リアルな話、彼の精液を見たことはあっても、精子そのものを見たことがある人って少ないはず……。

私は婦人科での定期検診を受けたことがありますが、彼との結婚が現実的になってきたなか、彼は男性不妊の検査は未経験。彼にとって妊活のファーストステップになれば、と思い今回試してみたのが「TENGA MEN’S LOUPE」です。

実際に使ってみると、これで1,650円(税込)は安いと思わされるほどの新体験でした。今回は、メンズルーペのキットと専用アプリのレビューを紹介していきます。

メンズルーペでできること

写真=本人提供

このメンズルーペは、ルーペに精液をたらすと泳いでいる精子を観察できるというアイテム。精子の観察だけなら、スマートフォンのカメラにルーペとプレートをセットすればすぐに見られるのですが、さらにすごいのは、iOS専用アプリで精子の運動率や精子濃度を解析できる点です。

アプリ上で基準値と自分の数値を照らし合わせられるので、精子濃度が濃い・薄いことや運動率が高い・低いなどの結果が数字で確認できるんです。

メンズルーペの付属品

写真=本人提供

メンズルーペには、ルーペ本体のほか下記の付属品が同封されています。

  • プレート
  • 透明シール(4回分)
  • 採取ピック
  • 採取計量カップ

透明シールが4枚ついている通り、このキットを1度買うと4回分観察が可能です。シールは使い捨て、ほかの部品は湿らせた布で拭き取って再利用するという形です。

メンズルーペの使い方

写真=本人提供

メンズルーペで精子を観察するには、付属のカップで受け止めた精液を、ピックですくってプレートにのせてスマホのインカメラにセットする、という流れです。

精子濃度や運動率、総運動精子量を計算するために、精液の量も計測する必要があるのでカップに直接出す方法が、正確に計測できると思います。

スマホのカメラで精子を観察するときの使い方を、ステップを追って紹介します。

①精液を専用カップに採取し、15分ほど放置。精液がサラッとした液状になったらよくかき混ぜる。

②カップを傾け計量部分に精液を集め、精液量を確認する。

③プレートの裏(黒い面)に透明シールを貼る。

④スマホのインカメラ(レンズ部分)を綺麗に拭く。ルーペ本体の裏面(白い面)の保護シールをはがし、インカメラの中心にルーペのレンズがくるように調整する。

⑤プレートを表(緑の面)にして、ピックを使って透明シールの粘着部分に精液をたらす。米粒大1滴ほどの微量でOK。

⑥プレートの輪の中心が、スマホにセットしたルーペのレンズの中心にくるようにのせる。

⑦室内の光源を1つにして、カメラに対して光を垂直に当てながら観察する。

この流れで、私は精子が泳いでいるのをはっきりと確認できました!

ルーペとプレートは磁石でつくようになっているので、観察中にルーペがズレてしまったり精液が溢れたりすることなく観察できました。

透明シールをプレートの裏面に貼ることや、粘着面を下にしてスマホにセットすることなど、向きが逆だとうまくいかないので慎重に確認しながらセットするのがいいと思います。

カメラで観察だけならすぐできる

写真=本人提供

実は、専用アプリを使えるのはiPhoneユーザー(iOS端末)のみです。もちろんAndroidでもメンズルーペでの精子の観察はできるのですが、アプリを使えないので自分の値から正確な解析結果を見ることができません。

メンズルーペ公式では、Androidユーザーのために6パターンのサンプル動画が掲載されていて、この中から自分の状態に近いものを目安にする、という方法でチェックできるようです。

iPhoneユーザーでも、インカメラでの観察だけでももちろん可能です。

メンズルーペで実際に見える精子のイメージ

画像=筆者本人によるイラスト

公式によると、メンズルーペのレンズは550倍とかなり高倍率。550倍ともなると、かき分け合いながら泳ぐ精子をはっきりと確認できました。実際の画像をお見せするのはあまりにもリアルすぎたので、簡易的なイラストに描き表してみました。

イラストのように、ひしめき合いながらジグザグと進んでいく精子一つ一つの様子を確認でき、なかなか衝撃的でした……!

メンズルーペ専用アプリが優秀

写真=本人提供

無料で使えるメンズルーペ専用のアプリが予想以上に優秀です。

観察を始める前のチュートリアルが丁寧で、キットを初めて使う場合でも仕様を理解しやすいのがとってもありがたいポイントでした。

うまくセットできたらそのままアプリ上で撮影に進んで、サーバーに送って解析を待ちます。

写真=本人提供

30秒〜1分ほどして解析結果が返ってくると「総運動精子数」「運動率」「精子濃度」「精液量」の4つの数値を見ることができます。

総運動精子数(1回分の精液に含まれる運動している精子の総数)では、1,000万匹未満なら体外受精または顕微授精、1,000万匹以上なら人工授精、2,000万匹以上ならタイミング法、と適用するべき治療方法を提案してくれるので、今後の行動を具体的に考えやすかったです。

アプリには「(解析)料金は予告なく変更される場合があります」とあるので、今後は有料化もありえるのかもしれません……。個人的には、このアプリを有料でも使いたいくらい参考になりました。

ちなみに、私たちが何回か試したところ彼の疲労度や体調など、さまざまな要因から結果が上下することもあったので、何日かにわけて観察するのがおすすめです。
観察に必要な透明シールは、1つのキットに4枚ついているほか、TENGA公式オンラインショップで透明シールのみを追加購入することもできるようですよ。

彼との出産計画の第一歩におすすめなメンズルーペ

写真=本人提供

今回、軽い気持ちでメンズルーペを試してみましたが、予想以上に勉強になることばかりでした。

メンズルーペを使う直前は、彼も「精子がいなかったらどうしよう」と不安に思っていたようですが、元気に泳いでいる精子を実際に目で確認できたことは、彼にとっても妊活と向き合うきっかけになったようです。

病院で行うブライダルチェックは敷居が高く感じてしまいますが、妊活の初めの第一歩として、このメンズルーペを彼と使ってみるのもいいかもしれません。

1,650円(税込)で試せるので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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