毎年3・11が近づくと、自分や家族のために十分な防災対策ができているかな……と頭をよぎります。とくに子どもができてからは、危機意識がより高まりました。

私が意識して備えている、備蓄や防災ポーチの中身をご紹介します。

食品ストックは?

出典:農林水産省

家で備蓄する食料も、普段から子どもが食べ慣れているものを中心に準備します。

災害時に消費期限切れにならないように、ストックを使いまわして新しいものを補充するように習慣づけることが大切です。

農林水産省が公開している、「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」が参考になります。乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報、災害時における食事の注意点などがまとまっています。

防災ポーチの中身は?

Photo by Reina Hyakuya / Laundry Box

毎年こまめに見直しているのは、持ち運び用の防災ポーチの中身です。

被災する場所、タイミングによっては、家で準備している非常用グッズを持ち出せないことも十分に考えられます。最低限のアイテムは常時持ち歩く習慣を身につけなくてはと思い、自分が細く長く続けられる組み合わせを考えています。

私がいつも持ち歩いている防災ポーチの中身は下記のようなもの。

モバイルバッテリー

・筆記用具とメモできる紙

・現金(小銭も)

・ウェットティッシュ

・マスク

・生理用ナプキン

非常用防寒ブランケット

・飴など

防災用ポーチはできるだけ薄くコンパクトなもの(22cm×14cm)を選択していますが意外とちゃんと入ります。

避難所で数日過ごしたことがある友人から、たまたま持っていた小説に没頭したおかげで精神的な不安が解消されたと聞きました。そのため一時期は薄い小説も入れていたのですが、毎日持ち運ぶとなると難易度が上がるため今は入れていません。

生理用品の不足に備える

Photo by Natsuki Hamamura/ Landry Box

防災ポーチの中に欠かせないもののひとつが、生理用ナプキンです。

内閣府避難所運営ガイドラインによると、生理用品は救援物資に含まれる品目ではありますが、すぐに手に入るかは分からないですし、できれば自分に合うものを使いたいですよね。

避難所においては、生理用ナプキンの配布枚数の問題もあるようです。食料や物資の分配は公平さが重視されますが必要なナプキンの量は人によってさまざま。個別に追加をお願いしようにも、言い出しづらく我慢してしまう人もいるでしょう。

内閣府のガイドラインでは「女性自身の視点から避難所運営を実施するためにも、避難所運営委員会への女性の参画を促すことが重要」と記載され、女性や子どもなどの特有のニーズに応えることの重要性がまとめられています。

女性が運営メンバーに入っている避難所では、生理用ナプキンが必要な分だけ利用できるように、配布ではなく、女性用トイレに置いておくなどの配慮がなされた事例があるようです。

ナプキン不足の心配を解消するために、繰り返し使える「布ナプキン」を数枚用意しておくことも安心につながるかもしれません。医療用シリコンで繰り返し使える「月経カップ」もおすすめ。これらは、水道が使えるようになれば役立つアイテムです。

Photo by Natsuki Hamamura/ Landry Box

(ランドリーボックスおすすめの布ナプキンはこちら

水不足で洗濯ができない場合は、衛生面に配慮をするために、「ナプキンをこまめに変える」「携帯用ビデで(少量の水で)デリケートゾーンを洗い流す」などの方法が、自治体が発行している災害対策ハンドブックなどで推奨されています。

災害時でも、生理にはなります。

ストレスで生理が止まることもあれば、普段とは量や痛みが異なったり、生理周期が乱れたり、身体が何らかの形でSOSを伝えてくるかもしれません。

生理用ナプキンには意外な使い道も。ひとつずつ個包装され清潔な状態がある程度保たれ、繊維残りもしないので止血帯としても適しています。いざという時の手当になるので、参考にしてみてください。

「もしも」の時に、生理用ナプキンが、あなたやあなたの身近な方を助けることができるかもしれません。

自分自身や身近な方がさっと使えるように、普段から余裕をもって持ち歩いてみるのはいかがでしょうか?

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