一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターがジェクス株式会社からの依頼を受けて行った【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024では、18歳から69歳の男女・合計5,029人を対象にアンケートを実施。
同社が発表した調査結果から、前戯に最も時間をかける都道府県、コンドームの使用率が最も高い都道府県、「自分よりも相手を気持ちよくさせたい」という願望が強い都道府県などのランキングが明らかになりました。
今回は日本の性事情に焦点を当てた調査結果から、その一部をご紹介します。
相手を気持ちよくさせたい≠前戯の長さ
前戯の長さについて調査した設問では、愛媛県が「前戯に30分以上かける」と回答した人の割合が最も高い都道府県であることが分かりました。
次いで神奈川県、長崎県、北海道と続いていることから、各地域に1つは上位にランクインしている都道府県がある印象です。
「自分よりも、相手を気持ちよくさせたいという願望がある」かについての調査では、沖縄県が第1位、次いで宮城県、鹿児島県という結果に。
上位3県は、前述した「前戯に30分以上かける」かの調査で上位にランクインしていない都道府県です。ここから、相手を気持ちよくさせたいという願望が、必ずしも前戯の長さに繋がるわけではないと推測できます。
コンドーム使用率と子供の多さに関連性無し
主な避妊方法としてコンドームを選択した人のうち、その使用率が最も高い都道府県は静岡県であることが明らかに。
「子供が3人以上いる人」の割合についての調査では、上位3位全てが九州・沖縄地方の都道府県でした。
加えて、図を見ると福岡県以外の全ての九州地域の県が濃い緑に塗りつぶされていることが分かります。ここから、九州地方は全体的に1家庭当たりの子供の人数が多い地域だと考えられます。
また、前述した前戯の長さランキングで1位だった愛媛県はコンドームの使用率では最下位の結果に。しかし、子供の多さについて調査したこちらの設問で愛媛県が上位にランクインしていなかったことから、コンドームの使用率の低さと子供の多さに必ずしも相関性があるわけでは無いようです。
セックスレスの割合が高い都道府県は?
セックスレスの割合について調査したところ、山形県が最もセックスレスの人が多い県であることが明らかになりました。
た図を見ると、全体的に濃い緑の部分が多いように感じます。相手ありきの行為であるセックスだからこそ、解決が難しく、セックスレスの状態にあると感じている人が多いのかもしれません。
「セックスレスかどうか判断方法が分からない」「セックスレスに悩んでいる」という方は、ぜひ合わせてこちらの記事もご覧ください。
<参考記事>
「セックスレス」解消のための12ステップ——新婚夫婦や婚前カップルも抱える大きな悩み
したくないセックスに付き合っているのは埼玉県と三重県?
加えて、「セックスしたいと思わない」かについて調査した設問では大阪府が1位、次いで岡山県・長崎県、埼玉県・三重県が並ぶ結果となりました。
埼玉県・三重県については、前述のセックスレスかどうかの項目で比較的下位(セックスレスの割合が少ない)にランクインしていたものの、こちらの項目では第3位という結果に。
同2県には、セックスに対する願望はないものの、パートナーのためにセックスをしているという人が多いのかもしれません。
セックスとの向き合い方、楽しみ方は人それぞれ。セックスレスだって、双方がその状況に納得しているのであれば何の問題もありません。
悩んだりすることもあるかもしれませんが、そんなときこそ人と比べず、自分やパートナーにとっての最適解を模索してみてください。
とはいえ悩みすぎるのも良くありません。カウンセラーや産婦人科など、プロに頼ることも一つの方法です。
<参考記事>
「35歳で処女」は魅力がないの?悩んでいたあの頃の私へ。自分で選べてよかった、性体験のタイミング
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<調査概要>
・調査期間:2023年11月14日(火)~11月17日(金)
・調査対象:全国満18歳から69歳の男女 5,029サンプル
・調査方法:インターネットリサーチ(アンケート依頼メールを各回答者に配信しWeb上にて回答)
・調査委託機関:株式会社クロス・マーケティング ※提携パネル:リサーチパネル