閉経ーー。
もう生理がこなくなる。あの煩わしかったものから解放されるのはどんな気分なのだろうか。
寂しさを感じる人もいるし、第二の人生としてこれからが楽しみという人もいる。同時に更年期障害の辛さもあると聞く。
この連載では、閉経について、経験者に語ってもらった。
今回は51歳で閉経した、50代後半の方です。

閉経から3年後に本格的な更年期障害に悩まされた

私は、初潮は遅く14歳だったのですが、51歳で閉経しました。

更年期障害という言葉は知っていたのですが、実際にどのような症状が出るのかはわかりませんでした。

雑誌の特集を見ても自分にはあてはまらないので、自分は更年期障害はこないのかなと半分たかをくくっていたのですが、大間違いでした。

私は閉経の前後2〜3年が更年期の出現期かなと思っていたのですが、ほんとに個人差があるようで閉経から3年後に本格的に悩まされました。

私の大きな症状は慢性的な頭痛でした。酷いときには仕事ができなくなり周りに迷惑をかけてしまったこともあります。

何か大きな病気が潜んでいるのではと思って病院にいったのですが、血管などには異常が見られずストレスだろうと言われました。

そしてもうひとつの症状は顔や手にかく汗です。こんなに汗が出るのかと言うくらい、とくにバスや電車といった乗り物に乗っているときに顔から汗がふきだしました。

顔の汗で化粧もドロドロになります。不快感があるので化粧をやめました。そして仕事も辞めました。すると頭痛もこころなしか和らいできたような気がします。

クリニックには通わず、適度な運動で改善

症状を改善するためにしたことは、まず体調が悪くなったら無理をしないことです。私は仕事をしていたときは無理をしないといけない環境だったのでずっと悩まされていましたが、思い切って仕事を辞めるとみるみる体調が改善しました。

仕事を辞めることで金銭的な代償は大きかったのですが、自分の身体と健康には代えられないと思いました。今は毎日ウォーキングをしています。顔や手の汗もそんなに噴き出すことはなくなってきました。顔がカーっと熱くなることもなくなってきました。

私の場合、毎日の適度な運動が、更年期の症状に効果的でした。

今は頭をかかえるほどの頭痛はないし、迷惑をかける相手もいません。また、生理に関係なく出かけられるし、旅行の計画も自由にたてられます。

第一に生理用品を購入しなくてよいのでお金もかかりません。更年期障害はきつかったですが、その分いいこともあるなあと思っています。

寂しいような、女でなくなるような…

生理がある頃は、生理日が近づくと緊張して煩わしさを感じていました。個人差はあると思いますが、生理中の1週間は、だるくて、気持ちも浮き沈みがいつもよりも激しく、おなかの調子も安定しませんでした。

仕事をしていて長時間トイレにいけないこともあったので、いつもトイレを気にしていました。今は生理用品も優れた物がたくさん出回っていますが、昔はそれほどでもなく漏れをいつも心配していました。

早く生理が終わらないかなあ…と思ったことは何度もあります。ところが40代後半になってくると生理の周期がだんだん遅くなり、最後には2カ月に1回、3カ月に1回となり、いつの間にか終わってしまいました。

あれほど煩わしかった生理がいざもう来ないとなると、寂しいような、女でなくなるような、ちょっとした空虚感がありました。

閉経とは女としての第2の人生の入り口

私にとって閉経とは女としての第2の人生の入り口だと思います。生理があったころは女として妻として母として、もの凄く忙しい日々を過ごしてきました。本当に密度が濃かったと思います。

今思い返してみると、自分の力を発揮し、充実していたと思います。何事にも全力で向かい、女として悩み、女として過ごしてきました。

生理は、女としての第1のステージだと思います。生理が終わり次のステージに移るときはそれなりの身体の変化が起こるということ。今まで全力で走ってきた身体のギアを少し緩める過程が「更年期」の時期なのかなと思います。

そして更年期を越えると人生の第2のステージが待っています。人間よくできていると思います。更年期障害がなかったら、私はきっと仕事も辞めず、鬱々と同じような日々を過ごしていたのかもしれません。

更年期の症状があってよかった。今は本当にそう思います。

Laundry Box

ランドリーボックスでは特集『#閉経エトセトラ』を始めました。
約40年、向き合ってきた生理。
そういえば、初潮はお祝いされるけど、なぜ閉経は祝わったり、お疲れ様と伝える機会がないんだろう。
欧米では、閉経や更年期を「change of life」と言うらしい。
人生の転機。
閉経を迎え、生理の煩わしさから解放されたと喜ぶ人もいれば、女性が終わるようで寂しいと感じる人もいる。
でも、ただ一言「お疲れさま」と自分と向き合うきっかけがあってもいい。
ありがとう、私のカラダ。これからもよろしくね。

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