「性教育に抵抗がある」「性ってセンシティブで恥ずかしいもの」
そんなイメージを覆してくれるようなイラストを発見しました…!
かわいくて…
ポップで…
分かりやすい…!(紙ナプキンの付け方から捨て方まであるなんて感動です)
こちらはイラストレーター兼グラフィックデザイナーのちばさんが、「性教育」に特化した無料イラスト素材集サイト「性教育イラスト」を立ち上げるために描いたもの。
現在は、サイト開設に向けてクラウドファンディングを実施中で、開始初日に目標金額を達成するなど多くの支援が寄せられています。
無料イラスト素材集サイト「性教育イラスト」とは?
「だれでも無料で使える性教育のイラストサイト」を目指し、これまで約90個のイラストを描いているちばさん。
サイトの立ち上げを決意したきっかけは、自身も積極的に参加している性教育イベントで感じたあることだったといいます。
性教育は自分と相手を守るための大切な知識。
しかし、性教育を発信する若いアクティビストにとっては、1000円・2000円の有料イラストではきっとハードルが高い。ならば、自分はイラスト面で性教育を支えたいー。
そんな思いから、無料で使えるイラスト素材集サイトの開設を決めたといいます。
あらゆる考えに合った性教育のイラストを
また、サイトで取り扱っていくイラストのカテゴリーの内容も多岐にわたっています。
ちばさんによると、このような幅広いテーマを扱いたいと思った理由は
「性教育の考え方は人によってさまざまだと思います。生理や性感染症を伝えることを性教育と思う人もいれば、よりよい性生活を送るための知識が性教育と言う人もいる。何が正しいかは、人によって違うとわたしは思います。
性教育イラストではそんないろいろな考えを支えたい。一部の人が『これは性教育じゃない』と言っても、『これは性教育だ』という人がいるのなら可能な限りイラストを揃えていきたいです*」
なお、医療や社会学系の知識を必要とするイラストについては、専門家の監修を受けながら作成していくと話しています。
性教育を“届ける人”も“受けとる人”も応援したい
ランドリーボックスは、ちばさんにお話を聞きました。
ーーTwitter開設時には多くの反響が寄せられていますね。
ちば:ありがたいことに性教育イラストのTwitter開設から3日でフォロワーが1000人を超えました。
性教育業界には需要があるはず、と思ってこの取り組みを始めましたが、実際に多くの方から応援のメッセージをもらいとても嬉しいです。
クラウドファンディングも元々つながりがあった人が拡散していただいたことで、多くの人に知ってもらうことができました。感謝してもし足りないです。
ーー性や性教育にまつわるイラストを描く上で、課題に感じた点や難しかった点はありますか?
ちば:1番悩んだことは、イラストを見たときに多くの人が抵抗を感じないようにすることです。
性教育は繊細なテーマを扱うことが多く、イラストを見ただけで恥ずかしくてその場から立ち去りたいと思う人や子どももいます。
そんな人にも恥ずかしさを感じないような温かみのあるイラストで性の知識を届けられたらと思い、現在のテイストにしました。
ーー性教育のアクティビストの方々へメッセージをお願いします。
ちば:わたしは医療の知識も海外の留学経験もありません。人前で話すことも苦手で、自分で性知識を発信することもできない。でもわたしはイラストを描くことができます!
性知識を届けられるあなたと、描ける私。できることは違うからこそ、お互いに手を取り合っていければ最強だと思うんです。
性教育イラストサイトができましたら、ぜひたくさん使ってください。
*
サイトのスタートは7月頃を予定とのこと。
だれでも無料でアクセスできる「性教育イラスト」によって、より多くの人が性教育を身近に思える日も近いはずです。