こんにちは、アウトドアライターの中島英摩です。
もっぱら文系で生きてきて、25歳くらいから突然スポーツをはじめ、いまやスポーツやアウトドアを仕事にしています。フリーランスなので基本的には自宅作業か屋外での取材が中心です。
スポーツを始めるまでは、つらい生理痛で早退することも
実はスポーツを始めるまでは、運動が苦手でほとんど体を動かさない生活でした。生理になったその日から、そりゃあもう泣きたいくらいに経血量が多く、スカートやズボンが血の海に染まることも。
生理前にはいつもに増して食欲旺盛で体重増に浮腫みMAX、イライラMAX。生理痛に関しても、杖でもつきたいくらいに腰が痛くて会社員時代は早退することもありました。
それが運動をするようになってからは、肩こりや片頭痛などのほかの悩みと同時に生理に関する症状もいくぶんか和らぎました。でもやっぱり経血量は(たぶん)多い私。
身体によくないとわかっていても1日に何度もタンポンを入れ替えつつランニングや山登りにいそしんでいました。ナプキンもかさばり、使用後の処理も含めて持ち歩きにも困ります(トレイルランニングと生理の困りごとの詳細は、こちら)。
それに、肌が弱くてナプキンでひどくかぶれる私は、タンポンと汚れてもいい黒いショーツを併用するしかありませんでした。後に、布ナプキンを薦められてからは、自宅にいるときや経血量の少ない日は布ナプキンにして、少しでも肌へのの負担を減らす努力をしてきました。
今はピルで生理をコントロール中
昨年の夏頃から低用量ピルを飲みはじめました。
アウトドア・スポーツを仕事にしているなかで、PMS(月経前症候群)と生理痛がひどいことが足かせになることがあまりにも多かったのです。
レースに出るとき、取材で男性と一緒に山を何日も歩くとき、一生懸命練習を重ねているとき。PMSと生理のせいで思うように仕事ができず精神的に参っていたときに、アスリートのピル使用事例などを聞いてトライすることにしました。
生理の回数を少なくすることのできるタイプのお薬で、私の場合、今は経血量もうんと減りました。
ピル+吸水ショーツでいつもの生活が快適に
ピルの服用をはじめた頃、吸水ショーツに出会いました。
ピルをスケジュール通りに飲んでいれば、生理の日(休薬の4日間)は決まっているので、その日の朝から吸水ショーツを履きます。私の場合は薬の服用により量が少ないので、1日目~4日目まで、普通に生活するには1日1枚の吸水ショーツでOK。
お風呂のあとに夜も1枚、朝にまた履き替えます。吸水量が選べるタイプなら、昼夜共にもっとも少ないタイプのショーツで大丈夫。
ただし、運動をするとその振動や衝撃、腹部に力を入れる影響で、経血がドバッと出ることがあります。また、私の場合、本格的なアウトドア用素材でないと“吸水速乾”が追いつかないくらいの滝汗をかいてあっという間に汗冷えします。
ショーツが冷たいのは、体を冷やしてしまうので生理中は避けたい。
そんなわけで、登山やランニング、スポーツバイクに乗るときなどは、タンポン+アウトドア用の高機能ショーツをそのまま履いています。アウトドアメーカーが吸水ショーツを作ってくれたら最高なんだけどなぁ…。
【THINX】普通のショーツみたいにかわいいデザイン
初めて使った吸水ショーツはTHINX(普通の日用/タンポン2本分)
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THINX 吸水ショーツ[普通の日用]¥5,610
手に取って思ったことは「へ?これ?これが吸うの?」と驚くくらい普通のショーツと変わらない見た目。
安っぽくない品のある光沢感、シンプルだけどオシャレなレース。レース部分の幅が大きくてウエストがくいこまないのもいい(生理のときって締め付けでもかぶれやすい)。
できれば完全手洗い推奨だけど、私の場合は軽く手洗いしてあとはネットに入れて洗濯機にポイッとしています。毛玉やレースのへたりなし!
・デザイン…★★★★★
・吸水力…★★★★☆
・速乾力…★★★★☆
・消臭力…★★★★★
まだ2種類しか使ったことがないため、デザイン以外の性能は正直なところ比較しにくいものの、初めて使ったときは快適さに感動しました。
サラサラ系でない水分はどうしても吸水しにくいけれど、きっとそれはどのメーカーも同じでしょう。薄いのに十分な吸水力。ただし、量が多い場合は不明。
速乾力に関しては、生理にはいいとして、水分を含むと本体生地がかなり冷たくなるので、汗をかきやすい夏場には少しつらいところ。
でもやっぱり吸水部分がわかりにくく、言われなければ普通のショーツに見えるデザイン性は大事。 “生理前に念のために履く”とき、大袈裟なものってなんかいやじゃないですか。
そんなときでも気分良く履ける「かわいいアンダーウエア」です。
【GU】衝撃の価格が嬉しい
吸水ショーツが続々登場して、どれを買えばいいのか迷うなか、業界に嵐を巻き起こす(?)新商品、GUの『トリプルガードショーツ』。発売日に黒2枚と紺1枚をオンラインで購入。1枚1,490円!
5,000~6,000円の吸水ショーツが一般的ですが、それよりも1/3、いや1/4くらいの価格。衝撃的すぎ。
多くの女性が吸水ショーツを試すきっかけになるかもしれません。洗い替えが必要なアイテムだからこそ、安価なのは嬉しい限り。
・デザイン…★★☆☆☆
・吸水力…★★★★★
・速乾力…★★★★☆
・消臭力…★★★☆☆
THINXの次にGUを買ったからかもしれないけれど、届いてびっくり。
どうやら、羽根つきナプキンの羽根を折り込める仕様で、ナプキンを併用できるらしい。お尻までぐるりと覆われていて結構な厚み(す、すこしおむつっぽい・・・?)。
その分、安心感は抜群。夜に使っても、後ろに回り込んでモレてしまう心配がなくてよさそう。
意外だったのは、サラサラ感。さすが吸水速乾系素材に力を入れている会社なだけあって、コットンだけどなんだかサラッとした肌触り。
多少の汗ならそれほど冷たくならなかったのは、わずかながら化繊素材も入っているからなのかな?吸水部分の乾きも早くて不快感も少ない。
ただ、生地が分厚いから汗も吸うのか、少し消臭力には欠けるかも。そしてGUで吸水ショーツデビューする人が多いはずなので、パッケージに取扱い方法が丁寧に書かれているのはいいですね。
「生理はこういうもの、仕方ない」が変わりつつある
肌がかぶれてナプキンが合わない私にとって、吸水ショーツは便利でもう手放せないアイテム。これまで急な生理やモレで何度お気に入りのショーツを捨てたことか……。
今はオシャレな吸水ショーツが増えてきたので、念のために履いておく日や量が少ない日にはちょっと高くてもオシャレでかわいいお気に入りのものを。量が多くて今日は大変だぞ!という日には安価なものを洗い替え含めて複数持つといったように、使い分けをしてみるのもいいのではないでしょうか。
ほかのアイテムとの併用もいいですよね。
生理の症状や量は、人それぞれ。肌のタイプ、生活スタイル、性格によっても、これが合う合わないという違いがあるはず。生理用品は昔にくらべてうんと種類が増えました。
ずーっと付き合っていかなければならない生理。そうでなくとも気分の優れない生理前・生理中。少しでも快適に過ごせる方法をいろいろ試すことがストレスを軽減するきっかけになるはず。
生理はこういうもの、仕方ない、が変わりつつあります。
だからこそ、「選択できる」今、吸水ショーツ含めてまだ試したことがないアイテムはぜひ一度試してほしい。多くの人が使うことによって種類が増えて、価格も下がり、もっと買いやすくなると思うのです。
はやくそんなふうになっていくといいなぁ。
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ランドリーボックスでは、特集「あなたはどれ選ぶ?吸水ショーツまとめ(更新中)」を始めました。
デザイン・吸水力・履き心地・価格など、日々進化を遂げてどんどんバリエーションが豊かになる「吸水ショーツ」。
さまざまな人が吸水ショーツを使い、使用感のレポートを随時まとめていきます。
生理の症状や量は人それぞれ。記事を参考に「自分に合った」吸水ショーツを選んでみてくださいね。