8月15日、イギリス北部のスコットランドで、生理用品を必要とするすべての人に無料で提供することを自治体や教育機関などに義務づける法律が施行された。NHKなどが報じている。
法律の制定までの取り組み
8月15日に施行された法律では、経済的な理由などで生理用品が十分に手に入れられない「生理の貧困」に対応するため、生理用品を必要とするすべての人に無料で提供することを自治体や教育機関に義務づけている。
スコットランドでは、2017年、世界で初めて生理用品の無料化事業を試験的に実施。
その後、自治政府は本格的な実施に踏み切り、小学生から大学生を対象にして生理用品を無料で提供してきた。そして、2020年11月には、小学生から大学生に限定せず「すべての人」を対象にして、全土の公共施設で生理用品を無料で入手できるようになる法案を制定した。
*スコットランドにおける、生理用品の無料提供の法制化に向けたこれまでの経緯はこちら
【UPDATE】英スコットランド、生理用品を全土で無料提供。「必要としているすべての人」へ | ランドリーボックス
NHKによると、スコットランド自治政府は2017年以降、生理用品を一部の公共施設で無料で手に入れられるように、2700万ポンド以上(日本円で43億円余り)を費やしてきたという。
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ランドリーボックスでは、「生理の貧困」に関する、国内外の無料提供に向けた動向や企業による取り組み、当事者の実態調査等を取り上げています。
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