った?

  1. 学校や外出先で急に生理が来た(37.8%)
  2. 漏れ(20.6%)
  3. お金がかかる(8%)
  4. 学校などで生理用品をトイレへ持っていく際、周囲の目が気になる(5.6%)
  5. 授業やバイト中など、ナプキンを変えるタイミングがない(5.4%)
  6. ナプキンを変える際の開封音、ショーツからはがす音(3.8%)
  7. 予想外の経血量で、ナプキンが足りなくなった(2.9%)
  8. 持ち運ぶ際、ナプキンがかさばる(1.8%)

■1位のお悩み「学校や外出先で急に生理が来た」に関する声

いつも応急処置でトイレットペーパーを挟んでナプキンを取りに行きますが、だいぶ焦ります。学校によっては設置しておいてくれている所もあるみたいで、とてもうらやましいです(18歳)

ナプキンを持っていない友達に予備のナプキンをあげたら、自分も生理が始まりナプキンが無くて困りました…(18歳)

学校で生理が来たときはどうしようってすごく焦った。学校にナプキンが常備されてたらいいのにって毎回思ってました(18歳)

学生のとき、生理が突然来てしまって、ナプキンを買いに行くことも出来ず、持ってる人を探し回ったりしてました。学校でも常時買取でもいいから置いておいて欲しかった(22歳)

■2位のお悩み「漏れ」に関する声

量が多すぎて漏れてしまい、学校の椅子を汚してしまってクラスのみんなにバレてしまった(18歳)

部活でバスケをしていたんですが、私を含め、汗がすごい子はバスパンに血が滲んでしまったこともありました…(21歳)

部活の試合の日、朝練をしてから会場に向かっていました。会場に着いてテニス用のリュックを置いたらリュックの下の方にしみがついていました。まさかと思いユニホームも見たら血が染み付いていました。顧問の先生が20代の男の先生だったので、言おうか迷ったのですがあまりにも目立ったので先生に「ユニホームのパンツに血がついちゃいました」と言ったところ先生は自分の車から替えのユニフォームを貸してくれました。理解のある先生でよかったです(19歳)

■3位のお悩み「お金がかかる」に関する声

経血が多く、大きいサイズだと中身が少ないのに価格が高いため、買うのを躊躇する(18歳)

サイズが大きいと個数が少ないのに値段が高い。生理期間中に使うサイズは2〜3日で変わるので、3種類くらいを使い分けないといけない。そのときに合ったサイズを買わないといけないので、お金が結構かかる(25歳)

ひとり暮らしを始めて、このご時世なのでバイトも出来ず、お金がないけれど絶対必要なものなので食費を浮かして買っています(19歳)

経血量が多いため、生理用品が早く無くなってしまう。父子家庭で、パパに言うのも申し訳ない(17歳)

■4位のお悩み「学校などで生理用品をトイレへ持っていく際、周囲の目が気になる」に関する声

ポーチを持っていたら、男性から「生理だ」とばかにされるように言われた(23歳)

学校でいかに不自然にならず、ナプキンをトイレに持って行けるかが難しい(19歳)

学校でトイレまで生理用品を持っていくとき、男子がいるとナプキンを入れた袋すら持っていきづらい(16歳)

■5位のお悩み「授業やバイト中など、ナプキンを変えるタイミングがない」に関する声

移動教室でナプキンを変える暇がなかった(18歳)

バイト中などは、休憩にあまり行けないので交換する機会がなく、においがしないかと心配になることがあります(22歳)

■6位のお悩み「ナプキンを変えるときの開封音、ショーツからはがす音」に関する声

ナプキンをつけるときや外すときの音。学校のお手洗いでつけた場合、周りの人に「私は生理が来た」と言っている感じ(17歳)

学校などで友達が隣の個室に入っているときに、ナプキンを変える音が出るのが少し恥ずかしいというか、なるべく音が出ないように気を使うのが面倒(20歳)

■7位のお悩み「ナプキンが足りなくなった」に関する声

思ったより量が多くて、持ち合わせのものだと足りなかった。高校までは自由に買いに行かれないから友達にコソコソ借りてた(21歳)

■8位のお悩み「かさばる」に関する声

外出先で急にナプキンが必要になったときに、大量に入ったナプキンしか売っておらず、デカくて困りました。バッグは小さいし、人に見られたくもないので、2〜3枚など少ない枚数で販売してくれたらいいのにと思います(22歳)

突然生理になったときにコンビニで生理用品を買ったけれど、1個ずつではないので持ち運びに困ったこと(25歳)

生理の悩みは人それぞれで、生理中、生理前後は多くの人が1人で向き合っている。しかし、東京都の取り組みのように、制度の面から多くの困っている人を救えることがある。今回のTBSラジオ『TALK ABOUT』に届けられた声を解決する社会的な取り組みがあることを期待したい。

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