【お悩み】

お酒やジャンクフードを我慢できず、暴飲暴食してしまいました。翌日も朝から胃の調子が悪く、シャキッとしません。早く通常の体調に戻す方法はありますか?

暴飲暴食により、余分な水分や熱が排出されない 

週末につい暴飲暴食してしまったり、生理前後で過剰に食欲が出てしまって、翌日の体も胃腸も重ダルで後悔…。

誰もが一度はこういった経験をしたことがあると思います。

通常通りの食生活であれば排出されるべき余分な水分や熱が、暴飲暴食によってしっかりと排出されず体内にこもってしまう状態を、中医学では「湿熱(しつねつ)」と言います。

「湿熱」とは

まず最初にこの「湿熱」を「湿」と「熱」に分けて説明します。

「湿」とは体にとって余分な水分を指し、湿気を嫌う胃腸を弱らせ、体を重だるくさせる要因になります。

「熱」とは体にとって余分な熱を指し、熱は基本的に体の亢進(こうしん=症状を進行させる)状態を作り出す要素です。

熱によってさらに食欲が増幅され、暴飲暴食してしまい、結果的に湿熱をさらにひどくさせてしまうという悪循環になってしまいます。

この湿熱は一度の暴飲暴食程度であれば、すぐに改善していきますが、暴飲暴食を繰り返すことでそれが体質になっていく人もいます。

湿熱体質の人の特徴

この体質の人の特徴は、常に体に重だるさや熱っぽさがあり、暑がりで汗っかきなので、暑さや湿気の多い環境が苦手です。

体型はやや太りぎみ、脂性肌でニキビや吹き出ものに悩まされがちなのも特徴。

食欲が旺盛で、特に甘いものや油っこいもの、味の濃いもの、お酒が大好物。

身体に熱がこもっているのでイライラしやすく、短気な面が出ることもあります。

他にも体に出る不調として、下記がみられやすくなります。

□ニキビや湿疹ができやすい

□口臭や体臭がきつい

□口の中に苦みを感じる

□尿も黄色く、においがきつい

□便は便器にこびりつき、臭いがきつい

湿熱をとるには?

次に湿熱対策をご紹介します。

①腹八分目を心がける

暴飲暴食が体質となっている人には一番厳しいことかもしれません。

ですが、毎食お腹いっぱいで暴飲暴食している食生活では、他の養生をしても、なかなか湿熱はとり切れません。

まずは「もう少し食べたいな…」というレベルでご飯を終えるようにしましょう。

腹八分目で胃腸を休ませてあげることはとても大切ですよ。

間食もやめてみましょう。

②肥甘厚味(ひかんこうみ)の物は避ける

肥甘厚味と言われる脂っこい物、甘い物、味付けの濃い物、つまり美味しい物を摂り過ぎるとより湿熱がたまりやすくなってしまいます。

上記に加えて、からい物も控えめにしましょう。

ラーメンやスナック菓子、ファストフード、コンビニ弁当、チョコレートなど毎日食べていませんか?

できるだけあっさりした味付けの、できれば和食を中心とした食事に少しずつ変えていきましょう。

湿熱の人は食生活の改善が必須です。

③湿熱を取る、消化を助ける食材を積極的に摂る

写真=本人提供

湿熱を取る食材は、トマトやスイカ、ほうれん草、蕎麦、キュウリ、冬瓜、ニガウリ、豆腐、リンゴ、バナナ、みかん、ミントなど。

写真=本人提供

消化を助ける食材は、大根、パイナップル、キャベツ、青梗菜、リンゴ、みかん、キウイフルーツ、サンザシ、柚子、レモンなど。

これらの食材を積極的に摂るようにしましょう!

④適度に体を動かして汗をかく

湿熱を出すには湿と熱を一緒に出してくれる「汗」をかくことも大切です。

散歩やウォーキング、ランニング、ダンスなど、体を動かして適度に汗をかきましょう。

半身浴や岩盤浴などで半ば強制的に汗をかくのも良いですが、無理をしすぎずに適度に汗を流しましょう。

湿熱対策におススメのツボ

豊隆(ほうりゅう)

写真=本人提供

すねの外側。ひざと足首の中間にあり、外側の筋肉が一番盛り上がっている場所。

親指を揃えてツボに当て、ゆっくりと肌が沈み込む程度に刺激します。

行間(こうかん)

写真=本人提供

足の甲。足の親指と人差し指の付け根部分にあるツボ。

人差し指と親指で挟んで、少し気持ち強めにグッと刺激してあげましょう。

湿熱対策をすることは食欲を正常に戻してくれることにも繋がります。

しっかりと対策を心がけて、たまーに暴飲暴食したとしても平気な体づくりをしましょうね!

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