日本の性事情の変化が垣間見える、非常に興味深い調査があるのをご存知ですか?
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターがジェクス株式会社からの依頼を受けて実施している「ジャパン・セックスサーベイ」は日本のセックスに関する調査で、パンデミック期間を含めた2012年、2013年、2017年、2020年に実施されています。
今年発表された 【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024の結果により、ここ10年における日本の性事情の変化が明らかになりました。
今回は、その調査結果の一部をご紹介します。
「セックスの頻度月1回未満」「セックスレス」割合増加
全国の18~69歳の男女5,029人を対象に、「特定の相手に限らず、この1年間のおよそのセックス回数」を調査したところ、男性は64.3%、女性は66.8%が「月1回未満」と回答。
2020年の結果では、男性は61.6%、女性は30.8%が「月1回未満」と回答していたことから、この4年の間でも割合が増加していることが分かりました。
2013年に実施された同調査では、セックスの頻度が「月1回未満」と回答した割合は男性30.8%、女性34.0%でした。この結果から、2024年にはその割合が約2倍に増加していることが分かります。
セックス回数の平均は10年前から徐々に減少しているので、パンデミック以外にもセックス頻度減少の原因があると予想することができるでしょう。
加えて、婚姻関係におけるセックスレスも年々増加傾向にあることが明らかに。
2024年度の調査では、64.2%がセックスレスであると回答。2020年の結果に引き続き、約半数以上の夫婦がセックスレスの状態にあることが分かりました。
20年前に比べて2倍以上と、セックスレスが進んでいる現状が見えます。
セックスの回数が少ないことは悪なのか
セックスの頻度が低いこと、セックスレスであることは必ずしも悪いことではありません。しかし、パートナーとの関係や婚姻関係において、どちらか一方が我慢していたりストレスを抱えているのであれば話し合うことが望ましいです。
共に過ごした年月や生活環境により、セックスへの思いが変化するのは当然です。
だからこそ、パートナーの気持ちに寄り添ってみたり、勇気を出して自分の意思を伝えてみたりすることが大切なのかもしれません。
<参考記事>
「セックスレス」解消のための12ステップ——新婚夫婦や婚前カップルも抱える大きな悩み
<調査概要>
・調査期間:2023年11月14日(火)~11月17日(金)
・調査対象:全国満18歳から69歳の男女 5,029サンプル
・調査方法:インターネットリサーチ(アンケート依頼メールを各回答者に配信しWeb上にて回答)
・調査委託機関:株式会社クロス・マーケティング ※提携パネル:リサーチパネル