痩せないと自信が持てない。恋愛がうまくいかない。オシャレができ出来ない。幸せになれない。太っているせいで、何もかもうまくいかない!だからまずはとにかく痩せなくちゃ!とりあえず今日から断食!
そんな風に焦ってしまう気持ち、わかります。私もそう思っていたからです。
確かにLLサイズで生きていると、アパレルショップで素敵だなと思った服のサイズがなかったり、不便を感じることがときどきあります。
でも、うまくいかないことを何でも体型のせいにしてしまうと、今の自分の体を生きるのが苦しくなってきてしまうもの。
むしろ順番が逆で、うまくいかないことがあるときほど、自分の嫌な部分である体型が気になりすぎてしまうのかもしれません。
だからまずは落ち着いて、体型の変化だけに自分の幸せを委ねるようなマインドを見直してみることが大切だと思います。
体型はその人をあらわす要素のひとつに過ぎない
スリムな体型の人で幸せな生活を送っている人もいますが、実は自信がなかったり、恋愛がうまくいかなかったり、幸せだと感じられない状況の人もいますし、逆にぽっちゃり体型で楽しく充実した人生を生きている人だっています。体型はその人をあらわす要素のひとつに過ぎないのではないでしょうか。
人間には認知バイアスというものがあり、「自分が見たいものに意識を向ける」と言われています。もし「痩せなきゃ人生はうまくいかない」と自分で定義していたら、その通りになってしまうかもしれません。あなたは自分の幸せや人生をどんなふうに定義しているでしょうか?
例えダイエットをしたとしても体が変化するには時間がかかります。
肉体的な変化に固執しすぎるよりも、まず体型以外のところで今現在の自分自身について研究したり、人生をより楽しく豊かにする方法に取り組むほうが幸せに近づくものだと私は思います。
今を心地よく生きるために変えられることを、いくつか考えてみましょう。
1. 雰囲気の引き出しを研究する
ヘアメイクやファッションなど「痩せてから」と我慢したり「今の自分にはふさわしくない」と決めつけていることはないでしょうか。
たとえば、スリムなサイズしかないブランドの服を着ることは難しくても、ファッションの系統をいろいろと試すことはできます。
好みの服をどこで買えばいいかわからない場合は、インスタグラムでプラスサイズのコーディネートを載せているアカウントを参考にしたり、サイズが豊富な海外通販を利用する方法もあります。
ヘアメイクでも人の印象は変わるものですし、やり方がわからなければ、プロのへアメイク講師に教えてもらえるレッスンもあります。
「ファッションやヘアメイクで常に美しくいましょう」ということではなく、1番大事なことは、痩せること以外にも自分が心地良く過ごせる方法の引き出しを持つこと。
「自分にはこんなこともできるんだ」と知ると自然と楽しくなると思います。
2. コミュニケーションのとり方を見直す
私は以前つらい状況だったときに誰かに共感してもらいたくて、会う人会う人にネガティブな話や愚痴ばかり話していたことがあります。きっと相手を疲れさせてしまったり困らせていたこともあるはず。今となっては反省しています。
たまに愚痴を言うことは誰にでもあると思いますが、目の前の相手と対話をするよりも、自分を理解してほしいという気持ちが強くなるとコミュニケーションが成立しません。
「どうせ私は◯◯だし」と言って卑屈になることも、相手のエネルギーを奪うことになります。無意識のうちに周りの人とネガティブで繋がりを持とうとしていたら「自分が不安な状況に陥っている証拠」だと気づくようになりました。
コミュニケーションは相手とのキャッチボールがあってこそ成り立つものです。もし自分の気持ちを洗いざらい誰かに話して受け止めてもらいたいなら、カウンセラーなどプロに話を聞いてもらうこともひとつの方法だと思います。
3. ライフスタイルを見直す
毎日の睡眠時間は4〜5時間。眠い目を擦りながら無理やり起きて仕事に行き、嫌な仕事をなんとかこなして帰宅。ダイエットのつもりで朝と昼は少なめの食事なのに、夜は仕事のストレスで過食することも多い自分に自己嫌悪。
日常生活に物足りなさを感じてネットサーフィンで夜更かし(しかも夜更かししても結局は心が満たされない!)
そんな毎日を繰り返していたのが、愚痴っぽくなっていた時期の私のライフスタイルでした。
当時は人生がうまくいかないことを「痩せていないせい」だと思っていましたが、そんな生活ではネガティブ思考になるのも無理はなかったと今はわかります。
心と体の健康のために何ができるのか、本当は何が問題になっているのか、自分のライフスタイルを振り返ってみると発見があるかもしれません。
「いつかの未来の自分」は、過去と今の延長線上にあるもの
とにかく早く痩せなきゃ!と思っていた私ですが、「体重を減らさないとできないこと」って、実はそんなに多くないと今は思います。
「こうじゃなきゃいけない」と自分を縛り付けるよりも、柔軟になって「それ面白いね」「あ〜幸せ」と思わず声に出してしまうような経験を増やしていくことのほうが大切だったのです。
「いつかの未来の自分」は、過去を捨て去って突然生まれ変わるようなものではなく、過去と今の延長線上にあるもの。だからこそ「今」に対する視点を変えて、自分が幸せを感じられるような状況を少しずつ作っていきましょう。
まずは落ち着いて、体型の変化だけに自分の幸せを委ねるようなマインドを見直してみることが大切だと思います。