「濡れにくくてセックスの度に摩擦で痛くなる」「普段は大丈夫だけど、日によってはヒリヒリする」「挿入用のセルフプレジャーアイテムを使いたいけど痛くないか不安……」
セックスやセルフプレジャーでのこのような悩みの原因は、腟の潤い不足です。
最近ではデリケートゾーンケアブームの流れから、性生活における腟の潤い不足についても雑誌やウェブサイトで紹介されることが増えてきました。しかし、誰にも相談できずに我慢している人がまだまだ多いのが現状です。
腟の潤い不足は、潤滑剤を少量使うだけでも大幅に改善できることが多いので、とにかくすぐにでも1本潤滑剤を手に入れてほしいです!
潤滑剤とセックス用ローションとの違い
「デリケートゾーンに潤いを!」と思った時に「ローションを買えばいいのか」と考える人もいるかと思います。しかし、実は一般的にセックスや男性のセルフプレジャー用として販売されている“ローション”のほとんどは、女性の腟には使えないと知っていましたか!?
とろみをつけるための増粘剤として使われるポリアクリル酸ナトリウムを多く含むローションは、体の表面に塗ってプレイを楽しむことを想定して作られています。
ポリアクリル酸は水分を吸収する性質があるので、腟内に入ると水分をどんどん吸収し、潤いを与えるどころか腟の乾燥を加速させることになります。
なので潤滑剤を選ぶ際には、潤滑ゼリー・ルブリカントなどの記載があること、成分表の上位にポリアクリル酸ナトリウムが入っていないことを基準にしてください。
潤滑剤の種類
腟に使える潤滑剤は、主に【ウォーターベース】【オイルベース】【シリコンベース】の3種類に分かれます。それぞれ特徴があり、目的や用途によって選ぶことで、より快適で気持ちよく使うことができます。今回は、それぞれの特徴を説明しつつ、4つの目的別でおすすめの潤滑剤を紹介します。
①とりあえず何か1本買いたい
「潤滑剤って色々あって何を買えばいいのかわからない!」と思ったら、まずはウォーターベースのものから試してみるといいと思います。なぜかというと、取り扱いが簡単な上に後片付けも楽だからです。
・IDルーブ アイディグライド
世界40ヶ国で愛されているIDルーブシリーズの中でもノーマルな1本です。いい意味で普通。乾きにくさとトロンとしたちょうどいい粘りです。途中で注ぎ足したい時に手がヌルヌルしていても、片手で開けられるようになっているのが助かります。
持続力:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★★:注ぎ足しやすさはダントツ
コスパ:★★★★☆
さっぱり←→しっとり:★★★☆☆
・YES インティメイト・ウォーターローション
女性の体に安心して使用できる成分にとことんこだわって作られたウォーターベースの潤滑剤です。
成分の96%がオーガニック認証ということもあり、若干植物っぽい香りとほのかな塩味&甘味があります。デリケートゾーンのpHに合わせて作られていて、使用後はサッとふき取るだけで洗い流しいらずなのがありがたいですね。終わった後にそのまま寝たい人にぴったりです。こちらもデリケートゾーンの保湿剤として日常的に使うことができます。
持続力:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★☆:洗い流し不要でズボラさんにぴったり
コスパ:★★★☆☆
さっぱり←→しっとり:★★☆☆☆
②プレイとして前戯にも使いたい
「せっかく潤滑剤をセックスに取り入れるなら、デリケートゾーン以外にも塗ってヌルヌルの感触を楽しみたい」と考える人もいると思います。また、腟の潤い不足についてなるべく話題にしたくない人もいるかもしれませんね。
そんな場合は、ちょっとしたヌルヌルプレイから潤滑剤を取り入れて、徐々にセックスの必需品にしていく手もあります。
潤滑剤はデリケートゾーン以外にも使うことができ、乳首など体のあちこちに塗って遊ぶことができます。
しかし、商品によっては、粘膜の上では「ヌルッ…トロン」とした感触なのに、皮膚の上だとサラサラに感じるものもあるんですよね。あまりサラサラしすぎると、特に男性器を手でマッサージする時には摩擦を強く感じさせてしまうかもしれません。
・bdaORGANIC オーガニックジェリーローション ハード
体の表面に塗って使いたい場合は、ウォーターベースの中でもぽってりと厚みのあるこちらがおすすめです。少し糸を引く濃厚なトロみが手と皮膚の間のクッションになって、ヌルヌルしたセクシーな感触が続きます。
持続力:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★★
コスパ:★★★★★:オーガニックなのに大容量で安い!
さっぱり←→しっとり:★★★☆☆
同じくプレイとして使う場合に、全身のマッサージから徐々にセックスへと移行したい人もいますよね。
この場合、背中やお尻など体の広い面に塗り広げることになると思うのですが、ウォーターベースの潤滑剤だと皮膚の上で均一に広がらず、乾くのも早いです。シリコンだと滑りすぎてマッサージどころではありません。
ここでオイルの出番です!オイルベースの潤滑剤は全身のマッサージにも使えるものが多く、適度な滑りが持続します。ただし、一般的なラテックス製のコンドームはオイルによって破損しやすくなるので、必ずポリウレタン製のコンドームを使ってください。
・LUVLOOB(ラブルーブ)
私が気に入っているのは、LUVLOOB(ラブルーブ)のオイルベース潤滑剤です。特にチョコレートの香りがおすすめ。ほんのり甘い香りにリラックスできてマッサージがさらに楽しくなるはずです。LUVLOOBのオイルベース潤滑剤は天然成分だけでできているので舐めても大丈夫。体の下に大きめのバスタオルを敷けばシーツを汚すこともありません。
持続力:★★★★★
使いやすさ:★★☆☆☆:コンドームを使用しないカップルにぴったり
コスパ:★★★★☆
さっぱり←→しっとり:★★★★★
③腟の乾燥が気になる
年齢を重ねてくると、ホルモンバランスの変化で腟の潤いが不足しやすくなります。粘膜の厚みも薄くなってくるため、濡れていても摩擦で傷つきやすくなることも。
少しでも腟口が傷つくと、ヒリヒリした痛みで快感を感じにくくなり、ますます濡れにくくなるし、痛みを何度も経験すると「また今日も痛いかも」と緊張して濡れにくくなるスパイラルに突入してしまうこともあります。
乾燥が気になる場合は、潤滑剤を前戯の段階から使うこと。挿入直前や挿入中にも足りないと思ったら注ぎ足しすることがポイントです。
腟の乾燥が深刻な場合、水が主成分であるウォーターベースの潤滑剤だと、どんどん吸収されてしまうこともあります。
そんな時は、オイルベースの潤滑剤を塗った上でウォーターベースの潤滑剤を塗るか、シリコンベースの潤滑剤を使うのがおすすめです。
・YES インティメイト・オイルローション&YES インティメイト・ウォーターローション
オイルコーティングをした上に水分を乗せるため、水分が粘膜から吸収されるのを防ぎます。この場合は一般的なラテックス製のコンドームが使えないので、ポリウレタン製のコンドームを使ってください。
持続力:★★★★★:注ぎ足し要らず!
使いやすさ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
さっぱり←→しっとり:★★★★★
・IDルーブ アイディシルク
潤い重視のウォーターベースと滑り重視のシリコンベースをいいとこ取りした“ハイブリットタイプ”もあります。IDシルクはウォーターベースに少量のシリコンをブレンドしているので、シリコンベースの潤滑剤に比べると、終わった後のふき取りや洗い流しが楽チンです。
持続力:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆:一度の使用量が少なくて済みます
さっぱり←→しっとり:★★★★☆
④おもちゃと一緒に使う
セルフプレジャー用のアイテムは、シリコン、エラストマー、プラスチック、ポリ塩化ビニルなどの素材でできていることが多いです。
シリコン製のおもちゃはシリコンベースの潤滑剤との相性が悪く、ゴムとシリコンの中間ような手触りのエラストマー製のものは、種類によっては油分との相性が悪いのでオイルベースの潤滑剤を使うと変質してしまうことがあります。
自分が持っているアイテムが何でできているのか分からないなら、ウォーターベースを使うのが無難です。
挿入用のアイテムを使う場合、商品によっては人間の指や男性器よりも硬い素材であることもありますよね。また、凹凸のあるものはゴツゴツ感を強く感じることもあります。
日常的には腟の潤い不足を感じていなくても、おもちゃを使うと擦れると感じている人は、少しこってりした厚みのある潤滑剤を1本持っておくと便利です。
・ピンクフロリック
ピンクフロリックはトロッとした硬めのテクスチャーなので、おもちゃとの相性がとてもいいです。腟トレアイテムを使う時にもほんの少量付けるだけでストレスなくスムーズに挿入できます。
持続力:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆:指先に乗る量でじゅうぶん
さっぱり←→しっとり:★★★☆☆
スキンケアと同じで、潤滑剤にも相性があります。人によっては初めて買った潤滑剤の使用感があまり好きではないということもあるかと思います。
しかし、潤滑剤は種類が豊富です。1本目が合わなければ、違うメーカーのもの、ベースの素材や粘度の違うものを試してみれば、必ず満足いくものが見つかるはずです。また、刺激を感じた場合は、敏感肌用のものやアレルギー成分になり得るものを省いた商品を探してみることをおすすめします。
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