コンドームは男性だけが選ぶもの?

みなさんはコンドームを自分で買ったことがありますか?「自分が付けるものじゃないから」「買うのが恥ずかしい」といった理由で、コンドーム選びを男性に任せている人も多いのではないでしょうか。

たしかに、サイズに関してはコンドームを実際に装着する当事者が選ぶほうがいいと思います。しかし、コンドームの“素材”に関してはぜひ、女性にも積極的に関心を持って選んでほしいのです。

例えば、基礎化粧品やシャンプーなど肌に直接触れるものに関してはこだわって選んでいる人も多いと思います。コンドームは男性器に装着するものではありますが、その表側(外側)は男性だけでなく、女性の粘膜にも触れます。粘膜は皮膚よりもデリケート。

それなのに「なんでもいい」と男性だけに任せてしまうのはもったいない!むしろ女性も、自分の体に合ったコンドームを相手と相談しながら選んでほしいと思っています。

女性もコンドームを選んでほしい3つの理由

画像=本人提供/写真は、DAISOのコンドーム

1. セックス時の痛みを解消できるかもしれないから

女性にもコンドームを選んでほしい理由の1つとして、性交痛の原因にもなっている「うるおい不足」を解消してくれるから、という理由があります。

女性の体はとてもデリケート。セックスで感じていても濡れにくいときがあります。女性が濡れにくくなる原因はさまざまなものがあります。例えば体調不良、生理前、飲酒をしている、緊張や不安がある、ストレスを感じているなどの状態では濡れにくくなると言われています。また、「濡れなかったらどうしよう」と不安になると、かえって濡れにくいという悪循環に陥ってしまいます。

そんなときは、ジェルがたっぷり塗布されているコンドームを試してみましょう。本来なら潤滑ゼリーを使うのがいいのですが、いきなり使ってみるのは少し気が引けてしまうという人は、ジェル多めのコンドームを使うのがおすすめ。

コンドームを装着するいつもの流れでうるおいをプラスできるので、さりげなく、なおかつ安心してセックスをすることができます。

ただし、それでも痛みが続くようであれば、婦人科系疾患が隠れている可能性があります。その際は専門医に相談してみましょう。

濡れやすくなるカギは、心と体がリラックスできていること。今回ご紹介したジェル多めのコンドームで、セックス時の痛みの解消になったら幸いです。

2. アレルギーの予防になるから

2つ目の理由は、「アレルギー症状の予防につながる」ということです。

コンドームでもっともオーソドックスな素材は、ラテックス製。しかし、この素材を使うことで赤みや腫れが出てしまったり、痒みや痛みなどを感じる人がいます。

例えば、バナナやアボカド、南国系のフルーツを食べたときに(口の中や喉に)違和感を感じたことがある人もラテックスアレルギーの可能性があるそうなので注意が必要です(そのほか、口腔アレルギー症候群・ラテックスフルーツ症候群などと呼ばれています)。

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

自分がラテックスアレルギーだと気づかずにいる女性も少なくないのですが、ラテックスアレルギーだった場合には、コンドームの素材をラテックス以外のものに替えましょう。その際は、イソプレンラバーやポリウレタンの素材がおすすめ。

コンドームの素材は全部で3種類ありますが、素材によって合う合わないは人それぞれです。まずは3種類の素材を試してみてから、自分に合った推しコンを見つけてみましょう。

3. セックスのマンネリやセックスレスの予防になるから

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

女性にもコンドームを積極的に選んでほしい理由3つ目は、「マンネリの解消」、すなわち「セックスレスの予防になる」ということです。

自分に合ったコンドームを選ぶということは、いろいろなコンドームを知るということ。男性のみならず女性もコンドームについて知っていれば、女性から「今日はどれを使う?」とセックスを誘う際のハードルも低くなるでしょう。

また、その日の気分やムードに合わせて新しいコンドームを使っていくことも、セックスの新鮮味をキープできます。

コンドームは、ユニークかつ種類がとても豊富。例えば、表面に突起が付いているもの、温感ジェル付き、甘いフレーバー付き、不思議な形をした「エフェクター系コンドーム」というのもあります。

「いつもと違う」を、コンドームを通して簡単に試すことができるんです。使ったコンドームの感想を話し合えば、フィードバックもできるのでセックスのQOLの向上も見込めます。

まずは自分で買ってみよう

画像=本人提供/写真は、無印良品のコンドーム

「これまでに1度もコンドームを買ったことがない」という人は、まずは1度でいいのでコンドームを買ってみましょう。コンドームが売っている場所はコンビニエンスストア、ドラッグストア、アダルトグッズショップ、ネットショップなどですが、実は100円ショップや無印良品でも買うことができます。「ここなら自分で買える」という場所を見つけておくことが大切です。

最初は「買うのが恥ずかしい」という気持ちももちろんあると思います。しかし何度か買うことで慣れて、恥ずかしいと思っていた気持ちも和らいでいくはず。そして、コンドーム選びの楽しさがセックスへのモチベーションにも繋がればうれしいです。

最後に、家やカバンの中でコンドームが目立ってしまうのがイヤと感じる人は、専用のケースに入れておくのがおすすめです。紅茶やお菓子などのおしゃれな缶や箱にしまってベッドサイドに置いてみたり、普段から持ち歩く場合は、コンドームがつぶれないような素材で“推しコンケース”を作ってみても良いかもしれません。

私は100円ショップで買ったマカロンのような形でシンプルなデザインのイヤホンケースに入れて持ち歩いています。

画像=本人提供

自分の体と相手の体を傷つけず、「性感染症」から守るための必需品として、そして快適なセックスのためにお気に入りのコンドーム“推しコン”を選んでみてください。

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