私は管理栄養士としてアスリートやスポーツ愛好家をサポートする傍ら、トレイルランニングという山道を長距離走るスポーツに取り組んでいます。

今回、初めて試してみたスポーツタイプの生理ナプキン「ソフィSPORTS」についてレビューしたいと思います。

トレイルランニングと生理の付き合い方

まずは、トレイルランニングと生理についてお話しします。トレイルランニングは、基本的に登山道やその周辺の林道を数十キロから数百キロ走るアクティビティなので、生理との相性が特に悪いスポーツのように感じます。

山にはトイレの数がとても少ないですし、平地を走るのに比べて上下動の動きが多くなるため「漏れ」が気になります。また、トレイルランニングは食料や飲み物、ギアやその他の必要品をザックに入れて背負って走るため、かさばるナプキンがどうしても邪魔になってしまいます。

タンポンを使う人もいると思いますが私は使っていないので、生理と山に行く日が被ると仕方なくナプキンをザックに入れて走っています。幸いにも私は経血の量が多くないほうなので、山に行く日やレースの日と生理が被っても、ピルなどを服用することなく出走しています。

レース中に何度もトイレに行くことはタイムロスに繋がります。できればトイレに行きたくないというのが正直なところ。ですが山はそもそもトイレが少ないということもあり、行けるときになるべくこまめに行くようにしています。

「ソフィSPORTS」を使ってみて

私は今まで、ナプキンを選ぶ基準は「価格」でした。「どうせ消耗品だし」と思いなるべく安いものを買って使っていました。特に大きな不快感や不便さを感じたこともなく、日常的にランニングを行っているので、ズレ防止の観点からいつも羽付きのものを選んでいました。

今回は「ソフィSPORTS」の特に多い昼用26cmの羽つきと羽なし、2つのタイプを試しましたが、いつも使っている羽付きタイプのものについてレビューしたいと思います。

爽やかでスタイリッシュなデザイン

Photo by Eriko Arai

「SPORTS」という名前のイメージ通り、爽やかなデザイン。包装紙の色は、羽つきはピンク色、羽なしはオレンジ色でどちらもスタイリッシュな印象を受けました。

とにかくフィット感がいい

使用して最初に思ったのが「フィット感がすごくいい」ということ。生理中、特に経血量の多い日はナプキンと膣の間の隙間が気になっていて、密着させるためにサニタリー用の重ね履きショーツを使用していました。

でも、このナプキンは膣との隙間がゼロと言っていいくらい肌にぴったりとフィットしてくれました。ショーツを重ね履きしなくても不安はなく、山でのアクティビティを楽しむことができました。

横幅が広く、安心感がある

Photo by Eriko Arai

今まで使っていたナプキンは、クロッチ部分(経血を吸収させる部分)と羽の部分の境目に経血がついてしまうことが小さなストレスになっていました。

でもこの「ソフィSPORTS」は膣周辺のクロッチ部分の横幅が広いように感じました。それにより、羽との境目に経血がつくこともなく長年気になっていた問題が解決。

ナプキンを変えるだけで、悩みがこんなにあっさり解決するものかと驚きました。横幅が広い分、横漏れに対する不安も軽減されたのです。

トレイルランニングは上下左右、いろいろな方向に体が動くスポーツなのですが、実際に使用してもズレや漏れを感じることはなく、快適に体を動かすことができました。

ナプキン裏面のノリの粘着力が強い

Photo by Eriko Arai

なんとなく気になって、ソフィスポーツの裏面のノリ部分を手で触ってみました。手からナプキンを剥がそうとすると、思ったよりしっかりとくっついていて、「え、ナプキンってこんなに粘着力あったっけ?」と驚きました。

普段使用しているナプキンと比較してみると明らかにソフィスポーツの方が裏面の粘着力が強い。ホールド感があって、より安心してランニングに集中できるなと思いました。

スポーツをする時もしない時も「ソフィSPORTS」を味方に

Photo by Eriko Arai

今回は先入観を持たずにレビューをしたかったので、事前に「ソフィSPORTS」については何も調べずに、ひと通り試してから、答え合わせのような感じで公式サイトをのぞいてみました。

そこには『生理中の日常はスポーツと同じくらいタフな日がある』ことや、『驚くほどズレに強い』ナプキンであることが書かれていました。

また製品の特徴は、次のように紹介されています。

①「ソフィSPORTS」は高密度な3Dフィット吸収体により、多量に吸収すること

②フィット性の高い形状が動きや衝撃によるズレを防いでくれること

③大きめの羽と、裏面のノリの面積を広くしたことによるズレへの強さ

実際に使用してみて3点の特徴を実感することができ、とても納得できました。

無月経・月経異常だった中学時代

少し自分の生理を振り返ってみます。私は小学生から高校生まで陸上競技の長距離を続けました。中学時代は全国大会出場や都道府県対抗駅伝の県代表に選出されたりと、同世代の競技者の中ではトップ選手の部類にいたと思います。

しかし、競技成績とは裏腹にその頃の私はオーバートレーニングや間違った食事が原因で鉄欠乏性貧血(*1 )に悩まされ、普段の生活でも体調が優れない時期が多くありました。

(*1 血液中のヘモグロビンや鉄が不足する貧血。陸上の長距離選手に多く見られる)

また小学校高学年に初潮を迎えましたが、中学3年間は生理が止まってしまい、一度も来ることはありませんでした。その頃は『生理が来なくてラクだな』くらいにしか思っていませんでしたが、今考えるととても愚かな考えだったと思います。

現在、生理は毎月来ているものの周期が乱れやすく、生理についてはなにかと心配事が尽きません。

ハードな日でも、生理は待ってくれない

私たち女性の日常は、ときにスポーツ並みにハードな局面があります。仕事で長時間座りっぱなしなときも、子どもと遊ぶときも、毎日の家事をこなすときも、私のように24時間以上をかけて山を走るときも、生理は待ってくれません。

でも生理とはできる限り仲良く付き合っていきたいところ。これからは状況に応じて生理用品を使い分けたり、自分のからだを労ったり、私の生活によりフィットした生理週間の過ごし方を見つけていきたいと思います。

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