タレントIMALU・ランジェリーブランド経営MEGUMI・広告代理店勤務NATSUKO。3人が等身大のリアルな悩みやモヤモヤを専門家や先輩を招き、ゆるーく語り合う連載「ハダカベヤへようこそ」がスタートです。
妊活、恋愛、セックス…大事なことなのに、学校では教えてくれなかったことをセキララに綴っていきます。
連載第1回目は「子どもを産む・産まないの選択」をテーマにお送りします。“子どもを産む選択”がリアルに感じるようになってきた私たちが、妊活・不妊治療・卵子凍結のクリニック検索サイト「婦人科ラボ」を運営する株式会社ステルラ代表 西史織さんに「卵子凍結」についていろいろ聞きました!
IMALU
2009年ファッション誌でモデルデビュー。現在はタレントとしてTVやラジオで活動中。プライベートはお酒、映画、音楽、旅が大好き。
MEGUMI/織田愛美
すべての人に幸せな選択肢を提供するため、下着で性教育を行うブランドAlbâge Lingerie / Algesso Underwearを手がける株式会社XY創業。お酒と食事、映画と音楽、ゲームが大好き。
NATSUKO
アパレル、芸能事務所、webデザイン等、会社経験を経て現在は広告代理店に勤務。プライベートはお酒、食事を中心に様々なものに触れることが好き。
卵子凍結について
I:メグに教えてもらって初めて卵子凍結について聞いたのが1、2年前かな。初めてそういう方法があることを知った。
N:私、精子を保存しておくのが気になった時期があったけど、卵子もできるっていうのは本当に知らなかった。
I:想像つきにくいよね。
N:卵子凍結の過程も分からないし。
I:でも卵子凍結したいかどうかは、まだ分からない。
まず私は病院が怖いビビリだから、注射も怖いし、子どもを産むって想像しただけで股が痛くなるくらい。
N:私の場合は今出産を考えていないからアリなのかなって思うこともあるし、興味はすごくある。
だけど、卵子凍結のメリットとデメリットがよく分からない。やっぱり卵子凍結にかかる費用とか内容をお勉強しないといけないかなと。
I:すごい高そうだよね。
N:メグは?
M:私はバリバリ興味あるね。お金と時間が許すタイミングがきたらぜひやりたいと思っている。だからそれを間に合わせるために今必死に働いている(笑)。
I:やれるなら今すぐやりたいって感じ?
M:もちろん!もちろん!
卵子凍結の経験者に聞いてみよう!
I:今日は株式会社ステルラの西史織さんをお招きしています。
3人:今日はよろしくお願いします~!
I:自己紹介をお願います。
西:株式会社ステルラ代表の西史織です。今日はよろしくお願いします。
ステルラは、「婦人科ラボ」という不妊治療や卵子凍結などの情報がわかるサイトを運営をしています。
私自身、卵子凍結を経験しているので、今回はお話できたらと思い、参加させていただきます!
I:経験者なんですね!
西:そうなんです。3年前くらいに卵子凍結しました。
I:ちなみにご結婚はされてるんですか?
西:結婚はしていないです。したこともなく、今はあまり考えてない状態です。
I:早速聞いてもいいですか?卵子凍結ってなんですか!?
西:ざっくりと言うと、今の年齢で、今の卵子を外に取り出して凍結保存しておくという技術です。
現在パートナーがいる・いないに関わらず、将来自分が子どもが欲しい場合、今の質のまま保存しておくことができます。
なぜそれをするのかというと、卵子は、年齢とともに数が減り、質も下がっていきます。人にもよりますが、だいたい34〜35歳を超えたあたりからガクンと質や数が下がっていくんですね。
I:例えば私が今31歳なんですけど、31歳で卵子凍結をして、40歳で子どもが欲しいとなった場合、31歳のときの卵子が入るってことですよね?
西:そういうことです。時空を超えるじゃないですけど(笑)。
ただ物理的にはいつまででも妊娠できるわけではないんです。その人の卵子の状況にもよります。
凍結した卵子を妊娠したいときにどう使うかというと、まず解凍して、そこにパートナーの精子を受精させて、受精卵を育てて、それを子宮内に戻して着床させる。
そのまま妊娠が継続したら「出産」となります。なので、卵子凍結したら終わりじゃなく、例えば、将来のパートナーの精子を受精させたときにパートナーの精子の状態が良くなければ、妊娠率も悪くなります。
M:卵子凍結させて、パートナーの精子の状態によって妊娠には至らなかったという場合、またもう一回凍らせるわけにはいかないですもんね?
西:解凍した卵子をもう一回凍結することは可能ではあります。でも解凍したり、凍結したりその手順で質が落ちてしまう。
I:1回目の凍結した時に質はそのまま保てるものなんですか?
西:凍結してる間、質は下がらないというデータがあって、凍結期間2000年保存可能って言われています(笑)
3人:えーー!?
M:以前に、西さんからお聞きしたエピソードが忘れられなくて。西さんがサービスを始めるきっかけになったご友人のお話なんですけど……。
西:友人がブライダルチェックで、検査しに行った話ですね。
血液検査でAMHって値を測ったら卵巣予備能というのが分かるんです。簡単にいうと、自分の卵子の”在庫数”みたいな。
I:血液検査で分かるんですか!
西:そうなんです。例えば30歳だったら「30歳の平均はこのくらいの数です」というのがあって、その上か下かというのが分かるんです。
私の友人の場合は29歳のときに測って、40歳くらいの値が出ちゃったんですね。
なのでお医者さんに「後2、3年くらいで、もしかしたら閉経するかもしれないから、妊活するなら早めにがいい」っていわれて。
M:そんなこと29歳でいわれたら「え!」ってなる。
卵子凍結ってどうやってやるの!?
I:卵子凍結のプロセスについて知りたいんですが…痛いですか!?
西:排卵手術の話を聞くとすごい痛い想像をしちゃうんですけど、採卵手術って何をするかというと、膣から70cmくらいの針を刺すんですよ。
N:え!
西:でも手術するときは麻酔を打つ病院がほとんどなので、そのときはもう眠っている状態ですね。なので刺しているときは痛くなかったです。
I:目覚めた後はどうなんですか?
西:個人差があるんですけど、なんの変化もなかった人もいますし、私は重~い生理痛みたいなのがあって、1時間くらい動けない感じでしたね。
I:手術の時間はどのくらいなんですか?
西:だいたい10分ほどで終わるみたいです。
M:でも卵子を取るまでにやらなきゃいけないこと結構ありますよね?
I:準備しなきゃいけないことがあるの?
西:最初は検査をして、排卵誘発剤を打つのが生理3日目くらいからです。
薬を打って卵胞を育てて、排卵日に採卵手術するので、卵子をとるまでにはおおよそ2週間くらいかかります。
I:やっちゃダメなこととかあるんですか?
西:激しい運動はしづらいと思います。お腹が重くなってくるので。
M:でも、そう聞くと、あっという間。ただ私一個だけネックに思ってることがあって…。今からすごい意識の低い発言をしますけど…
N:あ、あれね、なんとなく分かるぞ。
M:なんか、お酒飲んじゃだめとかって…?
西:お酒はとくに飲みすぎたりしなければいいと思うんですけど。
I:メグが気になってたことそこでしょ?2週間飲めないのきついからね(笑)
M:お酒もセックスも控えた方がいいって聞いて…。
西:どちらも普通に生活してくれて大丈夫です(笑)
卵子凍結の費用は?
I:ちなみに費用はいくらかかりますか?
西:クリニックによってまちまちなんですけど、40万~80万ぐらい。
I:そこから卵子の保存で年間で更にかかりますよね?
西:取れた卵子の個数によってなんですが、大体1年で1個1万円くらいです。
これもクリニックによってさまざまなのですが、とくに東京は高い印象です。土地代もあると思うので。
M:そっかーお金を考えると、実施まで全然まだまだ遠いな~。
I:それって、保管期間が8、9、10年だったらその分お金がかかっちゃうってことですもんね。
西:そうなんです。しかも妊娠率100%ではないですからね。
I:実際に西さん自身が卵子凍結をして思ったメリットとデメリットを教えてください!
西:私の場合は、卵子凍結をしたとき、婚活しようか、仕事に注力しようか、グラグラしていてどっちつかずの時期だったんです。すごく色々悩んでいた時期で。
だからライフプランの中の「妊娠」にちょっとでも確実性を持たせたいなと思って実施しました。
卵子凍結したとこで「結婚・妊娠」はちょっと置いておいて仕事をしようと、精神的に安定しました。
M:確かに安心材料にはなりますよね!
西:精神的なメリットはめちゃめちゃ大きい!
I:デメリットは?
西:デメリットは費用がかかること。後は体の負担と時間の負担があるというところかな~。
N:でもさっき言ってた血液で卵巣予備能が検査できるっていうのは今日知ってよかった!
M:まずはそこからだね!
I:西さん、本当に貴重なお話をありがとうございました!
西:ありがとうございました!
INFORMATION
IMALU、MEGUMI、NATSUKOが毎週土曜日22時から音声配信アプリ「stand.fm」で配信している「ハダカベヤ」もぜひ参加してみてね!