パートナーがいたり夫婦関係にあったら、なんとなく“当たり前”とされている「セックス」。「セックスは必ずしも必要なものじゃない」という言葉も、世間ではまだ少ないように感じます。

でも、本当に私たちはセックスを必要としているんだろうか。そんな疑問を出発点に始まったのが、特集「セックスって必要ですか?」。

第1回目は、特集に先がけて実施したセックス観にまつわるアンケート結果をお届けします。「セックスは必要」という人が過半数を占める一方で、「必ずしも必要ではない」「どちらとも思わない」という意見も寄せられました(アンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました)。

10〜60代の338名から届いたセックス観

画像=Laundry Box

アンケートでは、10〜60代の338名から「セックスを必要と思うか否か」に関してさまざまな回答が寄せられました。

まずは「セックスは不必要」と回答した人に注目し、意見を紹介します。

「セックスを不必要」と思う人の理由

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

「自分には必要ない」「相手も必要と思っていない」

相手とはセックスレスで、子どもをほしいとも思っていないため(20代・女性)

自分はセックスをしたいが相手はそうでもないため。お互いが必要と思っていなかったら、必要ではないと思う(20代・男性)

自分は仕事を優先したいと思っているし、相手とのコミュニケーションも、じゃれあうくらいがちょうどいいと思っているから。セックスできる関係性は築きたいが、実際にすると疲れる。ただ、その関係性を持っていることだけは重視している(20代・男性)

セックスは、パートナーとのコミュニケーションとして替えのきかない行為だと個人的には思いますし、セックスそのものも好きです。けれど、現在はパートナーとセックスレスの状態であり、パートナー以外の人とセックスをすることも考えていません。ただ、パートナーと1年以上セックスをしていなくても、生活に支障はなく、体調やホルモンバランスの変化も特に感じていません。パートナーとのこれからの関係性は、セックスの有無で差はあると思いますが、変化していくもの。人は変わるし、関係性も変わる。そして、その過程は、セックスだけが要因にならないと思います(30代・女性)

自分のアイデンティティが関係しているから

アセクシュアル(注1)なので、他者に性的に惹かれることがありません。惹かれない人と性行為をしたいと思いません(30代・女性)

注1:誰かまたは何かに性的に惹かれることが全くない人、あるいは性的行為への欲求が低いまたはない人。

ノンセクシャル(注2)なのか、「セックスをしたい」という気持ちにならない。むしろ嫌悪感があるため、我慢をしてまでセックスしたくない(30代・女性) 

注2:恋愛感情はあるが、他者に対して性的欲求を持たない人のこと。

セックス以外でパートナーと親密になる方法はたくさんあります。

セックスする時間の代わりに、散歩に出かけてみたり、映画をみたり、好きなことについて話し合ったりするのも、大切な人とのかけがえのない時間ですよね。

「セックスを必要」と思う人の理由

Photo by KaLisa Veer on Unsplash

「パートナーの愛を感じる」「パートナーとの関係において重要だから」

会話や日常でのコミュニケーション以外でスキンシップや愛情を感じられるのがセックスなので、私はとても大事だと思っています(30代・女性)

自分の性欲はもちろんのこと、相手の性欲を受け止め、さらにお互いがそれを受け入れ合うことがパートナーに対する最大限の愛情表現(20代・男性)

夫は私よりも10歳年下で、子どももいるから生活に追われてしまうけど、セックスをすると恋愛関係になれる気がします(40代・女性)

お互いの愛情をセックスでも感じられると思うから。また、私もパートナーも性欲があり、セックスをすることで普段のストレスや疲労の発散になり安心感を得られるから(20代・女性)

セックスをすると、ふたりだけのクローズドな関係を共有できるし、彼女との会話も増えるから(20代・女性)

アンケートでもっとも多かった回答が「セックスはしたいし、必要」でした。相手と自分両方が満足できるセックスができるかどうかはわかりませんが、それができたときには大きな喜びを共有できます。

セックスをしたい気持ちはないが、別の理由から「セックスが必要」と思う人も

出産後、セックスの際に痛みを感じたり、性的なことを気持ち悪いと思うようになった。また、夫の性的欲求にも応えたくなくなった。今は無理してセックスをしているが、できるならしたくない。けれど、第二子はほしいと思っている(30代・女性)

上記のコメントのほかにも、「セックスをしたい気持ちはないが必要」と回答した人で多かったのは、「相手がセックスを必要としているから」や「子どもを望んでいるから」などでした。

今の夫婦関係やパートナーとの交際で考えの不一致に悩んでいる、という人は、特集「これからのパートナーシップ〜どう伝える?どう寄り添う?〜」の中から気になる記事を探してみて。

「セックスが必要・不必要のどちらにも当てはまらない」人の理由

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

パートナーや自分のきもち次第

「どれにも当てはまるものがない」を回答した人の理由には、「セックスが必要か否か、まだ答えが出ていない」「答えはなく自由だと思う」という言葉も見られました。

パートナーとのすれ違いを防ぐためにも、まずはお互いの本音を知ることや、その機会を意識的に作ることも大切かもしれません。

理由によると思います。例えば、「パートナーとの関係を維持するため」という理由ならパートナー次第で必要にも不必要にもなります。「個人が生きていくうえで必要か否か」という点だったらセックスはなくても構いません(30代・女性)

お互いがセックスをしたいと思ったらするし、セックスをしない場合でも関係性は構築できると思います。個人的には、セックスはコミュニケーションのひとつの手段に過ぎないため、必要ではありません(20代・性別は「男・女どちらにも当てはまらない」を回答)

「セックスを必要と思わない」2人と、カップル2組・4人にインタビューを実施

Photo by Oleg Illarionov on Unsplash

ランドリーボックスでは、アンケートの回答者のなかから追加でインタビューを行いました。「セックスを必要と思わない」と回答した2人と、カップル2組4人のセックスにまつわるエピソードやセックス観をご紹介します。

Nさん(30代女性)/セックスレスになっても、悪いことは何も起こらなかった

結婚5年目。以前は「セックスレスは悪」だと思っていましたが、実際になってみると「悪い」という気持ちはまったくなく、夫婦仲も円滑でとても仲良く生活できています。挿入をともなうセックスはありませんが、寝る前に服を着たままベッドでイチャつく時間を毎日作っています。その時間がとても幸せです。

↓インタビューはこちら

「セックスレスは「悪」だと思っていた。夫婦円満なふたりが、苦悩の末に見つけた答え」

Kさん(30代女性)/セックスがなくても、精神的なつながりがあれば十分

もともと、セックスが絶対に必要だとあまり思っておらず、性欲は漫画や、セルフプレジャーで満足できていました。セックスがないからといって、心が離れてしまうなどはなく、お互いに信頼しあっていれば十分です。セックスがなくとも、家族みんなで落ち着いて生活できていることがとても幸せだと感じています。

*インタビューは後日公開

Oさん・Kさんカップル/セックスが前提の「好き」ではない

・Oさん(20代男性)

セックスをしたい気持ちはありますが、必要とまでは思わないし、無理にするものでもさせるものでもないと思います。理想のセックスの頻度は毎日ですが、それは努力目標で必ずしも「前提」ではありません。セックスだけがすべてではないので、会えない日も通話しているだけでも満足です。

・Kさん(20代女性)

セックスはしたいし、必要だと思います。でも、「セックスできるから好き」ではなく、一緒に同じ時間を過ごせるだけで満足ですし、尊い。一緒にいられて、かつセックスができればよりハッピーだなと思います。

*インタビューは後日公開

Mさん・Sさんカップル/ふたりにとっては必要なセックス

交際約4年のMさんとSさん。過去にセックスレスでしたが、話し合いをしてセックスレスを改善したふたり。その後、関係性がよくなったそうです。

・Mさん(30代女性)

3大欲求のひとつだから、私にとっては必要です。長く付き合っていても、身体を重ねると幸せを感じます。ふれあいたい気持ちもあるし、性欲もある。お酒やお菓子と一緒で、なくても平気なときもあるけど、したいときはしたい。

・Sさん(40代男性)

将来子どもを望んでいるため、僕たちふたりにとっては必要です。セックスをしているときは、自分のよさを感じたり相手に認められていると感じ、自信にもつながります。

*インタビューは後日公開

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「セックスって必要ですか?」

セックスレス大国とも言われ、深刻な少子化も問題視されている日本。コロナの影響を受け、人とのふれあいにも変化があったのではないでしょうか。

仕事、恋愛、家族、育児…それぞれの社会の中で生きるわたしたち。あなたにとって、セックスは必要ですか?

本特集では、みなさんからたくさんの意見が寄せられました。

セックスをしたい人・したくない人、必要な人・必要でない人、どんな人も、世間の当たり前に囚われることなく、自分らしい選択ができる社会になることを願っています。

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