豊島区が、3月15日(月)より、金銭的理由で生理用品を購入できない女性を支援するため、防災備蓄用の生理用品を配布する。
当事者が声を上げづらい「生理の貧困」に着目した取り組みだ。
配布は、豊島区内の複数の施設で行われるという。
また、3月20日(土)21日(日)には、就学援助受給家庭やひとり親家庭等を対象とした「としまフードサポートプロジェクト」で食材等を配付する際、生理用品も配付する予定とのこと。
支援の最前線で「生理の貧困」を痛感。配布決定までの動き
豊島区は今年1月末に、コロナ禍で顕在化した10代・20代の若年女性の貧困や虐待、自殺などの諸問題への取り組みを検討する「すずらんスマイルプロジェクト」を発足。
その際、同プロジェクトに参加した支援団体から「相談を受けているなかで、生理用品を渡すこともあった」という声があがったという。
そこで豊島区は、3月9日付で公明党豊島区議団からの緊急要望を受け、区内施設(男女平等推進センター、豊島区民社会福祉協議会、本庁舎4階「女性相談」)にて、生理用品を配布することを決定した。
配布場所一覧
- 豊島区立男女平等推進センター:100パック(3,000個)
- 豊島区民社会福祉協議会:100パック(3,000個)
- 豊島区本庁舎4階「女性相談」:30パック(900個)
- としまフードサポートプロジェクトを通じた支援分: 500パック(15,000個)
計730パック、21,900個
女性にとって生活必需品である生理用品。最近では、諸外国の生理用品無償化や大手企業による生理用品の値下げなど、日本でも「生理の貧困」が認識され始めている。今回の豊島区の取り組みをきっかけに、今後行政による「生理の貧困」対策が国内で広がるか期待したい。
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