2021年2月1日、エリエールブラント生理用品「エリス」を展開する大王製紙株式会社は、世界の女の子たちへの支援「ハートサポート2021」プロジェクトの始動を発表した。
「生理の貧困」問題に立ち向かうことでSDGs の目標「3.すベての人に健康と福祉を」、「4.質の高い教育をみんなに」に貢献することを目指す同プロジェクトは2018年、2019年、そしてコロナ下での休止を経て今年で3回目となる。
今回はアフリカ・ケニアだった支援先をザンビアへと変更し、支援内容も新たに活動が始まる。
・2019年度のキャンペーンについてインタビューしたランドリーボックス過去記事はこちら
・2019 年度「ハートサポート」活動レポートはこちら
「ハートサポート」プロジェクトとは?
ハートサポートは、「チャレンジし続ける女の子を応援する」をコンセプトとした生理用品「エリス コンパクトガード」の発売をきっかけに生まれたプロジェクト。このプロジェクトでは大王製紙と特定非営利活動法人AMDA社会開発機構が協力し、SNS アクションを通じた世界の女の子たちへの支援を実現する。
2018年から毎年「国際ガールズデー(10月11日)※」を中心に展開されてきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により今回は 2021年2月1日に変更となった。
※国連によって2011年に採択された「女の子たちの権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日。
「ハートサポート 2021」支援内容
1、SNS を通じた布ナプキン作製支援
Twitterでハッシュタグ「#ハートサポート」をつけてハートサポート活動に対する感想またはザンビアへのメッセージを投稿すると、1件の投稿につき布ナプキン1枚の作製費が支援される。
現地の女の子たちが布ナプキンを作製し、配布・販売を行う。一過性の支援で終わらせず、貧しい家庭の女の子たちも繰り返し生理用品を利用できる環境を作るとともに、作製した布ナプキンを販売することによって、収入を得る機会を生みだすことができる。
特設サイト:https://www.elleair.jp/hs/
2、現地コミュニティスペースの開設
今回のプロジェクトは物質的な支援に留まらず、男女間の格差が生む「生理の貧困」を取り巻く環境を変えていくため、意識の改善にも積極的に取り組む。
「ハートサポート2021」は布ナプキン作製・配布・販売の場として、また健康相談や衛生知識を提供する場としてのコミュニティ・スペースを提供。布ナプキンの配布・販売だけではなく、継続的に衛生意識の向上を促進することがねらいだ。
「ハートサポート」支援先
・ザンビア共和国 首都ルサカ市のスラム街(ジョージ地区)
イギリスによる植民地時代を経て1964年に独立して以来、いまだ20万人あまりが厳しい生活環境下での暮らしを強いられる。
ザンビアに住む生理のある女の子たちの多くは生理用品へのアクセスがないために、新聞紙や古着などを代用し感染症などの深刻な問題を生んでいるだけでなく、教育機会の不平等を招いている現状がある。
学校でもトイレが備わっていないケースや、トイレがあっても鍵がかからずプライバシーが保てないなどといったケースがよくあるそうだ。生理用品を長時間にわたって交換できず不快感や健康被害の原因になることも。また、理解が不十分であるために生まれる偏見によって、生理中に学校を休まざるをえない女の子は10人にひとりいると言われている。
このように社会的に生理がタブー視され、正しい知識を深める機会にとぼしいザンビアの女の子たちに、物質的な支援だけでなく持続可能な学び・環境改善の機会を提供することを目指す「ハートプロジェクト2021」は、3月31日まで実施中だ。