セックスのお悩み、コンドームが原因かも?
みなさんはこれまでに何種類のコンドームを使ったことがありますか?
実は、日本で売られているコンドームはおよそ100種類以上。「コンドームってそんなにあるの?」と驚かれる方も多いかもしれません。
それもそのはず、コンビニで売られているコンドームは多くても3〜4種類ほど。量販店やドラッグストア、もっとも多くのコンドームを取り扱っている18歳未満立ち入り禁止のアダルトショップやECサイトでも、全種類を販売しているお店はほぼありません。
「セックスのときに気持ち良くない」「コンドームが苦手」
そんな悩みがある人は、これまで使ったコンドームがたまたま合わなかっただけかもしれません。100種類すべてを試す必要はありませんが、第2回のコラムでお話したように、自分の身体やパートナーとのセックスに合ったコンドームを見つけるまでは、ぜひ使い比べてみてほしいと思っています。
自分に合ったコンドームが見つかるかも!「推しコン方程式」のススメ
自分に合ったコンドーム「推しコン」に出会うために、おすすめしたいのが「推しコン方程式」です。
これは私が主催する「コンドーム試触会」で伝えているもので、「素材」「サイズ」「厚さ(薄さ)」「ゼリー」「形状」の5つの特徴から、自分好みのコンドームを絞り込んでいくための早見表のようなものです。
そのなかでも、コンドーム選び初心者さんには「素材比べ」から推しコンを見つけることをおすすめしています。
コンドームの素材は、「ゴム」という愛称で親しまれてきたように、長らくラテックス製がもっとも基本的な素材でした。しかし、1998年に登場したポリウレタン製の「ゴムじゃないコンドーム。サガミオリジナル」によってコンドームの素材は2種類に。
その後、合成ゴムを主とするイソプレンゴム製コンドームが登場し、現在ではコンドームの素材は3種類になりました。
人気のコンドームが必ずしも自分に合うとは限らない
巷では薄いコンドーム(ポリウレタン製)が人気のようですが、実はそれぞれの素材にはメリット・デメリットがあります。
なかでもポリウレタン製のコンドームは好みが分かれやすい素材。「ポリウレタンに換えてセックスの痛みがなくなった」という人もいる一方で、反対に「その素材だと痛くなってしまう」という人もいます。
コンドームの種類が豊富なように、私たちの身体も十人十色。「薄いから」「近場で買えるから」ではなく、どの素材が自分に合っているのか合っていないか、性別を問わず、探してみてほしいと思っています。
3つの素材の見分け方!「おうちコンドーム試触会」で比べてみよう
百聞は一見にしかず。実際に3種類の素材「イソプレンゴム製」「ポリウレタン製」「ラテックス製」のコンドームを購入し、自分の五感で比べてみましょう。
ここでは、お店でもスムーズに買いやすくなるように簡単な見分け方を紹介します。
1. イソプレンゴム製
イソプレンゴム(ラバー)製のコンドームは、「SKYN」のみ。
「SKYN」は現在、日本国内では不二ラテックス株式会社から「標準」「Lサイズ」「ジェル付き」「粒付き」の4種類が展開されています。パートナーのサイズを確認したうえで、気になったものや自分好みのものを1つ選んでみましょう。
2. ポリウレタン製
ポリウレタン製のコンドームは、パッケージに「0.02mm」または「0.01mm」と書かれているものが目印です。
この表記が書かれていればポリウレタン製なので、こちらも1つ選んでみましょう(※ただし、例外的にマツモトキヨシとファミリーマートで発売されている「うすぴた0.02」は、ラテックス素材なのでご注意ください)。
3. ラテックス製
最後は、「ラテックス製」素材のコンドームについて。
「SKYN」でもなく、0.03mm以上の厚みのコンドームだったら、すべてラテックス製です。
ラテックス製のコンドームは、ほかの素材と比べてもっとも種類が豊富です。先ほど紹介した「推しコン方程式」にあるようなゼリーに特徴のあるコンドーム(甘い香りや温感作用など)や、粒付きといった形状に特徴のあるコンドームなど、「推しコン」探しで1番ワクワクするのがラテックス製のコンドームかもしれません。
「推しコン」選びは、セックスの余計な痛みや不快感を予防できる
参考までに私の「推し素材」をご紹介すると、1番はイソプレンゴム、次にラテックス、ポリウレタンの順です。
ポリウレタン製のコンドームは、その素材の硬さが私にはどうも苦手で、特に「精液だまり」と呼ばれる先端の突起の異物感を強く感じ、セックスのときに痛くなってしまうことが多いです。
また、私は今までラテックス素材を使ってアレルギー症状(※)がでたことはないのですが、素材以外の要素、例えばコンドームの「厚さ」や「ゼリーの素材、質感、量」によっては、摩擦による膣内での引っかかりを感じて痛くなってしまうことがあります。
「イソプレンゴム」の場合は素材も柔らかく、硬さによる違和感や引っ掛かりを感じにくく、痛みを感じにくいので、私にとってはSKYNが推しコンのひとつです。
もちろんその日の体調なども関係してくるのでケースバイケースではあるのですが、自分の好きな素材、苦手な素材を知っておくだけでも、感じる必要のない痛みや不快感を予防することができます。
まずはコンドームの素材を使い比べて、「推しコン」を見つけていきましょう!
※天然ゴム製品に接触することによって生じる接触部位および全身のじんましん、咳や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)などの呼吸器症状、アナフィラキシーショックなどの即時型アレルギー反応を、ラテックスアレルギーといいます。