「デリケートゾーンの黒ずみが気になる」
「黒ずみはどうやったら改善できる?」
デリケートゾーンの悩みは、なかなか人に相談しにくいですよね。
しかも、デリケートゾーンのケアは誰も教えてくれないので、自己流になりがち。
あなたの何気ない生活習慣が、黒ずみの原因になっているかもしれません。
この記事では、デリケートゾーンの黒ずみの原因や対処法をお伝えします。
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、刺激や摩擦
膣の周りや小陰唇・大陰唇などのデリケートゾーンはメラニン色素が多く、多少は黒っぽくなっているのが一般的です。
しかし、元々の色より黒ずんできたと感じた場合は、皮膚への刺激や摩擦が原因。
肌が、刺激や摩擦をバリアしようとした結果、メラニン色素を生み出し黒ずんでしまうのです。
たとえば、以下のような行動や生活習慣が、黒ずみの原因となります。
・デリケートゾーンの洗いすぎ
・下着の締めつけ
・自己流のシェービング
・肌に合わない生理用ナプキンの使用
では、黒ずみにはどのように対処したらよいでしょうか?
デリケートゾーンの黒ずみの対処法5つ
デリケートゾーンの黒ずみの対処法は以下の5つです。
実行できていないと思う方法を、日々の生活に取り入れてみてくださいね。
1.デリケートゾーンをゴシゴシ洗わない
デリケートゾーンの肌は弱いので、スポンジでゴシゴシ洗ったり、石けんで洗いすぎると逆効果です。トイレの後は、トイレットペーパーでゴシゴシとふかずに、デリケートゾーンにペーパーをそっとあてて、吸わせるくらいで大丈夫です。トイレットペーパーは、肌ざわりのいいものを選ぶと、刺激が少なくなります。デリケートゾーンを洗うときは弱酸性のデリケートゾーン専用ソープ(例:iroha INTIMATE WASH)を使用しましょう。
デリケートゾーンの洗い方については、「においの原因はちゃんと洗えていないから? 正しいデリケートゾーンの洗い方(医師監修)」で詳しく紹介していますので、チェックしてくださいね。
2. 保湿する
肌が乾燥して潤いを失うとバリア機能が低下し、摩擦などに弱くなります。

そのため、お風呂上りに顔に化粧品をつけるように、デリケートゾーン用の保湿剤(例:YES インティメイト・モイスチャージェルVM)を塗ってください。
3.身体やデリケートゾーンを圧迫しない下着を選ぶ
下着は天然素材のコットンやシルク製を選びましょう。縫い目のないシームレスなタイプを選ぶと締めつけがより緩和されます。
身体を締めつける補正下着はなるべく避けたほうがいいですが、どうしても必要なときは短時間の使用にとどめましょう。
4.自己流の無理なアンダーヘア処理をしない
カミソリや毛抜きを使用した自己処理は、肌への負担が大きく黒ずみの原因になりやすいです。もし自分で毛をそるときは、 剃った後にしっかり保湿することが重要です。
自分での処理に不安がある方は、クリニックやサロンで脱毛し、処置後はしっかりと保湿しましょう。
5.肌にやさしい生理用ナプキンを使用する
血のついたナプキンを長時間つけていると、ムレたりして皮膚の炎症やかゆみが起こりやすくなります。出血が多いときは、こまめにナプキンを交換するようにしてください。

オーガニック素材でできている生理用ナプキンは、自然素材なので通気性がよく、かぶれにくいです(ランドリーボックス編集部のおすすめはこちら)。
デリケートゾーンの黒ずみが気になる方は、下着やナプキンを変えてみたり、デリケートゾーンの洗い方や保湿を試してみてください。
それでもデリケートゾーンの黒ずみが気になる方は産婦人科へご相談ください。もし、かゆみがあったりブツブツが出ている場合は、炎症や性感染症が隠れていることがあるので産婦人科を受診してください。
監修者プロフィール
淀川キリスト教病院 産婦人科専門医
柴田綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修。世界遺産15カ国ほど旅行した経験から女性や母親を支援する職業になりたいと産婦人科医を専攻する。 総合医療雑誌J-COSMO編集委員を務め、主な著者に『女性の救急外来 ただいま診断中!』(中外医学社,2017)。産婦人科ポケットガイド(金芳堂、2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社、2021)。明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム(診断と治療社、2022)。