画像=(c)1976, 2009 SANRIO CO., LTD. (c)2021 SANRIO CO., LTD.

株式会社サンリオエンターテイメントが主催、fermata株式会社、国連人口基金(UNFPA)東京事務所、MOTHERS編集部が共催した、女性のQOL向上を目指す新プロジェクト「Let‘s talk! in TOKYO」のキックオフ・トークイベントが2020年2月14日(日)に開催された。

Let’s talk! in TOKYOの概要

「Let‘s talk !」とは、女性にまつわる話題の中で「タブー」とされやすい課題についてオンライン、オフラインの両方で対話が広がることを通して、女性たちのQOL向上やエンパワーメントに貢献するムーブメント。

国連人口基金(UNFPA)とモデルのナタリア・ヴォディアノヴァ氏がトルコ・アンタルヤにて2018年にスタートした。2019年にはケニア・ナイロビにて開催され、2021年は東京にて「生理」をテーマに「Let’s talk! in TOKYO」が1年を通して開催される。

Let’s talk! in TOKYOでは、初潮、生理痛、生理用品、ホルモンの影響、妊娠、出産、閉経、更年期、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がん、生理に関するハラスメント・虐待、生理(からだ)の教育、Femtechといったテーマを取り扱う予定だ。

トークイベントに限らず、TwitterやPodcastを通してさまざまな課題を発信、収集し、各企業と協力しながら女性が自身の身体と向き合うきっかけとなるような、さまざまな活動を行う予定だという。

年間を通してクラファンやリアルイベントも開催予定

画像=(c)1976, 2009 SANRIO CO., LTD. (c)2021 SANRIO CO., LTD.

2月14日に開催された本イベントを皮切りに、2週ごとにテーマをTwitterや公式HPで発表し、「#レッツトーク」「#letstalktokyo」の2つのハッシュタグを通してSNS上での対話を展開する。

第1回目となる2月14日~2月28日のテーマは「わたしが『生理』を知った日」だ。生理を体験したことのない人でも語ることができるようなテーマ設定になっている。

国際女性デーである3月8日には、生理の本を作るためのクラウドファンディングを発表、募集開始する。

5月15日には、サンリオピューロランドにてLet’s talk! in TOKYOの1日リアルイベントを開催予定だという。内容の詳細は3月8日にクラウドファンディングと共に公開される。

2019年にアメリカで10月19日が「NationalPeriodDay(国際生理の日)」に制定されたことを受け、10月には上記のクラウドファンディングで作成した親子で学ぶ生理の教育本を発表する予定だ。

「生まれてきてよかった」とみんなが思えるようなムーブメントに

「Let‘s talk! in TOKYO」のキックオフ・トークイベントの様子。
画像=(c)1976, 2009 SANRIO CO., LTD. (c)2021 SANRIO CO., LTD.

オンラインで開催された発足発表イベントには、サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢氏、 fermata株式会社CCO/co-founderの中村寛子氏、国連人口基金(UNFPA)東京事務所所長の佐藤摩利子氏、MOTHERS編集部・編集長の小脇美里氏ら発起人4名が登壇し、Let’s talk! in TOKYO発足の背景や想い、企画内容などについて語った。

Let’s talk! in TOKYO主催であるサンリオエンターテイメントの小巻氏は「若い世代や男性にも広く知ってもらうような空気づくりをし、 積極的に発信していくことで、 関わってくれる人を増やしていきたい」と話し、共催のMOTHERSの小脇氏は「意見を強要するのではなく、選択肢として知っておくといいかも、という緩やかな優しい形で参加者を巻き込んでいきたい」と語った。

また、共催のUNFPAの佐藤氏は、「Let’s talk! を通して、 タブーを超えて語り合い、 Let’s talk! in TOKYOから世界にこの対話の輪を広げていければと願っています」とコメント。fermataの中村氏は「Let’s talk!に参加した人が、ほかの人の悩みやモヤモヤを聞くことで、 これまで気づいていなかった自分の中のタブーに気づくきっかけとなるようなプロジェクトにしたい」と語った。

参加者からの質疑応答の時間では、タブーや偏見について、若い世代に発信する方法や、大人への性教育について、登壇者が意見を交わした。

小巻氏が「女性だけではなく、一人ひとりが太陽のような存在。参加することで、みんなが生まれてきてよかった、と思えるようなムーブメントにしたい」と意気込みを語り、イベントは締めくくられた。

New Article
新着記事

Item Review
アイテムレビュー

新着アイテム

おすすめ特集