年齢によって働く女性たちの健康状態は変化していく。
働く女性の健康をサポートするサービス『ルナルナ オフィス』が、今年2月から同サービスの実証導入企業として参画するJALグループの社員を対象にして、女性の健康課題に関する調査を行った。集まった回答は、女性社員2,854人・男性社員3,519人の合わせて6,373人で、主に「生理・更年期・妊活」に関するアンケート調査が行われた。
今回の調査では、生理や更年期による不調が、社員の仕事のパフォーマンスに大きな影響を及ぼしていることや、男性の9割以上が男女問わず女性の健康課題への理解が必要だと感じているという結果が明らかになった。
JAL社員、生理や更年期による不調でいつもより3割以上効率が落ちると回答
JALの社員に実施した「生理・妊活・更年期」に関する調査で、「女性特有の健康課題による不調が仕事に影響していると感じたことはありますか」という質問をしたところ、PMSや生理痛といった生理に伴う不調がもっとも多く挙げられ、仕事への影響が大きいことが伺える結果となった。
また、「生理に伴う症状がある」と回答した2,386人に、それらの症状がないときに発揮できる仕事のパフォーマンスを100%として、「不調を感じている状況での自身の仕事のパフォーマンス」を評価してもらったところ、平均で61.7%という結果に。したがって、1人あたり平均38.3%、仕事の効率が落ちると感じていることになる。
なお、更年期についても類似した数字が得られたという。更年期症状がある1,034人に「生理の不調と業務効率」に関する同様の質問をしたところ、1人あたり平均31.6%のパフォーマンスが低下していることがわかった。
9割近くの男性が、男女関係なく「女性の健康」について学ぶ必要があると回答
次に、男性社員を対象にして「あなたは“女性特有のカラダの仕組み”について男女関係なく学ぶことは必要だと思いますか?」という質問をしたところ、好意的な結果がみられた。例えば、「とても必要だと思う」39.2%、「やや必要だと思う」51.7%と、合わせて90.9%の男性が、男女問わず“女性特有のカラダの仕組み”について学ぶことが必要と回答した。
また、「男女関係なく“女性の健康”について同じ知識を持つことで期待できること」として挙げられたのは、「パートナーとの関係」61.8%、「働き方」59.3%、「職場環境」55.9%、「同僚との相互理解」46.7%だった。
JALで行われる女性の体と心に関するプログラム
なお、JALでは今年の2月から、生理・妊活・更年期のプログラムをそれぞれ設けて、全社員に産婦人科医による女性のカラダやココロについての理解を深めるセミナーと、『ルナルナ オンライン診療』を活用した婦人科受診や相談を行っていくという。また、働きやすい環境の構築や、症状を改善するためのサポートなども行っていくとのこと。