震災や台風、豪雨などたびたび起こる大規模災害。もしもの時のために、防災グッズをひと通り備えている人も多いのではないでしょうか。

私もようやく防災グッズを準備し始めました。きっかけは新型コロナウイルス。ソーシャルディスタンスを保たなければならない状況下では、避難所に頼りにくいと考えたからです。

政府は、「避難所における新型コロナウイルス感染症対策」において、ホテルなどの宿泊施設を活用してできるだけ避難所を多く開設することを自治体に指示。個人には、親戚・友人宅などへの避難も検討するよう「分散避難」を呼びかけています。

安全であると判断できる状況ならば、できるだけ自宅で過ごせるように、備蓄などを見直すことも必要だと考えました。

感染拡大で生理用品不足に

もうひとつ、新型コロナウイルス関連で印象的だったのは、スーパーやドラッグストアの棚から「生理用品」が消えたこと。買い占めに走る人がいたため、生理用品が品薄となり、一時的に購入しづらい状況が起こりました。

こうした状況も踏まえて、防災グッズに生理用品を備えておく必要があると感じました。この記事では、これまでさまざまな生理用品を試してきた筆者が、災害時に使いやすい・役立つと考える生理用品を紹介します。

月経カップ

月経カップは、災害時に備えておきたい生理用品ナンバーワン。水が確保できる場合に限りますが、ナプキンやタンポンが買えないときにも、繰り返し使えて便利です。

最近私が使っている「メルーナカップ」は、赤ちゃんの哺乳瓶の乳首にも使用されている低アレルギー性TPE素材のもの。医療用シリコンを使った月経カップが主流ですが、いずれも体内に入れても安心な素材です。

これまで月経カップを使ったことがない人が、災害時に使い始めるのは少しハードルが高いかもしれません。普段から使い慣れておくことをおすすめします。これから月経カップにチャレンジするなら「慣れてしまえば超快適!月経カップの使い方」を参考にしてみてください。

紙ナプキン

災害時に購入できなくなることを考えると、普段のストックに加えて、1周期分の紙ナプキンを防災バッグに入れておきたいですね。

肌がかぶれにくいオーガニック素材のものを用意しておくと、もしもの「災害×生理」のダブルパンチを少しでも快適に過ごせるかもしれません。

あわせて使用済みナプキンを入れるビニール袋も多めに準備しておくと安心です。私は、医療向けに開発され、赤ちゃんのオムツ用として人気の「BOS」を複数枚、防災バッグに入れています。もともと子どものよごれ物(オムツなど)を入れるために購入したのですが、通常のビニール袋と比べて本当に臭いません。使用済みナプキンを捨てる際にストレス軽減になると思います。

デリケートゾーン用シート

災害時、入浴できない日が続くこともあるかもしれません。デリケートゾーンの臭いも気になりますよね。

そこで、繊維が細かく低刺激性のデリケートゾーン専用のシートを用意しましょう。

拭き取るだけでさっぱりしますし、かさばらず便利。月経カップ取り替えのタイミングにも活躍します。

災害時に臭いやかゆみ、肌かぶれなども緩和できるので、防災バッグに必ず入れておきたいアイテムです。

パンティライナー

パンティライナー(おりもの専用シート)も多めに用意しておくとなにかと便利。防災バッグには着替えの下着を必ず入れていますが枚数に限りがありますし、災害時には水道が止まってしまうなど、洗濯できない状況が長く続くかもしれません。

そんなとき、ライナーをこまめに取り換えるだけでも不快感が軽減されます。

生理日と重なった場合、先述した月経カップと組み合わせて使うこともできます。

シンクロフィット

ナプキンと組み合わせて使える「シンクロフィット」もおすすめ。膣口に蓋をするように隙間を埋めて経血を吸収してくれるので、伝え漏れを防ぎます。ナプキン取り替えの頻度が減らせることや、避難所での経血漏れの不安を和らげてくれるなどのメリットがあります。

コンパクトでかさばらないので、防災バッグの隙間にたくさん入れておくことができます。シンクロフィットの詳細はこちらのレビュー記事「生理中の漏れ対策に使い始めたシンクロフィットが、手放せないカラダになってしまった」を参考にしてみてください。

防災バッグや備蓄の見直しを

今回、防災バッグの中身や備蓄を見直したことでいくつかの気づきがありました。

1.在宅避難を想定して備蓄は多めに

備蓄は定期的なメンテナンスが肝要です。食品の消費期限が近いものがあれば入れ替え、自宅のパントリーには水を多めにストックしました。今回コロナ下ということで在宅避難を想定しましたが、状況に応じて見直しましょう。

2.アウトドアグッズは使える

防災グッズを買い集めていて「あれ、これ持ってるな」と思い気づきました。登山用のリュックやヘッドライト、キャンプ用のランタン(LEDタイプ)などのアウトドアグッズは防災グッズとしても併用できます。お手持ちのアイテムをチェックしてみては。

3.生理用品はマストアイテム

災害時だろうと緊急事態だろうと生理は容赦なくやってきます。月経カップなど、繰り返し使えるアイテムを使い慣れておくことも「備え」のひとつ。

また防災バッグの容量にゆとりがある場合、生理用品を多めに用意しておけば安心ですし、困っている人にも譲ってあげられます。

皆さんはもしものために、どんな防災グッズや生理用品を備えていますか? #防災の日 #防災バッグに生理グッズを のハッシュタグ(Twitter)で教えてください。

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