2021年3月東京都千代田区に、女性にとって必要な健診や医療を提供する、女性専用クリニック「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」 が開院した。
「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」では、複数の人間ドッグ健診プランが用意されており、すべての女性に必要な検査をそろえた「YOU健診」を推奨しているという。
「YOU健診」は、女性の罹患率・死亡率が高い3つのがん(乳がん・子宮がん・大腸がん)に加え、子宮内膜症や子宮筋腫など女性に多い疾患を総合的に検査できる内容だ。
まるでホテルのラウンジのような洗練された空間
3月某日ランドリーボックス編集部は、開院前の「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」を訪れ、内覧をさせてもらった。
「ここはまるでホテルのラウンジ?」と思うような、都会的で洗練されたおしゃれな空間に驚いた。
クレアージュ東京レディースドッククリニックによると、「すべての受診者様に心地よく快適にお過ごしいただきたいという思いを込めました。リビングのような開放的な空間で、健診の時間を少しでもご自身と向き合えるようなひとときにしていただけるよう、細部までこだわっています」とのこと。
コンシェルジュカウンターに、ドリンクカウンター、待合スペース、パウダースペースなど、明るく広々とした空間だ。
ドリンクカウンターには、ガラス窓を前に景色を眺めながらゆっくりとした時間が過ごせる。また電源付きでパソコンを開いて仕事もできるワークスペースにもなっていて、忙しく働く女性が、快適に過ごせるような工夫が随所になされている。
内覧時には、人気スタイリスト百々千晴さん監修によるオリジナルの検査着が展示されていた。見た目もおしゃれで、着心地が良さそう。この検査着は、従来の「デザインが恥ずかしい」や「体のラインがわからない方がいい」「胸元が開いてしまうデザインが恥ずかしい」などの女性のリアルな声をふまえて作られたという。
同じ布地で、小物を持ち歩けるバッグが用意されているのも嬉しい。
8つの特徴
「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」 の特徴は次の通りだ。
1.女性専用
医師やコメディカルスタッフ(看護師、臨床検査技師、診療放射線技師)と院内スタッフを女性で揃え、”女性専用”クリニックとしての空間づくりにこだわっている。
2. 女性に必要な検査がすべて受けられる
子宮・卵巣/乳房/大腸、女性に必要な検査をすべて1つの施設で受診できる。
3. アフターフォロー
婦人科・乳腺外科・内科を併設。受診後の結果を医師に相談できる。希望があれば検査結果の説明、アドバイスが受けられるほか、連携医療機関の紹介、再検査、経過観察など、トータルでサポートしてもらえる。
4. 画像検査のWチェック(二重読影実施)
胃部/胸部X線、マンモグラフィ、腹部/乳房超音波は必ず2名の医師により二重読影を実施して、判定の精度を高めている。
5. 内視鏡設備(胃・大腸)が充実
上部消化管(胃)、下部消化管(大腸)の検査が受けられる。検査時には鎮静剤を選ぶことも可能。
下剤を服用して排便後の検査を行う際は、トイレまで個別で使えるようになっており、下剤を飲んでから長時間の待ち時間をストレスなく過ごせるようになっているという。
6. 高濃度乳腺(デンスブレスト)を結果表に表記
マンモグラフィ検査での診断のしやすさは個々の乳腺濃度(デンシティ)で異なることから、マンモグラフィのみで診断しづらい人には、次回以降の望ましい検査方法についても案内される。同院では、乳腺濃度が高い人には、3Dマンモグラフィや乳房超音波検査との併用検診を推奨しているという。
7. 3Dマンモグラフィに対応
一般的なマンモグラフィは立体ではない2Dで行われることから、乳腺の重なりが多い場合(高濃度乳腺・デンスブレスト)は、3Dマンモグラフィを推奨とのこと。
8. 結果最短3週間
検査結果が Web上のマイページからいつでも閲覧できる。データが蓄積され、受診して終わりではなく、検査後のサポートが受けられる。
生理や更年期を快適にするだけで人生のクオリティが全く違う
女性専用クリニックを開院した背景について、クレアージュ東京総院長の浜中聡子さんは次のように語る。
「婦人科疾患については若いうちから、しっかりと知っておく必要があります。子宮頸がんだけではなく、卵巣嚢腫や子宮内膜症、子宮筋腫などは、将来の不妊にも影響します。また妊娠に限らずとも、毎月の生理で月経困難症でつらい思いをしておられる方も少なくありません。女性はこうしたケアをするかどうかで、人生のクオリティが大きく違ってくるのです」
「そして健診をできるだけストレスなく受けていただけるよう女性専用とすることにもこだわりました」
また女性は、年齢ともに更年期の症状も出てくるが対処法についてはあまり知られていない現状がある。女性のエイジングケアを専門に診療している浜中先生に、更年期の対処法を聞いてみた。
「更年期に起こるさまざまな症状は人によって千差万別で、これまで歩んできた環境や遺伝的背景にも影響します。それぞれにあった生活改善をはじめ、漢方、プラセンタ、ホルモン療法などを適切に選択することで症状を抑えることができます。“歳のせい”で片付けて漫然と我慢するのではなく、自分の体とうまく付き合い、落ち着いて過ごすための重要なケアです」
かかりつけ医を見つける道案内も
「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」では、健診の結果によって治療のためのクリニックへの紹介状も出して、結果を紹介先に提供するという。「かかりつけ医を見つけるための道案内もできるので、ここを健康のための拠点と思っていただけると嬉しいです」(浜中先生)。
また健診を受けることの重要性について浜中先生は、「受けてマイナスなことはないので、ぜひ能動的に健診を受けてほしい。忘れずに受けるために『誕生日月に健診を受ける』と決めている方もいらっしゃいます。健康長寿という言葉がありますが、人生に不都合なくやりたいことをやって歳を重ねるためにも包括的な検査が必須です」(浜中先生)。