最近、生理への関心の高まりと、フェムテックの躍進により、さまざまなプロダクトがメディアで紹介されるようになった。

そのなかで、プチプラ、と評されるものが1000円越えの価格帯であるのを見ながら、いつになったらしまむらが紹介されるの?とソワソワ。ランドリーボックスでも記事が更新されるたびに手に汗握りながら見守っていた。

しかし、待てど暮らせどしまむらの名前は流れてこない。ついにしびれを切らしてランドリーボックス編集部に直談判した。

「しまむらのサニタリーショーツ、めっちゃ安くていいんです!!火傷するくらい熱いレビュー書きます!」

自分でも引くくらい暑苦しいメッセージを送った。

そうして実現した今回の記事。私の心のふるさと、しまむらの超プチプラ!これぞプチプラ!なサニタリーショーツを紹介する。これから、プチプラ界のダークフォース、しまむらについて熱く語るが、しまむらの回し者ではないことを、最初に断っておく。

久しぶりに訪れたしまむらは、穏やかになれる場所だった 

私は貧困家庭で育った。そして生理はめちゃくちゃ重かった。生理の貧困の当事者を取材すると、「経血の漏れ」と闘っていた体験談を聞くことが多い。しかし、私は母が買ってくれたしまむらのサニタリーショーツのおかげで、経血が多い夜も、漏れを心配せずに過ごせたのだ。 

先日、下着を買い替えるために、ひさびさにしまむらを訪れた。新品の商品の独特な香り。広い店内。ここ、日本だっけ?物価変動でも起きたんか?と異国に降り立ったのかと錯覚するほどのプチプラのオンパレード。これぞしまむら安心価格。

そして懐かしいデザインから漂うハンパない庶民感(褒めてます)。

片田舎でアパレルショップがほぼなかった私の地元にもあったしまむら。都会の洗練されたショッピングフロアに落ち着かなかった私の心が、穏やかになる場所が東京にもあるなんて。

S〜5Lまで!圧倒的サイズ展開が魅力

真っ先にサニタリーショーツコーナーへ向かった。うん、やはり圧倒的品揃え!15年ほど前、私が小学生の時からこの品揃えは健在だ。

まず、なんといってもサイズ展開。天下のユニクロでもXLまでである(オンラインは3Lまで)しかし、我らがしまむら、商品によっては最大5Lまで揃っている(*)。

(*すべての商品が5Lまでではありません)

しかもS~5Lまで、お値段は全て同じ。ちなみに私は身長が高く、小学校を卒業する頃にはすでに166センチあった。幼い頃から規格外女子であったため、一般的なS/Mサイズでは小さすぎる。

「フリーサイズ」なんて表記を見るとちゃぶ台返ししたくなる。全女子が履けるサイズなんてあるわけないだろうううう。”平均女子専用”の間違いだと思う。そんなわけで、安くてサイズ豊富なしまむらにお世話になりっぱなしだったのだ。

生理の時は締め付けが弱いほうが好みであるため、普段のワンサイズ上を選んでいる。一般的な吸水ショーツは締め付けが強い印象があるし、サイズも限られている。

しまむらのサニタリーショーツは、ナプキンが当たる所はしっかり吸水性があるものの、それ以外の部分は綿素材で肌触りもなめらか。このバランスが絶妙だ。

私は昔から、生理はしまむらのサニタリーショーツとナプキンの組み合わせで過ごしている。最近人気の吸水ショーツと違って手洗いしなくいていい。私は超ズボラなうえ、毎日オーバーワークなので、手洗いは絶対にしたくない派。よほど経血がべったりついた時は、軽くすすいで洗濯機にポンっ。おまけに乾くまでの時間も普通のショーツと変わらない。

カイロ用のポケットがあるタイプも

昼用、夜用はイラストでわかりやすく表示している。また、消臭、制菌機能も備えていて、機能性も言うことなし。しかし、ここで終わらないのが我らがしまむら。なんと!カイロポケットがついたものがあった。

私は生理の時、夏でもお腹に貼るカイロが手放せない。血流が悪くなり、手足が尋常じゃなく冷えて、下腹部の鈍痛がひどくなるためだ。

しかし!貼るための粘着力が弱くなって、カイロが床にぽとっ……あわてて拾い上げ、何ごともなかったように振る舞いつつも、内心は大焦りなんてこともある。

でも、ショーツにカイロポケットがあれば、そんな心配もない。なんなら貼らないタイプのカイロだってポケットに忍ばせておける。冬に使って余った貼らないタイプのカイロを、活用できてありがたい。いいぞ、いいぞぉーしまむら!もう一度言っておくが私はしまむらの回し者ではない。

そして、しまむらといえば有名メーカーやブランドやキャラクターのコラボ商品がお安く手に入ることでも有名。自社ブランドは履き込みが深いデザインが中心。一方キャラクターやブランドデザインのものは、履き込みが浅いものが多く、好みで選べる。私は後ろの伝い漏れが怖いのと、おなかを冷やしたくないので深めを選んでいる。

お値段、なんと税抜き490円!これぞプチプラ。ありがとうプチプラ。

オーガニックコットン使用で3枚690円のスタンダードショーツもおすすめ

そしてここからは、サニタリーショーツ以外の、生理期間に役立つアイテムを紹介する。まずは、スタンダードショーツ。3枚セットで690円(税抜)!私が子どもの頃は580円くらいだった気がする。それでもこの安さ。しかもなんとオーガニックコットンを使用している。

これを5年以上、穴が空くまではいていた。安いものにありがちな、すぐによれたりテロテロになったり、肌触りが悪かったり、なんてこともない。丈夫で安心できるショーツである。

なぜこれが生理の時に使えるかというと、ネイビーや黒の濃いカラーも多く、もうすぐ生理が来そう、または生理が終わりかけの時に凄く便利。ちょっとくらい血がついたって白地に比べたら気にならない。

重ね履きで安心できる一部丈のスパッツは女子の味方 

そして次に紹介するのは一部丈のスパッツ。これも圧巻の品揃え!肌触りがよい綿素材から吸水速乾素材、冬はフリース素材まで、とにかく豊富。

学生時代は制服のスカートの下に履いていた。経血量が多い人は、漏れを防ぐための安心材料はいくらあってもいいだろう。カラーが黒で経血がついても目立ちにくく、椅子やボトムスが汚れるのを防いでくれる。

蒸れが心配な人には吸水速乾素材がおすすめ。さらっとしていて汗をかく真夏でも快適。また伸縮性も抜群でとにかく気持ちいい。逆に、冷えが気になる人には綿素材がおすすめ。エアコンの冷えから守ってくれる。

そして、なんとウエスト細ゴム使用タイプもあり、スラックスの下に重ねばき可能。ゴワ付きもなくて履きやすいから、漏れが心配な人は、経血量が多い日だけでも履いてみることをおすすめしたい。

こちらも1枚490円(税抜)。なんだかどこを見渡しても安すぎて、金銭感覚がバグりそうになる。

最近ショーツタイプのナプキンが発売され、漏れへの最終兵器感があって感動した。でもやっぱりネックなのは価格。消耗品なので仕方がないけれど、しまむらのサニタリーショーツや一部丈スパッツは数年繰り返し使えてワンコインなのである。

イマイチな点が見つからないほど、信頼できる

機能性、サイズ展開、肌触り、丈夫さ、ラクさ、デザインの豊富さ、値段、どれをとってもすばらしい!あっぱれしまむら。

正直レビューって、いいところもイマイチなところも書くものなのだろうが、イマイチな点が本気で見つからない。

あるとしたらこんなにいい物を作り続けているのに、自己主張や宣伝を派手にせずに慎ましやかにしていることである。おかげで大手をふるって宣伝したくなってしまうではないか。 

貧困規格外生理重め女子である私の味方でいてくれてありがとう。

フェムテックが日の目を浴びるずっと前から、圧倒的安さで良質なサニタリーショーツをひっそりしっかりがっつり提供し続けてくれている。一生添い遂げるぞしまむら。

しまむらの吸水サニタリーショーツのレビューはこちら

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