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みんなはどうしてる?「彼がコンドームをつけてくれないとき」

新しいパートナーがコンドームをつけてくれない人だったら、あなたはどうしますか?

「予期せぬ妊娠や性感染症を防ぐために、コンドームを使うべき」ということは学校で学んでいると思います。しかしそれにもかかわらず、「コンドームをつけて」と相手に伝えにくい、と感じている人もいるようです。

したがって、コンドームをつけないパートナーがいることや、その状態でのセックスを受け入れてしまう背景は、単なる知識不足だけが原因ではないと私は考えています。

避妊と性感染症の予防など、セックスにおけるリスクがクリアできているのであれば、必ずしもコンドームをつける必要はないでしょう。しかし、そうは言っても、そこまで万全な状態にして備えるには、ややハードルが高いと感じる人も多いでしょう。

その点、コンドームは、安価で入手もしやすく、ただ被せるだけで手軽に使うことができます。コンドームは「つけなくてはいけない面倒なもの」というよりも、こんなに安くて手に入れやすいのに、避妊にも性感染症予防にも一役買ってくれる、セーファーセックスにおける必需品なのです。

あなただけがリスクを背負う必要はない。「つけないならセックスしない」と言える勇気を持とう

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もし、パートナーから「コンドームをつけたくない」と言われた場合は、「それならしない」と伝えましょう。

「嫌われたらどうしよう」と思って受け入れてしまう人もいるかもしれません。けれど、2人のコミュニケーションのひとつであるセックスにおいて、あなた1人が妊娠のリスクを背負ってまで相手の要求に応える必要はありません。

本来、パートナーとの関係はお互いを尊重しあえるものだと思います。コンドームをつけることにさえ同意してくれないパートナーなら、思い切って相手との関係を見直してもいいかもしれません。「対等なパートナーシップの構築」も、性教育で学ぶべき大切な要素のひとつです。

また、コンドームは相手に「つけてもらう」というような下手(したて)に出て許可を求めるものでもありません。「お願い」という形にしてしまうことで、「つける」か「つけないか」の二択になり、相手に断る選択肢を与えてしまいます。

「今日はコンドームを2種類持ってきたんだけど、どっちがいい?」や「今日は5種類あるけど、どれを使ってみたい?」などの「コンドームを使う前提」で選択肢を与える提案に代えてみましょう。

「相手を察し、相手に察してもらえる」なんてできない。自分たちの言葉で伝え合う

Photo by Jonathan J. Castellon on Unsplash

私ごとではありますが、最近新しいパートナーとお付き合いをすることになりました。

交際から2週間の間に私たちが行ったこと。それは「確認作業」でした。

理想とするセックスの頻度や、たとえその頻度の範囲内であったとしても毎回同意を取ってほしいということ、怒っているときの対処法などについて、2人ですり合わせたのです。

私たちはお互いが「相手を察し、相手に察してもらえるなんてできるわけがない」とよくも悪くも割り切っており、だからこそ自分たちの言葉で本音を伝え合うように努めています。コミュニケーションの1つであるセックスも、そこに至るまでに細かな歩み寄りをすることで、2人の関係はより深まると考えています。

ちなみに私は彼に「性感染症検査を受けてからでないとセックスはできない」と伝えたのですが、なんと彼はその日のうち検査に行き、次のデートには検査結果を持って現れました。

好きな気持ちを伝えることも愛情表現の1つだと思いますが、検査を受けることもまた愛情表現の1つと言えるのではないでしょうか。

つける側じゃなくたって、主体的に選ぼう

コンドームはペニスに装着するものですが、私は女性にもコンドームを選んでほしいと考えています。

女性もコンドームを主体的に選べるようになると、相手が「つけない方が気持ちいい」と言ってきたとしても、「私はこのコンドームをつけた方が気持ちいいから」と対等に意見を伝えられる材料が持てるからです。

コンドームを付けた方が気持ちよくて、さらに避妊や性感染症のリスクを減らし安心感が得られるのであれば、コンドームを付けた方がお得ですよね。

「じゃあコンドームってどう選べばいいんだろう?」という人へ。次に、私がおすすめしたいコンドームの選び方をご紹介します。

コンドームのゼリー量と厚さで、セックス時のQOLが変わる。“推しコン”探しのトリセツ

自分に合った“推しコン”が見つかる「推しコン方程式」/画像=本人提供

「今日はどれにする?」と、2人が推しのコンドーム“推しコン”を並べて選ぶところから、セックスは始まっています。

例えば、女性がコンドームを選ぶうえで重要なのは「素材」ですが、その次に重視してほしいのが「ゼリー」と「厚さ」。多少の違いで、セックス時のQOLが大きく変わります。

素材については、前回のコラムでお話ししたため、今回は、「ゼリー量」とコンドームの「厚さ」についてお話ししたいと思います。参考に、現在販売されているコンドームのゼリー量と厚さが比較できる画像を下記に載せました。

うるおい不足が気になる人には、ゼリーが多めのコンドームを選ぶのがおすすめです。

また、コンドームは厚みが出るほど摩擦が起きやすく、引っかかりを感じてしまう人もいるため、気になる人は薄めのものを選ぶようにするといいでしょう。

自分に合った“推しコン”が見つかる「推しコン方程式」/画像=本人提供

コンドームの種類と好みは十人十色。まずは素材ごとの違いを確認してみてから、自分の推しポイント(好みや、使ってみて違和感や痛みはないかなど)に沿って選んでいくのがおすすめです。

また、コンドームによっては、同シリーズでバリエーション展開しているものもあるため、そのシリーズを1つずつ試していくのも楽しいですよ。

自分にとって相棒と呼べるくらいの「推しコン」を見つけて、パートナーに「私はこのコンドームを使いたい」と自分の意思を伝えられるようになるといいですね。

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