ランドリーボックスでは3月3日から特集「わたしたちの離婚」をスタートします。
厚生労働省「人口動態統計(確定数)の概況」によると2020年の離婚件数は19万3523組、婚姻件数は52万5507組。この離婚の件数を多いと見るか、少ないと見るかは人によりますが、現代において離婚は決して珍しいことではありません。
今回、ランドリーボックスが離婚特集を始める理由は、女性の生き方と選択を讃えあう国際女性デーを皮切りに「私の選択」をそっと応援したいと思っているからです。
本特集は期間を設けず、継続的に「離婚」と「生き方」について考えていきます。
離婚といえども様々なカタチがあり、誰もが祝福すべきものばかりではありません。
ただ、もし、新しい環境に向かうために離婚を決断しようとしている人がいるのであれば、その選択は尊いものだと考えています。
価値観の異なる2人が結婚をし、添い遂げる人たちもいれば離婚をする人たちもいる。
当たり前のことですが、そこには様々な葛藤があります。「結婚は簡単だけど、離婚は大変だった」そんな話も耳にします。
実は、結婚や出産を一度も考えたことがない筆者ですが、「離婚」については興味があります。それはきっと、「私」を主体的に考えることができるひとつの選択だと思っているからです。
多くの場合、祝福されてスタートする「結婚」。
しかし、そこには単なる相思相愛同士の結婚だけではなく、親族を思い遣る「結婚」や出産適齢期を考えた「結婚」、社会に求められているように感じた「結婚」など様々な動機が存在しています。
もちろん離婚だって、子どものためであったり、家庭の事情など自分主体ではない動機もあると思います。
私の周りにも離婚を選択した友人たちがいます。
一度つくった環境を、社会的な歓迎を望むことなく、自らの道に旅立つ彼女たちの背中は、とても凛々しく見えました。
そして、そんな彼女たちが語る「離婚」は、結婚を考えたことがない私でも勇気づけられるものでもありました。
今回の特集では、「離婚」をテーマに離婚を選択した方々や専門家の方によるコラムやインタビューを展開します。
「離婚してよかった」が93.4% わたしたちが離婚を選択した理由(調査結果)
「幸せ」という小さな牢獄と、「不幸」という無限の荒れ地。私たちは境目を生きている(紫原明子・エッセイ)
離婚を考えたことがある人もない人も、そして離婚をしたくてもできないと感じている人もいる。
全てが全員にとっての正解でも、祝われるものでもないけれど、誰かの「選択」が時に自分たちの「選択」を支えてくれることもあるのではないでしょうか。それぞれの生き方を尊べるよう、みなさんの声をお聞かせいただけたら嬉しいです。
「おめでとう」という言葉をもらって結婚した日。
「お疲れさま」という言葉を自分に投げかけて離婚した日。
どちらも私の選択で、どちらも人生の通過点でしかない。
私が私らしく生きるため、貴方も貴方らしく生きるため、それぞれが決めた選択を労いたい。
ランドリーボックスでは、新たな一歩を踏み出したそれぞれの「離婚」をテーマに、個々人の生き方について考える特集「#わたしたちの離婚」を開始します。