男女間のプレジャーギャップ、つまり性的満足度の男女格差は大きいと言われています。

株式会社TENGAが2022年に行ったセクシャルウェルネスの男女差に関する調査結果によると、「性行為で満足感を得られて楽しめている」と答えた人の割合は、男性は21.7% 女性は9.8% という結果になりました。

女性より男性の方が性行為に対して満足感を得られていることがわかります。そして男女ともに、性的欲求が全く湧かないと答えた人は多く、特に女性は男性の3倍も湧かないと回答したデータもあります。

性的満足度に個人差はもちろんありますが、このような調査から、プレジャーギャップに男女差が存在することが明らかになりました。

プレジャーギャップは、ときにカップル間のセックスレスやトラウマになるような痛みをともなうセックスを引き起こす可能性があります。

プレジャーギャップの原因は?

プレジャーギャップの原因の多くは体の構造上、女性はオーガズムに達しずらいことが挙げられます(個人差あり)。

加えて、社会の風潮によってカップル間でも性的な話をしづらく認識のズレがあることも原因の一つであると考えられます。

もともと日本には性を学ぶという伝統がなく、特に女性は自分の性器を見てはいけないもの、触ってはいけないものと言われ、性的な話から遠ざけられる傾向にありました。

パートナーとの行為中、痛いと思っても言い出しづらい人もいます。また、早く終わってほしい、相手に喜んでほしい、などの理由で「イったフリをする」…そんな経験をしたことがある人もいるかもしれません。

そして、「セルフプレジャー」という言葉が認知されるようになったのもここ数年であり、まだセルフプレジャーを楽しめるような環境は確保しづらい現状があります。

私たちはどのくらい自分のカラダを知っている?

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女性の64%が、「クリトリスと膣への刺激がオーガズムに到達する通常の方法に貢献した」と答えた研究結果があります。こうしたデータを参考に、自身の体と向き合い、心地よさを模索していくことは、性的満足感につながると考えられます。

また、近年の研究では性的満足度は脳が大きく関係していることがわかっています。とくに女性は視覚、聴覚などに加え「自分が大切にされている」という安心感や愛情を感じることで、快楽物質が分泌され性的満足度が上がりやすくなる傾向にあります。

性的満足度があがる要因は人それぞれで、その時のシチュエーション、時間、体調、パートナーの存在、刺激の強さ、触り方などによって変化します。

性的満足度につながる要因や、自分が心地よいと感じるポイントを把握することはパートナーとのプレジャーギャップを解消する手立てになるでしょう。

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