
【お悩み】
40代後半、女性です。更年期に入ったのか、性欲減退を感じます。パートナーとのスキンシップをできるだけ長く楽しみたいのでなんとかしたいです。
年齢とともに変化する、生殖能力を司る「腎精」
この問題もなかなか人には相談しにくいですが、多くの人が悩んでいる問題だと思います。中医学では、生長・発育・老化、生殖能力や性欲に関することは「腎」が司っていると考えます。
腎は人体の生命活動の原動力となる「精」を貯蔵する場所であるとされています。
腎精が不足すると、子どもの場合は発育不良(肉体的な発育や知能発達の遅れ)につながり、大人の場合は老化が早まります。腎精の問題は基本的には「不足」のみで、「過剰」になることはないとされています。
東洋医学では、『女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化する』といわれています。
健康的な人の加齢による腎精の変化を表し、最近CMなどでも有名になりました。
腎精は、女性は28歳、男性は32歳をピークになだらかに下り坂になり、その後も下降し続けます。
これはどんなに健康な人の身にも起こる、抗うことができない人生のプロセスであり、異常なことではありません。いかに腎精を良い状態で長く維持するか、この下り坂をなだらかにしていくかがポイントです。
不摂生や栄養バランスの悪い食事など、生活習慣を見直して
腎精が不足すると、男女ともに生殖能力(性欲、卵巣機能、妊孕力、精子の形成、勃起など)が弱くなります。女性であれば経血量の減少、月経周期の乱れ、卵巣や子宮機能の弱りなど婦人科系のトラブルにもつながります。
そのほか腎精の不足は、足腰のだるさや難聴、耳鳴り、骨や歯のトラブル、物忘れや認知症などの症状があらわれます。
腎精の不足は加齢によるもの以外では、極端なダイエット、過度な疲労やストレス、睡眠不足、不摂生、慢性的な病気、栄養バランスの悪い食事、体質に合わない飲食、眼の使い過ぎなどによっても引き起こされると考えられてます。
腎を補う『補腎』のもの
・黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ヒジキなど黒い食材
・タコ、イカ、昆布、海苔、味噌など鹹味(塩辛い味)のもの
・エビ、ニラ、椎茸、ラム肉、シナモン、紅茶など身体を温める食材
・「精がつく」と言われている山芋、自然薯、黒胡麻、スッポン、うなぎなど
・くるみ、松の実、クコの実、アーモンドなどの種実類・桑の実、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類

腎を助ける養生術
・ストレスは溜め過ぎず、こまめに発散
・夜更かしはせず、その日のうちに寝る
・ぬるめのお風呂(約40℃)につかって、リラックス
・適度な運動で体を動かす
・スキンシップが少なくても、日々を楽しく過ごす
以上を意識して、しっかり腎精を補ってあげましょう。
パートナーとのツボ押しで、腎の働きを高め合う
お互いにツボ押しをしてスキンシップをとるのもおすすめです。
3つのツボを紹介します。
①太渓(たいけい)

腎精を補うのにおすすめのツボで、内くるぶしとアキレス腱の間のへこみの部分です。
へこみを押して、指先に動脈の拍動を感じるところ。優しく押したり、お灸をしたりするのがおすすめです。
②命門(めいもん)
その名の通り命を補う=腎の働き全般を高めてくれるツボ。おへその真後ろの背骨上にあります。
③腎兪(じんゆ)
ここもその名の通り、腎の働きを高めるツボ。おへその真後ろの「命門」から両わきへズレたところにあります。指圧して気持ちよさを感じるところを中心に、温めるとよいでしょう。

②と③のツボは自分で押すよりもパートナーに優しく押してもらうのがおすすめです。
中医学的に性欲を高めるためには、今日やって明日効果が出るようなものではありません。
コツコツ続けつつ、ツボ押しなどでスキンシップをとりながら、無理なく仲の良いパートナーとの生活を送ってほしいと思います。
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