ここ数年、化粧品メーカーからメンズコスメブランドやメンズシリーズが多く誕生し、拡大をみせているメンズビューティ市場。
「@cosme」を運営する株式会社アイスタイル(以下、アイスタイル)がこのほど、同サービスのモニターの18〜69歳の女性、5,820名を対象にし、「女性のメンズビューティ受容に関するアンケート調査」を行った。
今回は、いくつかの調査結果を抜粋してご紹介したい。
男性のスキンケアやメイクに対して、大半の女性がポジティブな反応を示す
ここ数年、シャネル(CHANEL)やディオール(DIOR)、トムフォードビューティ(TOM FORD BEAUTY)といった大手化粧品メーカーでもメンズ向けのコスメシリーズが登場している。
アイスタイルが行ったアンケート調査によると、男性のスキンケアやメイクに対する女性の意識は好意的なものであることが分かった。
例えば、「男性がスキンケアをすること」については、約9割の女性が「とてもいいと思う/まあいいと思う」と回答。
また、「男性がメイクアップをすること」については、スキンケアに比べて約3割弱ほど下がるものの、約7割の女性が「とてもいいと思う/まあいいと思う」と回答したという。
「化粧品を買うとき、周囲の目が気になる」という男性の声もやはりある
こうした女性たちの反応がある一方、当事者の男性にとってはメイクをする、化粧品を買うといった行動にハードルがあることも否定できない。
例えば、アイスタイルが今年2月に実施したアンケートでは、@cosmeメンバーの20代以下の男性、約3割が化粧品を購入するときに「店頭での周囲の目が気になる」と回答したという。
化粧品の広告モデルに男性が起用されることも、大半の女性が好意的
韓国発のコスメブランド「LAKA」は、インスタグラムを覗いてみると男性モデルが多く起用されている。
このように、ここ数年で化粧品の広告モデルに男性が起用されることも増えてきたが、こうした傾向に対しても女性の反応は好意的だ。
例えば、アイスタイルの調査では、化粧品の広告モデルに男性が起用されることについて、約8割の女性が「とてもいいと思う/まあいいと思う」と回答したという。
化粧品売り場の男性客の存在、約6割の女性が「あまり気にならない/まったく気にならない」
先に紹介した「化粧品を買うとき、周囲の目が気になる」という男性の声からも、メンズビューティへの理解はまだまだ必要と言えるだろう。
しかし、アイスタイルが行ったアンケート調査によると、百貨店やドラッグストア、バラエティショップといったいずれの利用者も約6割の女性が男性客の存在を「あまり気にならない/まったく気にならない」と回答したという。
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近年、拡大するメンズビューティー市場。その拡大とともに、メイクをしたいと思っていても「周囲の目が気になる」といった理由でメイクができない、しづらいといった男性たちの抱えるギャップがなくなっていくことが今後必要と言えるだろう。