約7割の人が「生理痛に悩んでいる」という報告があるほど(注)、多くの人が抱える「生理痛」。
生理用品ブランド「ソフィ」を手がけるユニ・チャームが、提供している生理管理アプリ「ソフィ 生理日管理&生理不調ケア」で集められたデータを元に、年代別の生理痛に関する調査結果を発表した。
注:ユニ・チャーム調べ
生理痛が「重い」と回答した割合は、年齢が上がるほど少ない結果に
アプリの利用者は、利用する際に生理痛のレベルを「なし」「軽め」「やや重い」「重い」の4つから選択し、毎日入力する。
そして、ソフィが10代~50代の回答データを解析した結果、年代ごとに生理痛の度合いに違いがあることが明らかになった。
特に、生理痛が「重い」と回答した割合は、10代では41.8%を占めたのに対して、20代では37.7%、30代では30.0%、40代は24.4%、50代は17.0%と、年齢を重ねるにつれて減少していく傾向が見られたという。
産婦人科医による調査結果への見解
生理痛は、通常、排卵すると子宮内膜が厚くなり、厚くなった内膜を子宮外に排出するときに痛みを伴うと考えられます。
若年女性は、ホルモン分泌も活発で子宮の反応も良いため、きちんと月経周期が確立してくる20代以降では月経痛は重めになると考えられます。
年齢が上がるにつれて、ホルモン分泌の低下や内膜が厚くならない場合などの理由に加え、出産に伴い子宮頸管部分が広がり、出血や内膜を排出しやすくなることも、月経痛が軽くなる理由と考えられます。
(中略)
年齢が高くなるにつれて、月経痛がひどくなった場合などは、子宮筋腫や内膜症などの病気が出てきていることも考えられるので、診察が必要となります。
■監修者:佐藤病院グループ 代表/産科婦人科舘出張 佐藤病院 院長
順天堂大学医学部大学院を卒業後、同大学付属病院勤務を経て、現在は産婦人科舘出張(さんかふじんかたてでばり)佐藤病院院長。女性の生涯にわたる心身の健康を支援していくことをライフワークと考え、予防医療の観点からNPOラサーナ理事としても活動。
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