「子育て支援パスポート」は地方自治体が運営しているお得なサービスですが、意外と知られていません。利用方法は、子育て支援パスポートに登録して発行されるパスポートを、子育て支援パスポートの加盟店で見せるだけ。

気軽に利用できる特典が多いので、まだ利用していない子育て中の人は、お住まいの地域で子育て支援パスポートを登録してみましょう。この記事では、子育て支援パスポートの概要や活用方法、申し込み方法などを説明します。

子育て支援パスポートとは

子育て支援パスポートとは、子育て支援の優待を受けるために提示するパスポートのことです。

この子育て支援パスポート事業は内閣府や地方自治体、子育て世帯を応援している企業が連携して実施。趣旨に賛同しているお店にはステッカーが貼られています。

各都道府県の子育て支援パスポートのページには、子育て支援パスポートが利用できるお店を掲載されています。

地方自治体が運営し自治体ごとにサービスを実施していましたが、2017年4月からは全国規模で展開をスタート。全国共通ステッカーが貼ってあるお店では、ほかの地域に住んでいる方も優待が受けられるようになりました。

子育て支援パスポートの利用条件や利用方法

子育て支援パスポートは全国の地方自治体で実施されています。東京都と京都府を例にして、子育て支援パスポートの概要や利用条件、利用方法を伝えます。

東京都の子育て支援パスポート

・パスポートの利用対象者

都内在住の18歳未満のお子様がいる、または妊娠中の方がいる世帯

(18歳に達した後、最初の3月31日を迎えるまでが対象)

・実施サービス

飲食店や百貨店などの協賛店で、粉ミルクのお湯やおむつ替えスペースの提供、商品の割引などのサービスを提供します。

・利用方法

ステッカーが貼ってある協賛店で、子育て支援パスポートを提示してサービスを利用したい旨を伝えましょう。その際、お子さんの年齢がわかる保険証や、母子手帳などの提示を求められる場合があります。

・子育て支援パスポートの入手方法

子育て支援パスポートには、デジタルと紙があります。デジタルパスポートは、運営サイトまたは公式アプリで取得できます。紙の場合は、区市町村庁舎等で配布しているチラシにパスポートが印刷されているので、必要事項を記入して切り離して利用してください。

点字つきパスポートの用意もあるので、くわしく知りたい人は東京都福祉保健局のサイトをご確認ください。

京都府の子育て支援パスポート

・パスポートの利用対象者

京都府内在住で18歳未満のお子様がいる、または妊娠中の方がいる世帯

(18歳に達した最初の3月31日を迎えるまでが対象)

・実施サービス

粉ミルクのお湯の供給、おむつ替えスペースや授乳スペース、キッズスペースの利用、商品の割引などが受けられます。

・利用方法

ステッカーが貼ってある協賛店で、子育て支援パスポートを提示してサービスを利用したい旨を伝えましょう。その際、お子さんの年齢がわかる保険証や、母子手帳などの提示を求められる場合があります。

・子育て支援パスポートの入手方法

子育て支援パスポートには、デジタルと紙があります。デジタルの場合は子育ての外出応援サイト&アプリ「まもっぷ」をダウンロードし、デジタルパスポートを取得。

紙パスポートの場合は、京都府庁(こども総合対策課、府民総合案内・相談センター)や京都市を除く府内各市町で配布しています。

このように自治体ごとに申し込み方法や利用方法が違うので、お住まいの地域の子育て支援パスポートについて確認してみましょう。

自治体独自の子育て支援パスポートの紹介

独自の子育て支援の取り組みを行っている地方自治体もあります。特徴のある取り組みをしている神奈川県横浜市と富山県高岡市の事例を紹介します。

神奈川県横浜市の『横浜子育てサポートシステム』

横浜子育てサポートシステムとは、地域ぐるみの子育て支援、仕事と育児を両立できる環境づくりを目的とした、会員制のささえあい活動です。

以下のように3種類の会員があり、地域全体で子育てを応援する仕組みになっています。

・利用会員

横浜市内在住で、生後57日以上から小学校6年生までのお子さんをお持ちの方

・提供会員

横浜市内在住で子育て支援に理解と熱意があり、安全に子どもを預かることができる20歳以上の健康な方。提供会員になるには、半日程度×3回の研修会を受講する必要があります。

・両方会員

利用会員と提供会員の両方を兼ねる会員です。

富山県高岡市の『とやまっ子育て応援券』

とやまっ子育て応援券とは、3歳未満の子どもがいる家庭を対象に第一子・第二子は1万円分、第三子以降は3万円分の応援券をもらえる制度です。

誕生日から3年間有効で、ファミリーサポートセンターなどの一時預かりサービス、予防接種、絵本の購入などに利用できます。

地域全体で子どもを見守って育てていく想いが形になったのが子育て支援パスポートや子育て支援サービスです。各地方自治体によって運営されていますが、あまりPRされていないため意外に知られていません。子育て世帯の人は、お住まいの地域の子育て支援パスポートについて、調べてみてくださいね。

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